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更新日:2017年1月17日
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平成29年1月17日
地震工学会議は4年に1回という開催頻度が限られている中で、東日本大震災からの復興を見ていただくためにも、ちょうど2020年の東京オリンピックに近接する時期の開催で、意義深い会議になると思っています。仙台の国際コンベンション都市としての知名度を高める上でも、スケール感の大きい国際会議であり大きく期待しているものです。
地震工学会議には、地震からの復旧や予防に関する、特に土木工学的な側面の研究者や、実際に土木関係を手掛けていらっしゃる会社の皆さんなども多く来られると聞いています。東日本大震災での土木関連の復旧工事の現状を見ていただく、例えば二線堤となる道路兼防潮堤の作りや、戻っていく波で倒れないための粘り強い構造を持った防潮堤の復旧など、専門家の皆さんに興味深く見ていただける点があると思います。今後、学会の皆さまとも相談しながら、なるべく多くの現場を見ていただいて、有益なものは各国で実践していただけるような機会になれば大変うれしいと思います。
メモリアル施設の構想については、今は庁内的にいろいろと研究や調査を深めている段階です。より専門的なご意見もいただいて、基本構想なども作っていかなければなりませんし、規模感もまだ定まりませんので、間に合うかどうかはまだ不明な状況です。
チリに直接赴いてプレゼンテーションを行った伊藤副市長の報告によりますと、国連防災世界会議が開かれたということで、仙台という地名や「仙台防災枠組」の存在について、関係者の皆さまは、ほぼ全員が知っていらっしゃるような状況だということです。防災の関係分野における「仙台」の存在感は、着実に上がってきていると私も思ったところです。
これから地震工学会とのご相談になると思いますけれども、今年開催される世界防災フォーラムでもそうですが、市民の方々の参画は開催市として欠かせないと思っていますし、エクスカーションもできればと思っています。具体的にどのようなものを選ぶとより専門家の皆さまにアピールできるかは、これから学会の先生等の知見もいただきながら詰めていきたいと思います。
この学会はこれまでもオリンピックと同年に開催することが通例のようです。そのため日本政府も、東京オリンピックと同年の日本での開催を強く願っていただいたと思います。われわれとしても2020年のオリンピックが復興五輪という名の下に行われることから、こうした大規模な国際会議がオリンピックの後に開かれることは大変意義深いと思っています。
われわれの準備やPRは、オリンピックで日本に来られた方々に被災地にも少し足を伸ばそうと考えていただくきっかけにもなると思いますし、この会議に向けて行うさまざまな資料づくりやホームページでの発信なども、オリンピックの年を意識して連携してできるように努めていければ良いと思います。例えば、オリンピックのホストタウンに関するさまざまな文化イベントも行われますので、それらと連動したPRなど、これから工夫していきたいと思います。
今はまだ詳しい話は固まっていません。まずは地震工学会としてどのようなシステムで開催したいと考えるか、地震工学会としてのプランをお決めいただいた後に、われわれがどのようなサポートができるか、また会議の中で仙台らしさをどう発信していくか、そのようなことをご一緒に相談できればと思っています。
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