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更新日:2016年9月20日
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振込みの予定が今週の半ばであると決まっていましたので、その時点で振り込まれていないということを報告いただきました。なお、仙台急行では、関係銀行等と協議をしたいということでしたので、その間、報告を2、3日お待ちしていたという状況です。
確実に振り込まれるであろうという予想で私どもも受け止めていましたので、今回、振り込まれなかったということは大変な驚きであり、契約が履行されなかったことは大変遺憾に思います。
結果としてそのようなご批判は、甘んじてお受けしなければならないと思います。私どもでも契約書の原本の確認もさせていただきましたし、いろいろな条文も精査し、違約金の条項もついているということや、また、買う方の法人の意志も私ども自身で確認しましたので、そのような意味では確認のステップを踏んできたと考えています。
しかしながら、結果として契約が履行されていないという今の状況から見れば、やはり精査に甘かった部分があるというご指摘は、受けざるを得ないと考えています。
仙台急行側で連絡を取っているようですが、詳しい状況を把握するには至っていないと聞いています。
この予算案が決定し仙台市が出資するという話をご報告して以来、私のもとにも大変うれしいとか、期待しているといった市民の皆様のお声は、いろいろな会合などでいただいていました。そのような市民の皆様のご期待に早期にそうような結果にならなくなったことについては、大変申し訳なく思い、私自身も大変残念に思っています。
ただ、先ほども申しましたように、仙台市にとって水族館は、市民の皆様も期待する大変有益な施設であることは間違いありませんので、今回の件で実現が難しくなった面はありますが、なお水族館の誘致をあきらめることなく、さまざまな角度から可能性を検討してまいりたいと考えています。
2月23日に市議会の代表質疑が始まりますが、このような状況ですので、22日に議会に正式に今後のこの案件の取り扱いについて、ご相談をしていくということになると思います。
私どもでも職員を派遣して、法人のそうした意欲を確認させていただいたという経過はありました。
これは、現在提案している予算額に入っていますので、これを執行しない場合にも手法としてはいろいろと出てきます。議会とご相談して月曜日中には私が決断し、正式に決めてまいります。
取り下げるにしてもどのような手法、段取りでということが出てきますので、私どもとしては、次年度にこの予算を執行していく状況にはないということになってきているということに対して、事業の進行を止めるにしてもいろいろな方法があります。その方法についてご相談をしてということになると思います。
基本的な方向性としてはそうせざるを得ないと考えています。議案として出ていない段階でしたら私の決断一つで、提案する議案書から下げることになるわけですが、正式に議案として出して提案説明が終わっている段階ですので、その対応については議会とのご相談という過程を経たうえでなければできないと理解しているということです。
これまで一度提案された議案が修正を受けるというのは、議案を可決して、そのあとこの金額を抜いた補正予算として議決していくという場合もあったようですし、議案そのものを再提出ということで、この経費を抜いた全体をまた新しく出しなおさせていただくという、二つの例があると財政局から聞いています。
そうです。
今の事業スキームのままで新しい土地売却先を探すということは、かなり現実的ではないのではないかと考えています。今後さまざまな検証や見直しをしていかなければならないと思いますので、それには今回のスキーム以外のスキームを考えるということも大きな選択肢の一つとして入ってこないと、事業の精査ということでは進まないのではないかと考えています。
他のスキームとの比較検証にもう一度入らなければならないと思います。今回のスキームに固執することが、今回の状況やこれまでの経過から見て最善かというと、それにはいろいろな課題があると思います。
私自身、仙台急行のトップの方とこの件が出て以降、正式にお話をしているわけではありません。仙台急行さんの今後のお考えを伺ってみないといけませんので、現時点では決めているという方向ではありません。
事務方が受け取っている情報の中には、仙台急行さんも土地の売却とか資金を獲得されることについては、長年ご苦労されてきたうえでの今回の契約先であったと聞いていますので、今回その方が履行不可能となった場合、向こう数カ月から1年で同等の土地購入希望の方を見つけるのは難しかろうということは、仙台急行さんもお考えだというお話も聞いています。
私が誘致を目指したいと申したのは、仙台市民にとって水族館を望む気持ちや有用性、また、私自身もそれを願っているということで、今回のスキームの中でそれを追求するのに、現時点で半年や1年という期限で検討できる状況ではないと思うという考えです。
今回の検証もありますし、いろいろあるとは思いますが、いろいろ考えてみなければならないと思います。例えば、現時点の財政状況では言えませんが、公共の施設として仙台市が直接施工するということも理論的にはありえますので、そういった意味でさまざまな手法ということです。
基本的にこのスキームで延期をする考えではないということです。それは極めて難しいと思います。全く別のスキームを取るにしろ、本事業の検証も必要ですし、仙台市の出資は極めて難しいという面もありますし、仙台急行さんの現水族館経営者としての考えもあるわけですから、それらを踏まえた今後のスキームということになると、今日お話できるものではないということです。
