総合計画は、今後10年間のまちづくりの指針となる「基本計画」と、おおむね3年間の市の目標と事業を定める「実施計画」から構成されています。
仙台市では、令和3年3月に「仙台市基本計画(令和3年度~令和12年度)」を策定し、基本計画が掲げるまちづくりの理念や施策の方向性等に基づき、基本計画の着実な推進と実効性の確保を図るため、令和6年3月に「仙台市実施計画(令和6年度~令和8年度)」を策定しました。
今後、計画に基づき、総合的かつ計画的に各種の施策を推進していきます。
基本計画(概要版)は、市役所本庁舎2階市政情報センター、区役所総合案内・総合支所で配布しています。
基本計画(全文版)と実施計画は、市役所本庁舎2階市政情報センター、宮城野区情報センター、若林区情報センター及び太白区情報センターで販売しています。【基本計画(全文版)900円・実施計画800円】
【仙台市基本計画2021-2030紹介動画】挑戦を続ける、新たな杜の都へ―“The Greenest City” SENDAI―
【仙台市基本計画2021-2030紹介動画】チャレンジプロジェクト・地域づくりの方向性
仙台市基本計画2021-2030(令和3年度~令和12年度)【令和3年3月議決】
概要版
全文版
仙台市実施計画2024-2026(令和6年度~令和8年度)【令和6年3月策定】
【関連図】
(参考)仙台市実施計画2021-2023(令和3年度~令和5年度)【令和3年3月策定】
「仙台市基本計画2021-2030」の概要
表紙と目次|はじめに|新たな杜の都に向けて|チャレンジプロジェクト|地域づくりの方向性|未来をつくる市政運営|計画の推進|区ごとの地域づくりの方向性|資料編
計画の策定に向けて
- 基本計画は、仙台のまちづくりの指針です。
- この計画では、仙台の目指す都市の姿と、その実現に向けた施策の方向性を示しています。
- 誰もが心豊かに暮らすことができる未来に向けて、先人が培ってきた資産や知恵を余すことなく活かし、多様な主体が持てる力を十分に発揮できる「新たな杜の都」として、仙台に関わるすべての方々とともに挑戦を続けていきます。
計画期間と将来人口推計
【計画期間】
- 10年間〔令和3(2021)年度~令和12(2030)年度〕
- まちづくりの長期的な指針となるものであるため、目指す都市の姿については、21世紀半ば(2050年頃)を見据えます。
- 具体的な目標と施策を定める「実施計画」は、「基本計画」の期間を3つに分割し、概ね3年間とします。
【将来人口推計】
- 市の人口は近い将来にピークを迎えた後、緩やかに減少を続け、2050年から2055年にかけて100万人を割り込む見込みです。少子高齢化が進み、人口構成も変わることが予想されます。
- 計画期間中に市全体の人口の大幅な減少の可能性は低いと予測していますが、人口動態は地域によって様々であり、地域特性に応じたきめ細かな対応が必要です。また、人口減少の中にあってもまち全体の活力を生み出す取り組みが重要です。
計画の構成
- 「チャレンジプロジェクト」「地域づくりの方向性」「未来をつくる市政運営」及び「計画の推進」を通じて、「まちづくりの理念」及び「目指す都市の姿」の実現を目指します。
まちづくりの理念
挑戦を続ける、新たな杜の都へ
―“The Greenest City” SENDAI(ザ グリーネスト シティー センダイ)―
- 連綿と受け継がれてきた「杜の都」のまちづくりを基盤として、世界からも選ばれるまちを目指し、まちづくりの理念に「挑戦を続ける、新たな杜の都へ―“The Greenest City” SENDAI―」を掲げます。
- 副題の「”The Greenest City” SENDAI」は、「杜の都」と親和性のある「Green」という言葉に、目指す都市の姿に関連する様々な意味を込めるとともに、最上級を表す「est」を付すことで、世界を見据えて常に高みを目指すまちづくりの方向性を示したものです。
目指す都市の姿
- 協働によるまちづくりを積み重ね、これまで培ってきた仙台の都市個性「環境」「共生」「学び」「活力」を見つめ直し、それぞれを深化させた、以下の4つの「目指す都市の姿」を掲げます。
- 4つの「目指す都市の姿」に、それぞれの「Green」という言葉の意味を重ね、目指す都市の姿を実現することで、「The Greenest City」に近づく、との想いを込めています。
社会の変化に適応しながら、目指す都市の姿を実現するために
―新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を踏まえて―
- これまでも戦災や公害、自然災害など数々の困難を乗り越えてきたように、今後も起こりうる危機に際して、デジタル技術を積極的に取り入れるなど社会の変化への対応力をさらに高め、安全安心な生活基盤を守り抜いていきます。
- 人々の暮らし方や働き方が見直されている中、緑豊かで住みやすい「杜の都」ならではの暮らしの質に磨きをかけ、それを内外に発信していくことで、選ばれる都市を目指します。
- チャレンジプロジェクトとは、まちづくりの理念に基づき、目指す都市の姿の実現に向け、仙台市役所のみならず、住民や地縁団体を中心に多様な力を合わせながら、仙台の強みや現状を踏まえて重点的に取り組むもので、以下の8つを掲げています。
- チャレンジプロジェクトは、私たちが見たい未来を、私たち自身の手でつくる、挑戦の舞台そのものです。
