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更新日:2016年9月20日
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平成28年4月12日
今、旅行をどういう方々がリードしているのかと考えますと、特に女性が個人旅行として、新しい旅行先や、歴女などの新しい旅行のテーマを楽しむという形でリードしている部分が大きいと思います。仙台はこれまで、例えば学会でビジネスの男性がいらっしゃることに対しては、一定のアプローチをしてきて、手応えも感じていますが、個人旅行をリードする女性に対しては、仙台から発信するものがピンポイントで届きにくい状況にあったという反省がありました。
そこで首都圏の女性が、ゴールデンウィークや年末年始など長期の旅行期間ではなくとも、週末に思い立ったら新幹線などで気軽に行くことができる点に着目し、そういう方たちに仙台の魅力をアピールすることを大きな目的に、このガイドブックを作りました。
いろいろなガイドブックがありますし、ブログなどでもさまざまな発信もされています。行政が作ることによって、首都圏の方々においでいただく直接的な意味合いの他に、新しい仙台の魅力の掘り起こしに、仙台市として向かっていくことをアピールすることにつながると思います。
ホームページ等でご覧いただくことによって、仙台の観光に関心のある方や、仙台のまちづくりに関心のある方に、市役所が観光の問題意識として、どう考え、何を訴えたいと思っているか、一つの方向性、問題意識を共有するためには、行政でまず作ってみることも意味のあることだと考えています。
これをご覧になって、こういう取り上げ方をしているけれど、もっとこういうところもあるのではないかなどのご意見も当然出てくると思います。また、例えば、この中には、羽生選手と七北田公園が出てきますが、七北田公園以外の公園のこういうシチュエーションがもっといいとか、ご覧になった方のさまざまな反応があると思います。その反応をいただけることも、われわれにとって一つの大きな財産が育っていくスタートになると思っています。
定期的にとは決まっていません。実験的なものなので、反響やいろいろなご意見を聞きながら考えたいと思います。これを出したら、あと5年も10年もないということでは寂しい話ですので、出来れば年に1回ぐらいは何か発信できるものを、いろいろなパターンで考えていけたらと思いますが、今何かが決まっているということではありません。
〔観光課長〕
昨年度予算として、委託費が約2,500万円です。
特に具体的な目標があるわけではありません。首都圏の女性の方々に、短時間でも旅行気分を味わえる場所としていらしてほしいということです。これまでの来仙者と比べて、ターゲット層の方たちが増えているかの検証は、何らかの形でしていきたいと思っています。
おっしゃるとおりだと思います。具体的に、このガイドブックを見て訪れたという方をピンポイントで見つけていくことは、大変難しいことですし、われわれがターゲットとする層の方々が増えているかどうかは、今までの観光調査だけでは難しいところがあると思いますので、担当局で考えているところです。ターゲットごとの観光入り込み数の分析をもっと精緻にして、この冊子の効果もありますが、われわれのこれからの観光戦略をより精密に作り上げていくためにも、今までの観光調査をもう少し踏み込んで、ビッグデータの活用なども含めて、考えていきたいと思います。
われわれの一つの大きなターゲットに当たる部分だと思います。「週末仙台」を出したことだけが全てではなくて、こうしたコンセプトに近い個人旅行向けの旅行商品の組み立てなどにつながっていくよう、旅行業者の方にも働きかけていきたいと思います。
現状認識ですが、全国的にインバウンドが非常に伸びている中で、東北は昨年ようやく震災前とほぼ同程度の水準に回復しました。この5年間で全国が伸びた分については、全くまだキャッチアップ出来ていないということだと思います。
震災の風評があったことは否めないと思いますし、そのことについては腰を据えてしっかりとやっていくしかないと思います。風評の部分については、政府主体でさまざまな海外向けのPRをより充実すると言っていただいています。われわれも、それと一緒になってやっていく必要があると思います。
また私自身としては、インバウンドを伸ばしていくためには、空路であれ、クルーズ船であれ、東北の入り口をもっと充実する必要があると思います。九州はインバウンドの先進地として飛躍的に伸びていますが、九州関係者のお話を聞くと、国際便でダイレクトに入る本数が、東北全体と九州では桁違いに九州が多いですし、クルーズ船の寄港回数も比較にならないくらい多いです。交通の受け入れ口が充実していかないと、首都圏に入った人に、こちらに来てもらうのは、今の輸送状況の中では限界があるという気がします。
7月に始まる仙台空港の民営化、特に格安航空便がどのくらい入れるかが、今後の伸びを左右する大きなインフラ面だと思います。あとは、仙台港など東北の港が、いかにクルーズ船が入る余地を確保できるか、そのあたりを地方整備局とも連携しながら固めていく。そういうハード拡大の可能性にたって、われわれの誘致戦略を、今度は国別のターゲットでしっかりときめ細かく積み上げていく。この両方が必要だと思っています。
今の時点で仙台市にいくらという具体の金額については、まだ把握していません。ただ、国で示されている戦略の一つが、仙台空港の民営化も含めて、まず仙台・宮城に人を呼び入れて、そこから東北に波及させていくというものです。入り口を確保することが非常に重要だという認識は、われわれと共通しているものがあると思いますので、そこはしっかりと連携してやっていく考えです。
