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更新日:2019年3月27日
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平成31年3月26日
※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。
肺がんと結核の健診で車椅子の方が受けられなかったという問題が取材で明らかになったのですけれども、このことに関してちょっとお伺いしたいと思います。
1点目ですが、柔軟性に欠ける対応というような指摘もありますが、市長としてのお考えはいかがか、教えてください。
まずこの間、車椅子を利用されている市民の方から繰り返しいただいていた肺がん健診のお申し込みに対して、結果として受診いただけなかった点について、これは大変申し訳なく思っているところです。
車椅子の方を健診として受け入れるためには、専用のリフト車、レントゲン対応できる検診車ですか。これを確保しなくてはいけませんし、それ用の準備というのがやはり必要だったのだというふうに思いますが、これまでは身体障害者健診をお勧めしてきたところだったわけです。でもやはり、通常の肺がん健診とは違っていたということで、このようなお申し出があった。もう少し早く対応すべきではなかったかというご趣旨のご質問にもつながるのだろうと思いますけれども、その点については、申し訳なかったなというふうに思います。
合理的な配慮をすべきだということ、これはもう義務化されているわけですから、対応すべきだというふうに思っているところです。
対応というのは何かしらの、例えばリフトの検診できるような機器を導入するという意味ですか。
この間、結核の健診機関等々ともいろいろとやりとりもしておりました。県内でいくつか検診車を持っておられる団体の中でも、車椅子対応の検診車を導入し始めているということでありますし、その対応、日程をとることができないかいろいろと調整をした上で、来年度からは実施させていただくような調整がついたというふうに聞いております。
この間、ご期待に添えなくて申し訳なかったと思いますが、来年度からはご希望の方にはそのような対応をさせていただきたいと思います。
来年度というのは、(今年の)4月からということですか。それとも、次の(来年の)4月からということですか。
(今年の)4月からの新年度の健診からはそのような対応でさせていただきたいというふうに思います。
先ほどあった「合理的配慮」の部分なのですけれども、担当課では今まで別な手段として提供していたので、合理的配慮に欠けたとは思っていないというふうな認識だったのですけれども、市長としてはどういうふうに考えていらっしゃるのですか。
私自身は、必ずしもそうではなかったんだろうと思うのです。状況的になかなか整わせることができなかったという面もあったのだろうと思いますけれども、今般こういうお申し出に対して、いろいろと調整、検討を進めた上で、ご意見に沿った形で少し遅くなったのは申し訳なかったのですけれども、そのような体制が整うということでご理解をいただきたいというふうに思います。
配慮が少し足りなかったという認識で、今回新年度に対応するということになるということですか。
現実、代替の方法として、車椅子の方々に身体障害者の健診というものをご紹介させていただいたわけです。重ねてになりますけれども、これは肺がん健診と全く同等なものが行われなかった、提供できなかったのも事実でありますので、このようなお申し出があったので、いろいろと調整、検討を進め、遅れましたけれども、新年度からはそのように対応させていただくということです。
先週金曜日、市営バスのことについて外部監査人から報告がありましたけれども、その監査結果で、民間企業への譲渡も視野に検討すべきという話が出ていましたが、まず市長が監査結果を受けてどう考えたか、どうするべきと今考えているかを教えてください。
多岐にわたるご指摘をいただきました。対応できるものについて検討を進めるということにさせていただいています。
その中で大変重いご指摘、ご提案というふうに思いますけれども、赤字路線を抱えたままでいいのかということでの、仙台市が持たずに民間譲渡が望ましいのではないかというご意見をいただいたわけであります。
私といたしましては、市民生活の基礎的なところを支える交通ですから、これはいろいろな問題に対して仙台市としてどのように進めるべきかということは大きなことなわけですけれども、この交通も本当に市民の皆さんたちのインフラとして重要なところでありまして、これは今、交通局がいろいろと健全経営のために努力はされているけれども、なお難しいところがあるのも、これも事実だと思います。
