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ページID:5908
更新日:2016年9月20日
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このページでは、太白山自然観察の森で行われたガイドウォークの1年間の活動が見られるよ。
各月をクリックして、どんなものが観察できたのか見てみよう!
長かった冬もようやく終わりに近づいた。
マンサクの花をトップバッターに、木々や草花、昆虫や小鳥たちも次々に名乗りを上げて、春が近づいてくる。
マンサクのつぼみ(左)マンサクの花(右)
今月の観察ノート
動き出した虫たち |
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シロスジカミキリは幼虫の時代をコナラやクヌギの木の中にすんで、木を食べながら大きくなる。 去年の秋までは幼虫のすんでいる穴から木くずがさかんに出ていたけれど、冬の間はそれもお休み。 それが、春が近づいたのでまた起き出してきたんだね。 |
幹(みき)の中で木を食べるシロスジカミキリの幼虫 こんな口でガリガリと |
成虫はこんな姿だ(6~8月)強い風で折れたコナラの幹 |
小鳥たちのお目当ては |
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エナガ |
春が近づくと小鳥たちもそわそわ。 |
ヤマガラ イタヤカエデの花(5月に撮影) |
答えは、樹の幹や枝の傷からしみ出る樹液をなめに来たんだ。
センターの窓からも観察できることがあるよ。 |
カタクリの花が咲きみだれる春。
一年にうちでこの短い季節にだけ姿を現す植物とそれに集まる虫たちを観察しよう。
今月の観察ノート
カタクリをめぐる虫たち |
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カタクリの花 |
春は始まったばかり。 どんな虫たちが集まるのだろう? どうやってミツを吸うのだろう?花粉はどうするの? 晴れた暖かい日は虫たちの活動も活発。自分の目で確かめてみてね。 |
アリが運んでいるのはカタクリの種子 |
こんなふうに咲いている |
タンポポの茎が伸びてきた |
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冬の間、タンポポは葉を地面にべったりと広げて寒さをしのいでいたよ。 この状態を「ロゼット」といい、さがすといろいろな植物がこうしているんだ。 近所の公園でも見られるかもしれないよ。 |
冬に花が咲くこともある |
エゾタンポポの葉 |
花を咲かせたエゾタンポポ |
聞けるかな?フジの実のはじける音 |
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フジの実 弾けたあとのさや |
ほとんどの木は、秋から冬にかけて実をならせ、種を旅立たせるんだよ。 けれどもフジは今ごろになって種を飛ばす。 ガイドウォークの途中で聞けたらいいね。 |
ダニにご用心 |
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木の葉の先にとまって動物が来るのをじっと待つダニ(腹ぺこ) |
暖かくなると、ダニたちも「エサ」を求めて動きだす。 |
おなかがいっぱいになると、ほらこんなにプックリと。 |
小さな体の何倍もの血を吸ってふくれた姿にはびっくり。 野山を歩くときは皮膚をできるだけかくそう。えり元にタオルを巻くのも良い。 家に着いたら服や体を点検してから家の中に入ろう。 |
5月の森は1年中でダイナミック。
若葉がみるみる広がって、花の主役も次々に交代する。
それらに集まる昆虫たちもグンと種類が増える。
今月の観察ノート
1か月でこんなに増える初夏の緑 |
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4月の中ごろに若葉が芽吹いたかと思うと、ぐんぐん濃くなっていく森の緑。 |
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5月8日 |
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5月14日 |
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6月5日 |
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6月12日 |
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8月16日 |
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10月30日 |
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12月23日 |
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3月10日 |
