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青葉区
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更新日:2024年1月9日
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野球の試合前に、両チームの選手と審判団がホームベースを挟んで挨拶を交わす慣習は、他国に類をみない日本野球独特のスタイルです。この試合前挨拶は、現在の片平公園で生まれました。
かつて片平公園は、第二高等学校(旧制二高・戦後、東北大学に包摂された)のグラウンドでした。
試合前挨拶は、1911(明治44)年に、この場所で旧制二高が主催して開催された第1回東北六県中等学校野球大会で初めて行われました。
その後、試合前挨拶は、翌月に京都で行われた文部省直轄学校野球大会(旧制学校の全国大会)で旧制二高の提案で採用され、さらに1915(大正4)年に始まった全国中等学校優勝野球大会(現在の夏の甲子園大会)で取り入れられたことで、全国に広まり定着していきました。
試合前挨拶は、当時の野球界を脅かしていた、野球は教育的・医学的に好ましくないという「野球害毒論」の主張に対して、野球の健全性を野球自身で示すために、「礼に始まり礼に終わる」武道の礼式を手本として誕生しました。
試合前挨拶の誕生は、ベースボールに日本の心を加えることによって、ベースボールという米国の文化を「野球」という日本の文化としていく起点となりました。この後、野球文化は大正期に「野球道」として形作られていき、野球は近代日本の「国技」ともいうべきスポーツとなりました。
2022(令和4)年、片平公園は、日本野球機構、全日本野球協会が主催して、野球伝来150年の記念事業として行われた「聖地・名所150選」に選出され、日本野球の歴史の中で、物事が動いた欠かせない重要な役割を果たした場所として認定されました。
2023(令和5)年、日本野球発展の礎を築いた郷土先人の創意と熱意を讃え、その偉業を後世に伝えるべく、片平公園に記念碑を建立しました。
住所:仙台市青葉区米ケ袋一丁目1-35 地内
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