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更新日:2016年9月20日
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サミットは、各界を挙げて東北全体で誘致に立ち上がっていただきました。今回候補地に選ばれなかったのは、誠に残念です。しかし、サミット誘致に名乗りを上げたことで、東北全体でも、こうしたことにチャレンジできる日頃からの体制づくりや、環境状況の整備などに向けても、なお前進していきたいと思いました。
具体的には、ホテルの問題や、3月の国際会議でもお話をいただいた、個人で移動する方のタクシーの利用など、国際会議全般について、レベルを上げていく必要があるとあらためて思いました。いろいろな会議がこれからも開かれますので、果敢にチャレンジを続けていきたいと思います。まずは、国際センター展示棟を使っていただく、国際的な学術会議を中心に、しっかりと実績、足元を固めていきたいと思っています。
閣僚級会合の開催についてはこれからですが、政府では、仙台も含めて7都市を候補にしているとのご発言を聞いています。私どもからどの会議をとは、これまで申し上げてはいませんが、国から何らかの話があれば、前向きに取り組んでいくよう検討したいと思っています。
政府で具体的な評価の基準をお出しになっていないので、あくまでも私どもの推測ですが、今回の立地を見ますと、立地上、交通遮断やコントロールなどの警備に優位性があったことが、分かります。そういった点も大きな選択のポイントだったと思います。
サミットの要望活動については、事務方の情報収集も大事ですが、できるだけチャンスを作ってまいりました。1月ごろからずいぶんと丁寧にさせていただいたと思っています。しかし、最終的にはサミットは総理および官邸の政治的な判断になると思います。総理にお目にかかる機会はサミット単独では設けられないと思いましたので、知事とも相談のうえ、知事とご一緒に総理に復興についてお話しするときに、サミットについてもお話しさせていただきました。私としては、できる限りチャンスを作って、話を直接お伝えするように努めてきたと考えています。
当初私どもは、選考過程で3月の末、遅くとも4月頃には決定されるであろうと聞いていました。これは事務方同士の話ですので、確定した話ではありませんが、途中でドローンの問題が浮上しました。ここからは私の推測ですが、ドローンの事件もありましたので、警備問題がなおいっそう重要なポイントとして浮かび上がった印象は持っています。
両方立候補することもできたのですが、私としてはサミットに大きな意味がある、世界に向けて復興の現状や世界からのご支援について大きな感謝を示す意味では、サミットが一番だと考えました。復興との関係から言うと、閣僚級会合はこれからもいろいろなチャンスがあると思いますが、日本での開催で、サミットで復興のことが真摯(しんし)に取り上げられる機会としては、年限の関係から今しかないと思いました。一本に絞って想いを訴えたいということで、サミットのみの誘致に名乗りを挙げました。
実際に東北全体で取り組むものとしては、国連防災世界会議のように、それぞれの自治体の参画が確実であるもの、またコンベンションの誘致も可能であるものが、各地に大きくアピールできたと思っています。
サミットはピンポイントで、参加者が開催市と県以外に行くことは日程上ほとんど考えられません。「仙台頑張れ」というお気持ちは相当にいただいたと思いますが、国連防災世界会議ほどの、東北を挙げてとは至らなかったと思っています。
会議には担当のまちづくり政策局が参加しました。
事務的な説明の第1回ということで、クローズの形だったのかもしれません。放射性廃棄物の処理の問題は、国民の多くの皆さまの完全なご納得が不可欠です。いつかの段階、なるべく早期に、広く公開した形でお話をしていく段階が来ると思いますし、またそのことが必要だと思っています。
当初、行政の部局にしっかりと通知をしたいということだと思います。今までもないことではありませんので、了解しました。
仙台市長 奥山 恵美子
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