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4月15日 |
芽吹きの階層(かいそう) |
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本当に「いっせいに」芽吹くのかな? この写真を見てみよう。 この季節、森に入るといろいろな発見がありそうだ。 それにしても、 |
スミレの花、いろいろ |
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スミレの花は春の代表。自然観察の森にもいろいろな種類のきれいなスミレが咲いているよ。 |
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ナガハシスミレ |
タチツボスミレ |
マキノスミレ |
エイザンスミレ |
この「墨入れ(墨壺)」の形にスミレのつぼみが似ていることから、 |
緑がいよいよ濃くなってくると、
しげった葉をモリモリと食べるチョウやガの幼虫も元気いっぱい。
梅雨入りを喜んでカエルたちもさかんに鳴いているよ。
今月の観察ノート
ケヤキの若葉の変なイボ |
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ケヤキの若葉を見ると、ふくらんだ小さなイボのようなものが付いていることがある。 割ってみると、中にはたくさんの小さなアブラムシが見つかる。どこにも入り口はなさそうなのに、どうやって入ったのだろう? これはケヤキヒトスジワタムシ(ケヤキフシアブラムシ)がつくった「虫こぶ」。 |
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春に生まれた幼虫が針のような口でケヤキの葉の裏側にある物質を注射すると、その部分がアブラムシを包むように成長して袋になる。その中に隠れて、アブラムシは親になって子どもをたくさん産むんだ。 でも、こんなにじょうずに隠れても、スズメたちに見つかって食べられてしまうこともあるけれどね。 街の中の街路樹や公園でも虫こぶは見つかる。 |
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森のサクランボ |
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お店で売っているサクランボのようには甘くないけれど、野生のサクラにもしっかりと実(サクランボ)がなる。 自然観察の森にも何種類かサクラが生えている。 どんな味がするかというと……それは試してのお楽しみ。
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ウワミズザクラの実 |
自然観察の森のカエル |
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自然観察の森には7種類のカエルが住んでいる。そのうちの4種類はこんなカエルたちが住んでいるよ。 |
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アマガエル |
シュレーゲルアオガエル |
ニホンアカガエル |
タコガエル |
夏鳥の姿を見つけよう |
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この季節になると、夏鳥たちが森を忙しく飛びかっている。 巣を作って卵を産み、ヒナのためにエサをつかまえては運んでいるんだ。バードウォッチングには良い季節だよ。 |
オオルリ |
すがすがしい森の香りは、梅雨時が一番。
カブトムシやクワガなどの人気者もいよいよ登場だ。
今月の観察ノート
虫のレストラン |
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カブトムシとスズメバチが並んで樹液を吸っている。 |
ノコギリクワガタ |
ミヤマクワガタ |
タテハチョウの仲間も |
字書き虫!? |
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森の中でクネクネとしたもようの葉を発見。 よく見ると、まるで一筆書きか文字のように見える。
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虫を観察する道具のいろいろ |
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カップレンズ 透明なカップのフタがレンズになっている。 |
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夏まっさかり。カブトムシ、クワガタ、オニヤンマ、セミ・・・・。
元気に飛び回る虫たちと森の関係を調べてみよう。
今月の観察ノート
セミの鳴く時間と季節
自然観察の森には7種類のセミが住んでいる。
(アブラゼミ・エゾゼミ・ヒグラシ・ミンミンゼミ・ニイニイゼミ・チッチゼミ・ツクツクボウシ)
種類によって鳴き始める時期もちがえば、1日のうちでも鳴くセミの種類もちがう。
ときどき、聞きにおいで。
自然観察の森のセミたち |