各県には各県の空港を整備されたときの事情やご意向もあります。いろいろな思いが、それぞれにおありだとは、私も承知しています。ただ、現実にこれから国際便の数を増やせる空港が、東北6県の中でどこにあるかを考えると、私としては仙台空港が一番、路線増に向けてポテンシャルが高いのではないかと思っています。ポテンシャルが高いところから伸びていかなければ、なかなか観光需要増につながらないと思います。仙台に降りた方を東北全体の魅力をもって、いかに広域に展開していけるかは、また別な知恵の出しどころだと思います。まずは、東北の地に降りていただく、足を踏み入れていただく場所として、仙台空港の優位性の確保については、宮城県ももちろんですが、私ども仙台市としても、地元として努力したいと思っています。
奥の院ルートなどは、大事な考え方だと思います。仙台にお出でになっても、歴史的なものに触れたいということであれば、山寺や中尊寺、瑞巌寺などを巡ることになりますし、温泉であれば、秋田、山形、岩手にもたくさんいいところがあります。東北にいらした方も、それぞれ時間の制約を持っていらっしゃると思うので、例えば2泊3日ならどういう組み合わせがありうるのか、もっとゆっくり4泊5日だったら、どういう形になるのか、その時間に応じて組み立てられるのが、奥の院ルートの新しい基軸だと思っています。そういうフレキシビリティを活用して提案できることを6県の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
〔観光課長〕
パッケージであるとは聞いていません。講談社から、週末を使って気軽に仙台にきてもらいたい、首都圏からの距離が近いことをPRしたいということで「週末仙台」というネーミングになりました。
このあと週末なんとかというのが出るかもしれませんが、仙台で作る以前にはなかったのではないかということです。
有償化については、検討項目のひとつでした。今までも雑誌に仙台を取材していただいたり、有償のメディアに「仙台においでください」といった記事を出したりしてきましたし、現に書店で有償で売られている雑誌もあります。
今回は、この街に対するわれわれとして考える魅力のありようを、なるべく多くの人に届けたいという意味で、実験的にやってみるということです。有償にした場合には、もちろん買ってくださる方が一定程度いらっしゃるとは思いますが、われわれとして届けたいところに配布できなくなる可能性も高いと思い、今回は無償配布に踏み切りました。
ただ一冊の単価は、決して安いものではありませんし、チラシと同じように平台のブックスタンドに置いて、自由に持っていってもらうということでは、すぐなくなってしまいます。無償なものだけに、配り方については、少し丁寧に配布していく必要があると思っています。
反応の取り方については、ハガキを入れ込むなどの方法があったと思います。いずれ実行に移せるものは移してみたいと思います。
次回以降、このガイドブックを発展させたものを作る場合に、それを2500万円で作るか、また別の形とするかは、今回の届け方や反応などを見た上でということになります。今回とは違う形のものになるかもしれないと思います。
行政が出すものですと、行政の施設を中心にして、例えば文学館はこういうところである、博物館にはこういうものがあるという情報になりがちです。
行政が作るけれど、あまり行政施設の紹介にならないようにと、指示しましたので、民間の雑誌と変わらないイメージをお持ちになる方も多いかとは思います。私としては、市役所が作るものイコール仙台市の施設中心になってしまうことの歯がゆさも感じていたところなので、役所っぽさを消してほしいと指示したことが反映されていると思います。いろいろ賛否両論はあると思います。
〔観光課長〕
配布先としては、商業施設、旅行代理店、空港を考えています。配布方法は、平積みにして誰でもどれだけでも持っていって欲しいという形ではなくて、有人カウンターでの配布を基本にしまして、一人一部ずつという形をとりたいと思います。
また、旅好きな方、実際旅をしている方、計画されている方が一番のターゲットになると考えていますので、旅行会社等での配布を通して、そういった方に効果的に配布をするように工夫してまいりたいと思います。
〔観光課長〕
公式のホームページでお知らせします。
今回初めてなので、ホームページで配布場所をお示しした上で、足を運んでいただける方にお配りすることとしています。足を運ぶことに対するハードルがどの程度あるか、首都圏という膨大な人口の中で、この部数が一瞬にして拡散してしまうものなのか、それとも一カ月二カ月とかかるものか、正直われわれも配布のスピード感がつかめないでおります。若干手探り状況です。
〔観光課長〕
郵送でも配布を考えています。まずは1000部を、応募者多数の場合は抽選という形で郵送配布します。
今回は直接フェイストゥフェイスで配ることを重視して、窓口方式を考えていますが、ターゲットとする年代の人にどう結びつくか、将来的にはSNSなどの利用も研究してみるべきかもしれません。配布の方法と直接的なターゲットとの結びつき方について、今回行ってみた上で、われわれも研究を積みながら工夫をしてみたいと思います。
〔観光課長〕
付録ではありませんが、FRaU(フラウ)の記事として掲載したいという話はありました。出演いただいた方には、商業ベースではなく、仙台市の観光のためにご協力いただいたというところもございましたので、今回は単独での発行という形にしています。
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