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更新日:2022年3月15日

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水産物部市況概要(令和3年)

1.鮮魚

1月

全く時化がなかった前年同月に比べ、大きな時化が数回あり、長期化した影響で入荷は不安定であった。
入荷は減少したが、需要の減少により全体的に安めの相場で推移した。

  • 入荷数量:1,596トン(前年同月比91%)
  • 平均価格:1,084円(前年同月比21円安)

2月

前年同月より天然ブリやタラ類の入荷は時化の影響で少なかったが、イワシ、サバ、海藻類の入荷は安定していた。
魚種にもよるが、概ね前年同月並みの相場で推移した。

  • 入荷数量:1,782トン(前年同月比92%)
  • 平均価格:970円(前年同月比37円安)

3月

感染症の流行により各消費地の荷動きは渋く、競り主体の仙台市場に入荷がまとまる傾向が見られた。
順調な入荷により安価傾向で推移した。

  • 入荷数量:2,314トン(前年同月比115%)
  • 平均価格:894円(前年同月比67円安)

4月

カツオ、アジ、ブリなどの主要魚種が安定して入荷したため、前年よりも入荷量が増加した。
安定した入荷動向を受け、前年並みで推移した。

  • 入荷数量:2,223トン(前年同月比125%)
  • 平均価格:884円(前年同月比56円安)

5月

真アジやサバ類の入荷が順調となった。半面、タラ類やイワシ等は不安定な入荷となった。
大衆魚の価格はほぼ平年並みで推移した。一方、業者向け鮮魚の価格は感染症の影響もあり、やや安値の相場で推移した。

  • 入荷数量:2,281トン(前年同月比118%)
  • 平均価格:868円(前年同月比4円高)

6月

入荷量としてはほぼ平年並みとなった。カツオ、天然ブリ、真アジ等の入荷が安定していた。
やや安価で推移した。感染症の流行の影響で、高級食材はなかなか上向きにならなかった。

  • 入荷数量:2,461トン(前年同月比110%)
  • 平均価格:814円(前年同月比53円安)

7月

台風による時化などで入荷がまとまらなかった日があったもののほぼ平年並みの入荷となった。
商品によるばらつきはあるものの、全般的に保合相場で推移した。

  • 入荷数量:2,433トン(前年同月比112%)
  • 平均価格:843円(前年同月比35円安)

8月

最需要期であるお盆前の台風の影響を受け、その前後は大衆魚を中心に入荷が激減した。
入荷が少なくなったこともあり全体的に高値で推移した。

  • 入荷数量:2,031トン(前年同月比93%)
  • 平均価格:971円(前年同月比28円安)

9月

生サンマの水揚げが増え、取り扱いが増えた一方、イワシ、サバ類の入荷が少なかった。
販売環境が悪かった影響もあり、全体的に安価傾向が見られた。

  • 入荷数量:2,035トン(前年同月比114%)
  • 平均価格:964円(前年同月比90円高)

10月

魚種による水揚げ量の差が激しい月となった。ブリ等の水揚げは多かった一方で、イワシ等は不安定な入荷となった。
不漁の魚種については高値傾向が見られたが、全体の価格は平年並みに推移した。

  • 入荷数量:2,080トン(前年同月比95%)
  • 平均価格:1,106円(前年同月比30円高)

11月

サケやカツオ、スルメイカ等の入荷は順調だったが、ブリ、ワラサや真タラの水揚げが順調で、安定した入荷となった。
商品による出来不出来の差が大きく、結果として前年よりも全体の平均価格は上昇した。

  • 入荷数量:1,957トン(前年同月比99%)
  • 平均価格:1,172円(前年同月比140円安)

12月

天然ブリやタラ類の入荷が好調に推移した。
カツオ。マグロ、スルメイカ等の価格上昇が全体の平均価格の上昇の要因の一つと見られる。

  • 入荷数量:2,241トン(前年同月比99%)
  • 平均価格:1,429円(前年同月比144円高)

 

2.冷凍品

1月

ムキエビ、銀タラ、タラフィーレの取扱数量が増加した。
魚種にもよるが、概ね前年同月並みの相場で推移した。

  • 入荷数量:1,612トン(前年同月比128%)
  • 平均価格:976円(前年同月比25円安)

2月

サバ、カレイ、タラ、ニシン類の取扱数量が増加した。
それらの魚種の取扱数量が増加したことで、前年同月より平均価格は下がった。

  • 入荷数量:1,641トン(前年同月比118%)
  • 平均価格:912円(前年同月比98円安)

3月

赤魚やムキエビの入荷が増加した。
定番品の価格が強含んだことにより前月よりも平均単価が上がった。

  • 入荷数量:1,722トン(前年同月比110%)
  • 平均価格:945円(前年同月比8円安)

4月

価格が強含みの商材において仮需があったために荷動きは前月よりも増えた。
海外の引き合いが強くなったために、国内価格も引き上げられた製品がある。

  • 入荷数量:1,852トン(前年同月比104%)
  • 平均価格:1,012円(前年同月比119円高)

5月

赤魚、サバ、サワラの入荷が減り、前月の数量を下回った。
銀タラ、アルゼンチン赤エビ、ニタリクジラなど、前年に比べ平均価格が高くなった魚種が多く、前年同月よりも平均価格が上昇した。

  • 入荷数量:1,514トン(前年同月比98%)
  • 平均価格:1,023円(前年同月比118円高)

