本市では、町内会の現状や課題を客観的に把握・分析し、今後のまちづくりを見据えた基礎資料とするため、平成26年8月に町内会等の実態調査を実施し、最終報告書を平成27年2月にまとめましたのでお知らせします。

1　調査結果の概要等

1　調査結果の概要

（1）町内会長アンケート調査（［単位］は単位町内会、［連合］は連合町内会）

1. 加入状況：［単位］100世帯以下の町内会が全体の27％、400世帯を超える町内会が22％
2. 課題：［単位・連合］役員の高齢化や担い手不足、役員への負担集中が多数
3. 活動内容：［単位・連合］多様な活動に積極的に取り組み、地域づくりに貢献している
4. 活動拠点：［単位］（自己所有や賃貸等）拠点がある町内会は約半数

（2）ヒアリング調査

1. 活動の特徴：組織的に活動している町内会と、会長等個人の努力により活動を支えている町内会がみられる
2. 町内会の課題への対応：多様な主体との連携により活動の幅を広げている例がみられる
3. 町内会の合併：互いに必要性を感じ、メリットがあることが重要な要素

（3）市民意識調査

1. 活動への参加状況：戸建中心地域と集合住宅中心では活動参加状況に大きな差がある
2. 町内会との関わり：地域を住み良くすることについての町内会に対する期待は大きい

2　現状分析からの課題、地域のニーズ

本市の地域を4類型に分類し、分析しました

（1）類型1（住民の居住年数の長い地域）、類型4（戸建住宅中心の地域）

1. 会員の高齢化が進んでいる傾向
2. 中山間地域を中心に加入世帯の減少が課題となっている地域もある

（2）類型2（集合住宅中心の地域）

1. 住民が地域活動に強い関心を示さず、町内会活動が低調な傾向
2. 活動の担い手が現役世代になることが多く、地域活動への取り組み時間が限定的

（3）類型3（戸建住宅・集合住宅が混在している地域）

1. 類型2と類型4を併せ持つ特徴
2. 集合住宅が加入している町内会も、活動の担い手は戸建住宅居住者へ依存する傾向

3　今後の支援の方向性

1. 地域内の人材の発掘、担い手の育成
2. 地域の社会資源との連携促進
3. 近隣町内会との協力体制の強化
4. 町内会空白・解散地域の住民への支援

※詳細は別添の「仙台市町内会等実態調査　最終報告書の概要」・「仙台市町内会等実態調査　最終報告書」をご覧ください。

2　調査の概要（平成26年実施）

(1)町内会長向け調査

＜アンケート調査＞

調査対象：単位町内会長(1,395名)、連合町内会長(113名)

調査期間：平成26年8月20日から平成26年9月5日(郵送調査)

回収率：単位町内会長向け調査　91.8％、連合町内会長向け調査　98.2％

＜ヒアリング調査＞

調査対象：市内12の単位町内会で会長、役員等から聞き取り

調査期間：平成26年10月22日から平成26年10月30日

(2)市民意識調査

＜地域別市民意識調査＞

居住年数、戸建比率に応じ市域を4つに類型した上で、18歳以上の市民3,000名を対象として実施

調査期間：平成26年9月12日から平成26年9月26日(郵送調査)

回収率：44.9％

＜町内会空白地域調査＞

町内会解散地域、未結成マンション地域の18歳以上の市民各々500人（計1,000人）を対象として実施

調査期間：平成26年9月12日から平成26年9月26日(郵送調査)

回収率：45.7％

(3)解散・合併した町内会元役員ヒアリング調査

調査対象：6地区の元役員から聞き取り

調査期間：平成26年10月27日から平成26年11月7日

 

仙台市町内会等実態調査　最終報告書の概要（PDF：1,011KB）

仙台市町内会等実態調査　最終報告書（PDF：2,769KB）

（参考）仙台市町内会等実態調査　中間報告書の概要（PDF：480KB）

（参考）仙台市町内会等実態調査　中間報告書（PDF：2,344KB）

仙台市町内会等実態調査　資料編（PDF：2,719KB）