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更新日:2022年4月4日
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令和4年3月16日23時36分、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4(暫定値)、最大震度6強の地震が発生しました。
震度5強を記録した仙台市では多くの負傷者が発生し、救急搬送された方だけでも、およそ50名にのぼりました。
平日深夜の地震だったこともあり、ほとんどの方が自宅で被害に遭われています。
家の中でなぜ、けがをしてしまったのか。その原因を知り対策がとれれば、次の地震でけがをする可能性をグッと低くすることができるのではないでしょうか。
福島県沖の地震のとき、市内ではどのようなケースで負傷者が発生していたのか、みてみましょう。
家の中でけがをする、一番の原因と考えられるのが「家具の転倒や落下物」。今回の地震でも最も多いケースで、たんすや食器棚が倒れてきたり、壺や壁掛け時計が落ちてきたりしてけがをしています。気象庁の「震度とゆれの状況」によると、震度5弱の揺れからは、不安定な家具が倒れたり、物が落ちたりすることがあると説明されています。
震度と揺れの状況(気象庁ホームページ)(外部サイトへリンク)
家具の転倒や落下物と並んで多かったのが転倒。ころんでけがをされた方です。
地震のとき、転倒で救急搬送される方がいつもより増えるのは、揺れている最中に歩いたり走ったりする人が多いからではないでしょうか。
今回の地震では、階段から落ちてしまった方もいます。
思わず、「やってる!」と声に出してしまった方はいませんか?
大きく分ければ家具の転倒や落下物ですが、この行動でけがをしてしまう方が非常に多いので、特記しました。
食器棚をおさえていて割れたガラスで手を切る、タンスをおさえているその上から頭に物が降ってくる、テレビをおさえていてテレビと一緒にひっくり返るなどでけがをしています。
地震が発生したとき、急いで外に出ようとする人も多いようです。
ころんでけがをする原因にもなる上、今回の地震では外に出たそこに、建物のはがれた外壁が降ってきたり、石灯篭が倒れてきたりして、けがをしたケースがありました。
家の中より外の方が安全、とは限りません。
今回は夜の地震で、停電が発生した地域もありました。
暗く、地震で散らかった部屋の中で頭をぶつけたり、床に落ちていた割れたガラスを踏んだりした方や、片付けの最中で手を切るなどして、けがをされた方もいます。
以上、今回は福島県沖の地震のときに市内でけがをされた方の、主な原因をまとめてみました。
どうしていたら防ぐことができたのか。次の地震にどう備えて、どう行動すれば身を守ることができるのか、考えてみましょう。
次回、第69回では今回のけがの原因を踏まえて、改めて考えてほしい「備え」について、ご紹介します。
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