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更新日:2016年9月20日
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水族館事業は事業規模も大変大きいものですし、長期的に運営をしていただくということが必要な施設だと思います。従って事業の長期的な持続可能性といったようなものを検証するということに一番時間がかかったと、そのように考えています。
〔区画整理課長〕
現在の市の条例に基づく公園使用料の見込みが4千万円ほどになっています。そのほか固定資産税等の試算で合わせて年額7千万円ほどではないかと見積もっています。
単純に割り算をすればそういうことになりますでしょうか。そのほかの効果というものも先ほどご説明しましたとおり、生涯学習面や広域的な集客施設である点も考慮したものです。
高砂中央公園の使用許可を出したいと考えていますので、これも場所の提供という形の支援だろうと思います。
施設そのものは民間事業者で運営、発注等を行うことになります。それに仙台市が特にかかわるというほどのものではないと思います。
〔区画整理課長〕
建物本体につきましては民間事業者側の判断に任せています。ただし公園の全体の計画の中で公園利用者にも利便性のあるような配置計画をお願いしたいということで協議をしています。
この間の事業の継続性などいろいろなお話をする中で、この水族館が仙台にあることの意味、つまり水族館としてどこに特色を持たせていくかというようなことについては、私どものほうからも宮城・東北の海といった地域性に根ざした部分について、事業計画の中でしっかりご検討いただき、実現していただきたいというような期待は伝えていますので、そうした考えも取り入れていただいた事業計画になっているのではないかと思います。
はい。
証券化というスキームもなかなか今までになかった部分があると思いますので、事例としては少ないと思います。今回私どもが時間をかけましたものの一つもそうした出資をする会社の経営を透明化して、その事業の内容を我々も逐一把握できるような形をとりたいということでした。そうした意味で我々が経営情報を知るいくつかの機会を確保するという話し合いを続けて、その点については一定の仕組みを作っていただけたと思っています。
基本的には経営は運営会社にやっていただくということになります。
〔区画整理課長〕
資料の一番下に「(参考)匿名契約」と記載していますが、基本的に経営に関与することはありませんが、当然匿名組合出資として拠出した10億円を限度に損失を負担する覚悟があるということになります。
〔区画整理課長〕
本来このようなスキームを取りましたときには、証券化の手法でできた会社がどういうチェック機能を果たすかというところですが、今回設置されます合同会社仙台水族館開発につきましては、別途経営委員会を組織して、そこに第三者的なチェックを依頼します。そして業務そのものの重要事項を決定するという仕組みの中で情報を仙台市にも開示いただくという流れになります。
なお、あわせて出資者集会というものを設けていただくようお願いしていまして、その中で私どもの意見も反映していただくという機会を用意するようにお願いをしているところです。
〔区画整理課長〕
これまでの協議の中で示されている内容をお話しますと、水族館の開業予定が24年の3月中旬を目標にしているということですので、現在、公園の基本構想をこの水族館の整備計画とあわせて着手しているところです。早ければ工事の着手を23年度中に行い、完成は27、8年を目途に進めていきたいという話を聞いています。
そのことについてはまだ詳しく詰められてはいません。あるいは愛称という話もあるかもしれません。
それはこれからの具体的な協議であろうと思います。水族館がオープンした際に、目の前が工事中ということでは困りますので、工事を進めるときの手順をどうしていくかということになると思います。公園工事自体も長期にわたるものですので、合理的にお互いに接点の近いところから工事を進めていくとか、そういった工夫はこれからの中でやっていかなければならない部分だと思います。
この水族館にとっても大事になりますが、ご承知のとおり仙台港と仙台北部の工業進出等の関係で大変重要なインターです。仙台市も宮城県もこの間の予算要望の中で宮城圏域の仙台近郊における重要個所と位置付けて国にもお願いをしてきたところです。
今回の予算化の中で最終完成年次はまだ明示はされていませんが、東北地方整備局その他においてもこのインターの重要性については十分ご理解をいただいていると私自身は思っていますし、最優先の課題としてなお取り組んでいくというお返事もいただいています。こういった施設ができるということも理由の一つとして意味付けて、私も知事も一緒になるべく開業年次を明らかにできるよう、さらに働き掛けていくというつもりです。
今はそのように考えているということです。
〔区画整理課長〕
事業主体および運営業務を行う合同会社2社ともに昨年3月に設立済です。一方、経営委員会の人選はこれからですが、その考え方が示されており、会計士や他の水族館の経営者、一般企業経営者などに参加いただくと聞いています。
現在の松島水族館についても仙台市内の学校から年間百校ほどが利用していますので、今後そういった学校単位での利用が考えられます。また八木山動物公園で考えていただくと分かりやすいと思いますが、動物とのふれあいや夜間の動物の様子を見たりなど、動物公園ではいろいろなことを通じて動物との関わりを学習する場として活用されています。同じように水族館は、水の中の生き物の学習などいろいろな展開が考えられると思っています。
具体的な活用方法などを経営委員会で検討するというよりは、水族館事業を企画運営する別なセクションがありますので、そちらに対してこういったことを事業計画の中に盛り込むことはできないかといった要望も出てくるでしょう。
また事業主体側にもいろいろと特色を持った水族館運営をしたいというご意見があると思いますので、そのやりたいことに対してこちら側から教育委員会と相談しながら意見を出していくというような直接的なやり取りも出てくると思います。
動物公園でやっているようなことを基にしつつ、こちらからの要望なり、また例を挙げての提案といったこともあるかと思いますが、それを通年で実施するかや夏休みだけするか、また、どういった人達で行うか、ボランティアも養成するかなどといった細部については、最終的には運営主体で考えていただくことになるだろうと思います
今はその段階でありませんが、これから水族館の具体的な計画が固まってくれば、科学館などには理科教育担当の指導主事もおりますので、そちらからお話しする機会は出てくると思います。
そこまで話が具体的になってくるように事業の熟度が高まればたいへんすばらしいことで、いずれそうした話も出てくると思います。ただ、それまでに決めなければならないことがたくさんありますので、早くそのレベルになることを楽しみに期待しています。
「どこでもパスポート」の対象施設といった要望も出てくると思いますが、経営との兼ね合いからどのような形がいいのか、ご相談していかなければならないと思います。
仙台港の区画整理地内に最近ではアウトレットモールも開業しましたし、また以前から大型展示施設「夢メッセ」もあります。そうした中で小さいお子さんからご高齢の方まで世代を問わず楽しむことのできる広域的な集客の一翼を担う水族館がそれに加わることによって、他の施設との相乗効果が大変高まるのではないかと思っていますし、大いに力になることを期待しています。
荒井駅と水族館の間にシャトルバスを走らせるかどうかは、採算性などを検証してみなければいけませんので、今のところそこまでは考えていませんが、仙台市内でいろいろと開拓していかなければならないフィールドとして荒井地区から仙台港までのいわゆる「水」を要素とした地域が挙げられます。
この地域の資源の開拓と連携、例えば貞山堀や農業園芸センター近くにある大沼など、海や川といった水辺へ市民の皆さんのアクセスをどのように良くしていくか、またそれらを有機的につないで新しい資源として利活用していくかは、少し長期的な視点で取り組んでいきたいと思っています。
平成22年1月26日 仙台市長 奥山 恵美子
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