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アブラゼミ |
エゾゼミ |
ヒグラシ |
ミンミンゼミ |
ニイニイゼミ |
チッチゼミ |
クズのひみつ コミスジのカーテン |
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夏になると、やぶや林のふちをクズがおおいつくす。 |
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野山をおおう夏のクズ(写真の下の部分) |
クズの花 |
コミスジの幼虫、どこにいるかわかるかな? |
その葉を注意して見ると、葉の一部が切れてリボンのようにぶら下がっているのが見つかる。 これはコミスジというチョウの幼虫がつくったもの。
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コミスジの成虫 |
クズの葉っぱを食べながら、自分が隠れるためのカーテンにしているんだ。 |
クズのひみつ2 葉が開いたり閉じたりするわけ |
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葉を立てて夏の日差しを避けるクズ |
真夏の太陽がてりつける日は、クズのしげみの全体が白っぽく見える。 実はクズの葉は、表は緑色だけれど裏は白っぽい。 夏の暑い日、朝昼晩とクズの葉の様子を観察してみよう。 |
チョウの通る道を見つけよう |
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夏の晴れた日、木もれ日のさす森を歩いていると、チョウが飛んでいる。 ミヤマカラスアゲハ |
トンボと遊ぶ |
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ミヤマカワトンボ |
オニヤンマ |
ルリボシヤンマ |
オオルリボシヤンマの産卵 |
自然観察の森にはいろいろな種類のトンボがいる。 もしもつかまえたら、トンボの羽根をいためないように、こんなふうに手に持って観察してね。 これなら、放してやればまた元気に飛んでいける。 |
トンボの持ち方 |
さて、トンボを催眠術(さいみんじゅつ)にかける方法があるんだけれど、知らなかったろう? |
秋の草花が咲くと、虫たちの鳴き声もまっさかり。
花のしくみを調べたり、鳴く虫の姿を追いかけてみよう。
今月の観察ノート
オニグルミを見上げてごらん |
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センターの横を笊川(ざるがわ)という小川が流れている。 |
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これがオニグルミの実だよ、おいしそう? 根元にはリスたちの食べ残したクルミのからなどが散らばっていたり、運が良ければクルミの実をせっせと運ぶようすも見られるよ。 |
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ヤナギの木でクルミの堅いからを割っている。 かわいいね。 |
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下には食べた後のクルミのからがおちている。 きれいに中身だけたべているね。 人間が食べてもおいしいんだよ。 |
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かじった跡の残ったクルミの実。 2本の前歯の跡がハッキリ! |
落ちた小枝のなぞ |
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雑木林(ぞうきばやし)にまだ青い葉っぱとドングリのついた小枝が落ちている。落ち葉の季節にはまだ早いのに…… これは、ハイイロチョッキリというオトシブミの仲間のしわざらしいぞ。 |
切り落とされたコナラ |
メスがドングリのみをかじって穴を開け、そこに卵を産んで枝ごと地上に落とすんだって。 |
その実を割ってみると...卵があった。 |
成虫はこんなかたちをしている。 キミは見つけられるかな? |
ハイイロチョッキリの成虫 |
森の足ながおじさん |
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長い足を振りながら歩くザトウムシ |
この写真を見て。 長い足が8本あってクモみたいだけど、体のつくりがちょっとちがうね。 これはザトウムシといって、木かげや木の幹にむらがっているのを見かけるよ。 |
ナガコガネグモ |
クモとどこがちがうのか、比べてみよう。 |
ミズヒキの花をよく見ると |
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ヨシの湿地にはえていたミズヒキ これが水引だ。 |
お祝いののし袋にかけてある紅白のひもを「水引(みずひき)」という。それと同じ名前の草が生えているよ。 |
ひとつひとつの花が赤白にわかれている。 |
花の一つひとつをルーペでよく見てごらん。 |
キバナアキギリ |