このような状況もありますし、これまで松島での現地改築や移転などいろいろな経過をたどったことも踏まえ、この事業がそう簡単ではないと、私も十分考えています。
このまま10億円という金額に固執するということではありません。その可否も含めて根本的に考えていかなければならないことだと思います。
当面は建設用地としての決定を生かして進めていただきたいと、そのように取り扱っていく考えです。
水族館建設用地の決定が効力を持つような形で、高砂中央公園の計画を保持しておきたいと思います。
それもあります。
公園の整備事業は今計画中ですが、ご承知のように23年から数次にわたって28年までの長期計画で整備していくものです。その中で本水族館事業の検証や、今後の誘致の可能性のさらなる検討、機運の高まりなど、時間をいただく中できちんとやっていくことによって、最終的にどうしても難しいという判断になれば、公園のさらなる用途変更ということも出てくると思います。
現時点では水族館事業は市民の皆様の夢でもありますし、私自身の願いでもあります。今の時点で完全に断念し、建設用地も白紙に戻すということではなく、用地としてはそこを念頭に置きながら事業の新たな可能性を探りたいという意欲があるということで、1年なり2年を期間として公園の中に用地を保持しておきたいと思っています。
今後の公園整備計画とのすり合わせもありますので、今の時点で明確にいつまでということはお話できません。ただ、建設工事着工の段階や整備状況の中で、ある程度、年次を担当局とも精査していきたいと思います。
出来上がった契約書という形で確認させていただきましたが、仙台急行とそちら側との売買の契約ですので、私どもがそれについて毎回立ち会うとか、そういうことではないので、私としては契約がきちんと履行されるものと判断して予算に計上しました。
2、3日前でしょうか。
17日ですね。
そういうことではないと思います。
仙台市が直接、契約の当事者ではなく、仙台急行と買主との話ですので、具体的にどうだったかなどと、今の時点で憶測を述べるのは難しいと思います。
今のところ仙台急行が相手方と今回の不履行について、仙台急行としても聞きたいことや問いただしたいことがあって、接触を求めていると聞いていますが、なかなか具体的な接触ができないでいるとも聞いていますので、改めて仙台急行から今回の契約の破談に至る状況について報告を求めるということは、今後あると思います。
仙台急行の話の中に、納得が出来なくて仙台市が話を聞くということはあるかもしれませんが、やはり契約の当事者を飛び越えて仙台市が話を聞くという性質のものではないと思います。
ある程度取れていると思います。ですから資金的に調達が難しくなったという話が入ってくるのでしょう。ただ具体的に細かいところまでということではないと思います。
やはり議案を取り下げざるを得なくなったということに関して、私として責任は感じています。それは施政方針、またその他議案の提案理由の中でも私自身がこの予算を計上したことで、市民の方に夢を持っていただきたいという挨拶をしているので、その夢の実現が遠のいたという結果になったことに、市長として大きく責任を感じるものです。
これまでの記者会見でお話ししたかもしれませんが、仙台市として具体的に10億円を振り込むということは、出資者の仙台急行が合同会社の仙台水族館開発への振り込みが確認されたあとにならないと、たとえ議決されたとしても執行しないというのがこれまでの段取りですので、仙台市だけが出資してしまって、他の履行がないままになるということはないと思います。ただ、予算の議決はこの時期しかできないので、やはりここで議決をいただかなくてはなりませんので、ここで提案をさせていただいたものです。
もしこれ以外の理由では議決いただいたとしても執行されないという仕組みでした。最後まで確認しながら、ということは手順としては入っていました。繰り返しになりますが、予算計上するということは、市民に夢と希望を与えるものです。それが実現の前に頓挫したということは私自身も残念ですし、市長としても責任はあるかといえばあると思います。
ほぼ同じ額です。
はい。
これまでのお話は、仙台急行が運営している松島水族館に現にいる魚たちや動物たちを移転してという、単に形態だけではなく、動物たちも一緒になった話です。仙台急行との詳しい話はできていませんので、今後の枠組みの中で全く別にするなどという前提では申し上げられない部分です。
公園整備計画の進捗の兼ね合いで決定していかなければならないと思っています。高砂中央公園の整備計画そのものは、はっきり着工時期などが決まっている段階ではなく、地元の方々とどのような施設配置がいいのかを検討している段階ですので、若干まだゆとりがあると思います。
財政的な損失は特に発生していません。
今回の枠組みはあくまでも現水族館の運営主体である仙台急行が匿名組合の筆頭の金額を出資して、それに仙台市と国の外郭団体や民間も出資するという枠組みで精査もしつつ、調整もしてきたものですので、仙台急行の出資がゼロになり、その部分を仙台市が出資するというのは、そもそものスタートラインがそういうものではありませんので、そういう方策は現スキームのなかではありません。
仙台市から医療法人に連絡を入れています。仙台急行から、こういう理由で契約の履行が難しくなったという報告をいただいていますが、そういうことなのですか、という確認はしています。
代理人や弁護士等を通じて話をしたいので、そのことで仙台市に直接ご回答するような状況ではない、ということでした。
平成22年2月20日 仙台市長 奥山 恵美子
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