ページID:10457
更新日:2025年1月28日
ここから本文です。
歴史的町名活用路線は,仙台開府四百年記念事業「歴史的町名等活用推進事業」において,城下町仙台の貴重な財産である「歴史的町名」を日常生活の中で使用できる形で残し,これからのまちづくりに活用していくことを目的として,平成14年に77路線が選定されました。
歴史的町名の多くは,昭和40年代に実施された住居表示(例:表小路→国分町3丁目)によって,住所としては消えてしまいました。
その一方で,仙台城下の道筋は,戦災に遭いながらも,それほど大きな変化はなく今に至っており,多くの藩政時代の町名や通り名が,現在も「道路の通称」として使用され,地域としての一体感の保持や場所の特定など,生活上の利便性の中で活用されているといえます。
しかしながら,今後,世代交代や転出入が進むことにより,歴史的町名の記憶は急速に薄まっていくことが予想され,単に記憶や記録にとどめることなく,日常的に目にふれる形で具現化していくことは大いに意義があると考えられました。
歴史的町名を道路の通称として位置づけることにより,歴史の感じられるまちを創り出せる。また,住居表示の町名との組み合わせにより,わかりやすく歩きやすいまちを創出できる。何より,道路の標識設置や地図への掲載を図ることによって,多くの市民や来訪者に認識され,さらに使用されることで後世への継承が可能となる。
このような考えから,道路の通称として活用することとしたものです。
平成13年3月に,歴史的町名等活用推進委員会から第1次提言として「歴史的町名を道路の通称として活用する案」の提案がありました。
これを受けて,市民アンケート調査や各地域での住民意見交換会などを実施し,その結果を選定の判断材料としました。
また,選定にあたっては,第1次提言で示された次の基準を採用しました。
このほか,住所としての町名とまぎらわしくならないようにする,既に愛称命名路線となっている道路への重複を避けるなど,通称名を付けることで混乱をまねくことのないような配慮を行いました。
次の原則により,歴史的町名を活用した道路通称名を付けました。
歴史的町名活用路線であることを誰の目にもふれるように明示し,通称名を日常生活で使用していくことによって定着を図り,また地域への愛着を深めることを目的に,平成14年度に「標柱」を設置しました。
標柱のデザインは,城下町仙台の歴史を醸し出せるよう,また,そこを訪れた人々や地域住民の皆様が歴史的町名を活用した道路の通称名に親しめるよう,街並み,景観に配慮したものです。現在,114基の標柱が設置されています。
このほか,歴史的町名等活用推進事業を記念して,事業の意義や路線の一覧を掲載した説明板と活用路線の位置を示した地図板とを組み合わせた「総合拠点」を勾当台公園に設置しています。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをダウンロードしてください。Adobe Readerのダウンロードページ
お問い合わせ
Copyright©City of Sendai All Rights Reserved.