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この時期になると森のなかではキバナアキギリの黄色い花がめだちます。 秘密っていったい何でしょう? じつは、この花にはちょっとした仕掛けがあるのです。 |
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ハチなどの昆虫が花の奥のミツをなめようともぐりこむと、オシベが上のさやから降りてきてハチの背中に花粉をつけます。(赤い矢印) こうして子孫を確実にふやそうとしているのです。 |
野菊の花びらの数 |
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野菊の花びらの数は、1本1本ごとにちがう。 |
ユウカギク |
このユウガギクは花びらが20まい |
おなじユウガギクでもこちらは14まい |
実りの秋。樹木や草は、種をできるだけ遠くに運ぶためにいろいろな工夫をしている。
どんな工夫をしているのか、特徴を比べながら歩いてみよう。
きのこたちのようすも見逃せないよ。
今月の観察ノート
イチイとニシキギの木 |
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イチイとニシキギ。どちらも山に生えていたり、 |
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イチイの実 |
イチイの実の赤い部分は柔らかくて甘い味がするよ。 注意! 堅い(かたい)種の部分は毒です。絶対に食べないで! 味見をしてみたい人は、大人の人と一緒に試してみてね。 |
ニシキギの実 |
ニシキギの実の表面は緑だけれど、熟(じゅく)すると割れてだいだい色の種が出てくる。 |
どちらも鳥が種を遠くに運んでくれる。種を実ごと鳥に食べさせ、種は消化されずにどこかでふんといっしょに落ちるんだ。 イチイは甘いからよいけれど、ニシキギにはおいしい部分はない。ちょっとずるいかも。 |
七色に輝くノブドウの実 |
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林のふちややぶの回りにノブドウが実を付けている。大きさも実の色もさまざまだ。近寄ってよく見ると、小さな穴があいているものがたくさんある。 割ってみると、中がすっかり虫に食べられている。食べた虫もどこかに行ってしまったようだ。 食べられた実と食べられていない実。大きさや色に何かきまりがあるかもしれないよ。 |
ノブドウ |
クリから出てくるイモ虫 |
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クリからイモ虫がでてきた |
自然観察の森にはクリの木がたくさんあって、この季節になるとイガといっしょにクリの実もたくさん落ちている。 ひろってきた実をとっておくと、白い幼虫が出てきたりもする。それがクリムシ。 |
クリムシの1つ、クリシギゾウムシ。成虫はこんな形だ。 |
「クリシギゾウムシの幼虫」と書かれている本が多いけれど、それ以外にもいろいろな虫が住んでいるらしい。 飼って調べてみよう。 |
紅葉と黄葉 |
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秋になると落葉樹(らくようじゅ)の葉は赤や黄色に色づく。 |
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赤く色のついたハウチワカエデ |
黄色になったハウチワカエデ |
秋もおわり。
木々は次々に紅葉(こうよう)して、虫たちは冬越しの準備にいそがしいようだ。
落ち葉も始まっている。静かな森で耳をすませば、さまざまな音が聞こえてくるよ。
今月の観察ノート
カエデらしくないカエデ |
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でも、これがけっこう、種類が多い。 |
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チドリノキ |
紅葉といえばカエデ。黄色に色づいたチドリノキ。 ふつうの木のようにみえるけど… |
チドリノキの実 |
羽根のついたタネをみるとカエデのなかまだとわかる。 ほかにもカエデらしくないカエデがこんなに! |
メグスリノキ |
ミツデカエデ(5月) |
ハウチワカエデ(5月) |
はじけるマンサクの実 |
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マンサクの実 |
ほかの植物はどんな風に種を飛ばすのだろう? |
樹皮(じゅひ)についた黒いつぶつぶ |
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コナラやクリの幹にゴマ粒のような黒いつぶつぶがしきつめられていることがある。 |
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びっしりと産みつけられたクリオオアブラムシの卵 |
拡大図。こうして冬を越します。 |
すっかりと葉を落としてしまった森はさびしいかって?