6月

カレイ、ホタテ、ホッケ、銀タラ類の扱いが増え前年より入荷量はやや増加した。
単価の安い魚種が増加したため、前月より平均価格が低下した。

  • 入荷数量:1,548トン(前年同月比105%)
  • 平均価格:999円(前年同月比34円高)

7月

価格が高値推移の冷凍品が多い中、前月よりも入荷数量は増加した。
全般的に価格が高値で推移した。銀タラ、アルゼンチン赤エビ、ムキエビが高値で推移した。

  • 入荷数量:1,697トン(前年同月比110%)
  • 平均価格:1,035円(前年同月比87円高)

8月

赤魚、ホタテ、銀タラなど主要商材の搬入の増加により、前年同月、前月の入荷数量を上回った。
高額商材である銀タラやホタテ貝柱等の搬入数量が増加したことによって、平均価格が上昇した。

  • 入荷数量:1,786トン(前年同月比110%)
  • 平均価格:1,166円(前年同月比122円高)

9月

前年に比べ、冷凍品の原材料が高くなっている商品が多く、前月よりも入荷量が減少した。
原材料価格が上昇していることにより、前年よりも平均価格は上昇した。

  • 入荷数量:1,686トン(前年同月比107%)
  • 平均価格:1,093円(前年同月比146円高)

10月

カツオたたきやメヌケ、赤魚の数量が増加した。
価格が強含みとなる冷凍品が多く、当月平均価格が前月平均価格を上回った。

  • 入荷数量:1,661トン(前年同月比 87%)
  • 平均価格:1,121円(前年同月比 186円高)

11月

銀タラ、ホタテ、赤魚等の入荷数量が増加して、カレイ、吉次の入荷数量が減少した。
国産の安い魚種に対して輸入凍魚は全体的に値上げした。

  • 入荷数量:1,665トン(前年同月比94%)
  • 平均価格:1,144円(前年同月比128円高)

12月

銀タラ、メヌケ、赤魚、ホタテ貝柱、ホッケ等の引き合いが強く、前月の入荷数量を上回った。
貝柱、ベビーホタテ、カニ、タコが高値で推移した。

  • 入荷数量:2,151トン(前年同月比95%)
  • 平均価格:1,429円(前年同月比105円高)

 

3.塩干加工品

1月 

単価が下がったことにより、サバ、ホッケの取扱数量が増加した。
魚種にもよるが、概ね前年同月並みの相場で推移した。

  • 入荷数量:2,588トン(前年同月比108%)
  • 平均価格:775円(前年同月比8円安)

2月

全体的に単価は安定し、前年同月よりも取扱数量は増加した。
ウナギ、シラスは高値相場で推移した。

  • 入荷数量:2,640トン(前年同月比112%)
  • 平均価格:812円(前年同月比41円安)

3月 

開アジや開ホッケの入荷が増えたことにより、取扱数量は増加した。
前月・前年と比較して全般的にやや高値で推移した。

  • 入荷数量:2,797トン(前年同月比106%)
  • 平均価格:853円(前年同月比23円高)

4月 

ホッケの入荷が順調となっている。
鮭鱒品全般的に上げ傾向が見られる。

  • 入荷数量:2,740トン(前年同月比102%)
  • 平均価格:901円(前年同月比24円高)

5月

チリ銀鮭製品の荷動きが例年に比べ悪くなっている。
今月も鮭鱒品全般的に上げ傾向が見られた。

  • 入荷数量:2,541トン(前年同月比103%)
  • 平均価格:935円(前年同月比78円高)

6月

ウナギが中国、国産ともに入荷が減って品薄状態となっている。
また、ウナギの価格は昨年に比べ高騰している。

  • 入荷数量:2,474トン(前年同月比94%)
  • 平均価格:889円(前年同月比14円高)

7月

シマホッケ、チリ産銀鮭製品の入荷数量が比較的順調に推移した。
紅鮭・チリ産銀鮭ともに値上げの傾向が見られている。今後もこの傾向は続くと思われる。

  • 入荷数量:2,766トン(前年同月比93%)
  • 平均価格:1,020円(前年同月比117円高)

8月

全体の入荷量はやや減少しているが、チリ産銀鮭、シマホッケの入荷が順調となっている。
昨年に比べ、若干単価が上がっている。

  • 入荷数量:2,443トン(前年同月比88%)
  • 平均価格:952円(前年同月比75円高)

9月

シシャモの価格が上昇し、入荷量が減少した。
シマホッケの入荷が順調で、価格も安定している。

  • 入荷数量:2,568トン(前年同月比102%)
  • 平均価格:954円(前年同月比16円高)

10月

干物では、ホッケ、赤魚の入荷が安定している。また、チリ産銀鮭も順調に推移している。
アジ、サバが若干値上げになっている。また、紅鮭、チリ産銀鮭ともに値上げ傾向が見られる。

  • 入荷数量:2,677トン(前年同月比93%)
  • 平均価格:937円(前年同月比71円高)

11月

シマホッケは大型サイズの価格が高騰したことに伴い取扱数量が前年に比べ減少した。前年に比べシマホッケ、アジ、シシャモの価格が高騰した。

  • 入荷数量:2,803トン(前年同月比100%)
  • 平均価格:949円(前年同月比20円高)

12月

ホッケ、赤魚の入荷は順調なものの、アジ・シシャモ・サバの入荷が減少した。紅鮭・チリ産銀鮭で値上げの傾向が見られている。また、塩干加工品全体的に平均価格が高騰してきている。

  • 入荷数量:3,234トン(前年同月比96%)
  • 平均価格:1,142円(前年同月比122円高)

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