交通全体を仙台市としてどうしていくのかということは、まちづくりそのものにも関わってくることですし、ここはいろいろなご意見を聞かせていただきながら、本来の公共交通のあり方として仙台市が担わなければいけないところというのはあるわけでして、いましばらくの間は、やはり民間譲渡というのは、私自身はなかなか判断ができないなというふうに思って受け止めました。
では市長は、民間への譲渡というのはまず今のところは考えがないと。その上でどのようにしていくかということを検討していく、そのような考えでよろしいのでしょうか。
これまでも一部路線については民間の方々に担っていただくような、そういう形はとっているのも事実です。しかし、全部今持っているバス事業全体を民間譲渡というのは、これはなかなか難しいのではないかなと、いましばらく。私自身が思うところはそういうことであります。
その市営バスの全路線で赤字が続いている一番の原因というのは、市長はどのように考えていらっしゃるのでしょうか。
なかなかこれは難しいですね。仙台市全体のまちの構成もそうですし、それからまた人口のいろいろな変化というのもございますし、そしてまた年齢の変化というのでしょうか、このこともいろいろとございますし、複合的な課題だというふうに思っております。
今も、大変採算性のとれないところについて今後どうしていくのかということは、交通局の中でもたくさん議論されているわけですし、私どもとしても、都市整備局中心に新たな交通体系というものをどうしていくのかということを考えていかなくてはいけない局面にあるというふうに思っておりまして、新年度は担当局長を据えて、全体的なところを検討してまいりたいというふうに思っているところです。
なぜそうなっているのかというのは、一言では言い表せないというふうに思っています。
民間譲渡をしている、例えば東仙台の営業所なんかでは、経常利益のプラスが見込めているという中で、外部監査の結果でも民営化したほうが効率的で、採算もとれて、市民のためにもなるのではないかというような結論付けだったのが、現時点では全体を民間譲渡はなかなか難しいと考えていらっしゃる。その根幹の部分というのはどういうような思いがあってのことなのでしょうか。
交通体系というのは、それこそまちの成り立ちですとか、人の張り付きなどともちろん密接に関わっているわけでして、それが今、まちづくりの中で大きな意味合いを持っている地域と交通がとてもうまくいっているところと、しかしなかなかそうはいかない地域の事情というものが複雑にあるのだというふうに思います。そういうことをいろいろ見ていって、将来展望もした上で考えていかなくてはいけないことなのではないかと、このように思っています。
新元号の関係で、来月一日に発表されるというふうに報道されていますけれども、実際に変わるのは5月1日ですが、新たに元号が発表されると、市役所のほうでもいろいろ準備がまた進むことになると思うのですけれども、改元に対する今の準備状況というか、進捗状況、以前の記者会見でも出ていますけれども、改めて現時点でどのようになっていて、どうしていきたいかというところを伺わせてください。
順調に準備は進んでいるというふうに報告を受けております。もう既に仙台市の各部局に対してどのぐらいのシステム変更が必要なのかという調査を行った上で、改元に向けてしっかりと対応できるかどうか、この検討をさせていただいております。
4月末までに、改元にかかるシステム改修は問題なく終了するというふうに聞いておりまして、遺漏なく5月1日を迎えられるようにしてまいりたいというふうに思います。
ただ5月1日というのは大変長期間の連休の期間中にもなるわけですので、そこのところで少しご不便なり対応できないところはあるやもしれませんけれども、しかし基本的なところでは、準備は万端に整っているというふうに思います。
前回の昭和から平成のときと、また新たな元号の発表ですとか改元自体は、手続きがそもそも違うので、ある程度、やはり1カ月あるということについて、行政的にはどのように改めて感じていらっしゃいますか。
おめでたいことでの改元ということになります。準備をしっかりとさせていただいた上で、皆さんと一緒にお祝いできるようにしていきたいというふうに思いますし、行政上もシステムの改修というのは、この元号だけの改修のためのシステム改修費用はどれぐらいになるのかということを聞いたのですけれども、全体的にいろいろな改修費用と混ぜこぜになっているので、これ自体は出てくるのは難しいということだったのですが、でもそれなりに予算を今年度も、そして新年度も付けて、皆さんにご迷惑がかからないように対応していけると思っています。
仙台市長 郡 和子
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