いや、こんな季節だからこそ、かえって観察しやすくなるものもある。
木々の枝ぶり、芽ノ形。冬鳥たちの姿。
落ち葉が土にかえっていくようすも見てみよう。
今月の観察ノート
幼い芽を守る防寒着 |
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ミヤマガマズミ |
葉を落とした木々の枝には、もう冬芽が付いて翌年の準備ができている。 寒いこの季節、こごえてしまわないように綿毛(わたげ)でおおったり、よろいを着たり。 みんないろいろな工夫をしているんだね。 |
ホオノキ |
トチノキ |
カツラの樹皮(じゅひ)と枝 |
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冬のカツラ |
葉の落ちたカツラは、幹と枝の観察にはもってこい。冬芽は牛の角みたいな形をしている。 スケッチしてみよう。また、どんなふうに成長するのか考えてみようか。 それと、根元に散らばっている枯葉がどんなにおいがするのか、試してみてね。 |
夏のカツラ |
カツラの葉 |
葉の落ちたあとも面白い |
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落ちた葉は、何年もかけてだんだんと腐り、やがて土になっていく。 |
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落ち葉から土になるまでを比べてみた 穴を掘って断面を観察すると、その様子がよくわかる。 |
降り積もった落ち葉は、だんだんと細かくなっていき、分解されて最後は土になる。 |
葉がすっかり落ちてしまうと、思ったりよりも明るい冬の雑木林(ぞうきばやし)。
暖かい身じたくで歩いてみよう。
枝先、落ち葉、朽(く)ち木などいろいろな場所で、
さまざまな生きものがひっそりと春を待っている様子に出会えるかもしれないよ。
今月の観察ノート
短い枝と長い枝 |
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冬になって葉が落ちた樹木は、木の形や枝の様子などが観察しやすくなる。 |
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たとえばアオハダは、長い枝が水平に伸びて2~4cmおきに短い枝が出ている。 |
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リョウブの枝 |
いろいろな木の枝を見くらべてみよう。 |
冬越しする昆虫たち |
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あっ、見つけた! |
昆虫たちは卵・幼虫・さなぎ・成虫といろいろな姿で冬を越す。 |
オオカマキリが木の茎先に卵を産みつけた |
ヤママユガの卵はコナラの小枝に |
オオムラサキの幼虫が落ち葉のふとんをかぶってる |
エダシャクの幼虫がどこかにいるよ |
コミミズクの幼虫をさがしてね |
クロアゲハのさなぎ |
いろいろな種類のテントウムシが |
ホソミオツネントンボは小枝そっくり |
キチョウ(上)やルリタテハ(右)は、少し暖かい日には飛んだりもするよ |
温かい木、冷たい木 |
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ちょっと寒いけれど、手袋をはずして木の肌を触ってみよう。 |
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温かいと感じた木 |
冷たいと感じた木 |
クヌギ |
マンサク |
アカマツ |
エゴノキ |
ネジキ |
ホオノキ |
木々の香りをたずねて |
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ヤマコウバシ |
枝先をほんのちょっと折ってみると、木々たちにはそれぞれ独特の香りがある。 雑木林を歩いたら、ちょっと試してみよう。鼻を使っても自然観察はできるんだよ。
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高級なつまようじにも使われるオオバクロモジ |
ササとタケってどこがちがう? |
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アズマネザサ |
タケの仲間 |
立春(2月4日ごろ)を過ぎてからが、一年の中でも本当に寒い季節。雪が積もると、点々とけものの足跡が。たどってみようか?
おや、木の根元には木くずやかけらがたくさん・・・・・
冬の森は、動物たちの残した証拠がいっぱいだ。
今月の観察ノート
年をとると色が変わる枝 |
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木は、毎年新しい枝を伸ばして成長する。 |
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ネジキの新しい枝 |
あべこべ? |
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「常緑樹(じょうりょくじゅ)」とは、一年中緑の葉をしげらせている種類の木のこと。 |
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<真冬に落葉樹の青葉が!> |
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スイカズラ |
ヤマツツジ |
木の皮になぞの傷あと |
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マンサクやカエデの仲間などの幹の表面の皮がけずられたようにはがれていることがある。 |
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カモシカ君、こんにちは。 |
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カモシカのつのこすりあと |
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ノネズミの穴も発見したぞ |
ちらばる木のかけら |
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キツツキのたべたあと |
木の根元に、何やら木くずや虫のかけらがたくさん… |
木をつついているキツツキ |
コゲラがつついた穴 |
これもキツツキのしわざ |
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