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更新日:2024年5月31日

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危険物施設における事故発生件数と事例

危険物施設数は減少していますが、事故発生件数は近年増加傾向となっています。

全国の危険物施設数と危険物事故(火災・流出)の状況は、下のグラフに示しているように、危険物施設数は減少しているものの、事故発生件数は平成6年から増加に転じ、平成19年以降高い水準で横ばいとなっていましたが近年再び増加傾向となっています。

平成元年以降事故が少なかった平成6年と事故が多かった令和5年を比べますと、危険物施設数が減少しているにも関わらず、事故発生件数は約2.5倍に増加しています。

 

※ 全国の危険物施設に関するグラフは総務省消防庁「令和5年中の危険物に係る事故の概要」より引用

 

全国の危険物施設における火災・流出事故発生件数及び危険物施設数の推移

全国の危険物施設における火災・流出事故発生件数及び危険物施設数の推移

 ※ 事故発生件数の年別傾向を把握するために、震度6弱以上(平成8年9月以前は震度6以上)の地震により発生した件数を除いている。

 

仙台市においても危険物施設数は全国と同様に減少傾向ですが事故件数は横ばいとなっています。

下のグラフは、仙台市における過去15年間の危険物施設数と事故発生件数の推移です。

仙台市においては全国と同様に危険物施設数は年々減少しておりますが事故件数については令和元年に減少してからは横ばいの状況となっています。なお、令和5年は火災による事故は発生しておりません。

 

仙台市内の危険物施設における火災・流出事故発生件数及び危険物施設数の推移

仙台市内の危険物施設における火災・流出事故発生件数及び危険物施設数の推移

 ※ 事故発生件数の年別傾向を把握するために、地震による件数を除いている。

 

 

危険物施設における火災事故は、一般取扱所で多く発生しています。

全国の危険物施設における火災事故の発生件数の推移を製造所等の別にみると、最近の10年間では、「一般取扱所」、「製造所」及び「給油取扱所」が上位を占めています。

 

全国の危険物施設における火災事故件数の推移

全国の危険物施設における火災事故件数の推移

 ※ 簡易タンク貯蔵所、第一種販売取扱所の火災事故は過去10年間発生していない。

 

 

危険物施設における流出事故も、一般取扱所で多く発生しています。

全国の危険物施設における流出事故の発生件数の推移を製造所等の別にみると、最近の10年間では、「一般取扱所」、「屋外タンク貯蔵所」、「給油取扱所」及び「移動タンク貯蔵所」が上位を占めています。なお、令和5年は「製造所」での流出事故件数が最近の10年間で最も多くなっています。

 

全国の危険物施設における流出事故件数の推移全国の危険物施設における流出事故件数の推移

 ※ 第一種販売取扱所及び第二種販売取扱所の流出事故は過去10年間発生していない。

 

 

危険物施設における火災事故の発生要因の比率は、操作確認不十分といった人的要因が高くなっています。

全国において令和5年中に発生した危険物施設における火災事故の発生原因の比率を、人的要因、物的要因及びその他の要因に区分してみると、人的要因が58.4%(142件)で最も高く、次いで、物的要因が30.9%(75件)、その他の要因(不明及び調査中を含む。)が10.7%(26件)の順で高くなっています。

個別にみると、操作確認不十分が20.2%(49件)、維持管理不十分が15.6%(38件)、腐食疲労等劣化が13.6%(33件)の順で高くなっています。

         

令和5年中の危険物施設における火災事故の発生要因

       危険物施設における火災事故の発生要因  

 

 

危険物施設における流出事故の発生要因の比率は、腐食疲労等劣化といった物的要因が高くなっています。

全国において令和5年中に発生した危険物施設における流出事故の発生原因の比率を、人的要因、物的要因及びその他の要因に区別してみると、物的要因が57.7%(270件)で最も高く、次いで、人的要因が35.7%(167件)、その他の要因(不明及び調査中を含む。)が6.6%(31件)の順で高くなっています。

個別にみると、腐食疲労等劣化が35.9%(168件)、操作確認不十分が14.1%(66件)、誤操作及び施工不良が各々7.5%(35件)の順で高くなっています。

 

令和5年中の危険物施設における流出事故の発生要因

       危険物施設における流出事故の発生要因  

 

 

危険物施設における重大事故の発生を防止しましょう!

過去に発生した重大事故について原因を分析し、再発防止対策を水平展開することで類似の重大事故防止を推進することはとても重要です。

また、重大事故に至る前の多くの軽微な事故についても原因分析と情報共有を進めることにより、新たな形態の重大事故防止に効果が期待できます。

これらの対策を組み合わせ、重大事故の発生を防止しましょう。

ガソリンスタンドで車両の接触事故が増えています!

ガソリンスタンドでの事故事例
事例 事故写真

事例1

 

灯油を購入するため、固定注油設備

付近へ車両を後退中、精算機に衝突

したもの。

車輌を固定注油設備付近の精算機に衝突させたときの事故写真です。

事例2

 

給油中の自動車がノズルを差し込んだ
まま発進してしまい、給油ホースが外
れてしまったもの。
セルフ式ガソリンスタンドでの事故事例

複数のガソリンスタンドで類似の事故が発生しています。

事故を未然に防ぐため、従業員による安全な車両誘導を行うとともに、セルフ式のガソリンスタンドでは、放送設備を有効に活用して顧客への注意を促し、監視体制の徹底をお願いします。

これらの事故を低減させ、重大事故の発生を防止しましょう。

 

事業所向け「危険物/保安e-ラーニング」を公開しています!

仙台市消防局では、危険物・高圧ガス施設等における事故防止対策を推進するため、事業所向け「危険物/保安e-ラーニング」を公開しております。今後の安全管理にお役立てください。

 危険物/保安e-ラーニング

 

お問い合わせ

消防局規制指導課

仙台市青葉区堤通雨宮町2-15

電話番号:022-234-1111

ファクス:022-234-1411