杜と水の都プロジェクト
自然と調和した都市空間の形成を目指して、定禅寺通などでの楽しめる空間づくりや、広瀬川や東部沿岸地域等の水辺の賑わいづくりなどに取り組みます。
【目標】「杜の都」の風土と文化に巡りあえる都市空間をつくる
【実施の方向性】
- 「杜の都」の象徴となる都心空間をつくる
- みどりを楽しめる生活空間をつくる
- 水辺を楽しめる親水空間をつくる
防災環境都市プロジェクト
「杜の都」の豊かな環境に配慮し、災害リスクの軽減にもつなげる防災環境都市づくりを目指して、感染症を含めた防災・減災への備えの強化やグリーンインフラの充実などに取り組みます。
【目標】持続可能でしなやかな都市環境をつくる
【実施の方向性】
- 防災・減災の備えを日常生活に織り込む
- 環境負荷の低い生活・ビジネススタイルを定着させる
- 都市インフラの持続可能性を高める
心の伴走プロジェクト
多様性を尊重し、あらゆる人が安心して暮らせる社会を目指して、多様性への理解の推進、引きこもり・貧困等への支援、いじめや児童虐待等の未然防止などに取り組みます。
【目標】多様性を尊重し、あらゆる人が安心して暮らせる地域をつくる
【実施の方向性】
- 多様性が尊重される環境をつくる
- 孤立しない、つながる仕組みをつくる
- 心を支える環境をつくる
地域協働プロジェクト
多様な力による協働を通じた魅力ある地域づくりを目指して、テクノロジーの活用による地域課題の解決や多様な主体の力を活かす仕組みづくり、交流の活発化などに取り組みます。
【目標】多様性を力に変える地域をつくる
【実施の方向性】
- 多様な協働が生まれる基盤をつくる
- 多様な主体の力を地域に活かす
- 地域の交流を活発化させる
笑顔咲く子どもプロジェクト
子どもたちの豊かな成長を目指して、子どもたちの自己肯定感やコミュニケーション能力の育成、オンラインを活用した学び、子育てを楽しめる環境づくりなどに取り組みます。
【目標】子どもたちの未来が広がる環境をつくる
【実施の方向性】
- 意欲を引き出し、伸ばす教育環境をつくる
- 個性に合わせた成長の機会をつくる
- 子育てを楽しめる環境をつくる
ライフデザインプロジェクト
人生100年時代における自分らしいライフスタイルの実現を目指して、文化芸術や歴史などに親しめる環境づくりや誰もが活躍できる環境づくり、健康づくりなどに取り組みます。
【目標】自分らしい生き方が実現できる環境をつくる
【実施の方向性】
- まちの至る所で学びと実践の機会がある環境をつくる
- 誰もが活躍できる環境をつくる
- ライフステージに合わせた健康を支える
TOHOKU未来プロジェクト
東北発のイノベーション創出や交流人口の拡大を目指して、ビジネスに挑戦しやすい環境づくりや次世代放射光施設の活用、地産地消の促進、企業や人の流れの取り込みなどに取り組みます。
【目標】世界に発信できる東北発のイノベーションを生み出す
【実施の方向性】
- 仙台・東北を舞台にイノベーションを生み出す
- 仙台・東北の産業の成長を支える
- 仙台・東北に世界中から人を呼び込む
都心創生プロジェクト
人が集い、魅力的でチャレンジあふれる都心づくりを目指して、都心再構築プロジェクトの推進や民間の技術・ノウハウの活用によるイノベーションの創出、まちの回遊性の向上などに取り組みます。
【目標】人が集い、新しいチャレンジが生まれる都心をつくる
【実施の方向性】
- 投資を呼び込むまちをつくる
- イノベーションが生まれる都心をつくる
- まちの回遊性を向上する
- 少子高齢化が進む地域や若い世代が集まる地域など、地域が置かれている状況は様々です。また、東日本大震災の影響や地下鉄東西線開通などの環境変化が生じている地域もあるなど、複雑化・多様化する地域の実情に応じた取り組みを進める必要があります。
- このような認識のもと、住み良い地域の実現を目指すため、計画に掲げる理念を、より生活の場としての地域という視点から捉えた、4つの「地域づくりの方向性」を定めます。
- ふるさとの豊かな自然を守り、安全・安心な地域をつくる
- 支えあい、心豊かに暮らせる地域をつくる
- 学びの環境が充実し、子どもたちが健やかに育つ地域をつくる
- 個性あふれる賑わいと交流が生まれる地域をつくる
〔関連〕区ごとの地域づくりの方向性
まちづくりの理念の実現に向けた本市の基本姿勢や都市構造形成の方針、取り組む施策を示します。
市政運営の基本姿勢
まちづくりの理念の実現に向け、社会の変化を的確に捉えた市政運営を進めていきます。
- 持続可能な都市経営の基盤を構築する
- 協働によるまちづくりを加速させる
- 社会の変化にしなやかに対応する組織をつくる
- デジタル化により豊かな市民生活を実現させる
- 大都市としての責任を果たす
都市構造形成の方針
「杜の都」の都市基盤を仙台のシンボル、市民の誇りとして、次世代に引き継いでいくため、機能集約型の都市構造の形成と公共交通を中心とした交通体系の構築を一体的に進めると同時に、みどりのネットワークや健全な水循環の形成を図り、自然と調和した持続可能な都市づくりを進めます。
- 基本的考え方
- 自然と調和した都市づくり
- 公共交通を中心とした交通体系の構築
【関連図】
施策の体系/施策の一覧
目指す都市の姿の実現に向けて、仙台市役所が多様な主体との協働などを通じて取り組む施策を体系化して実施していきます。
- 杜の恵みと共に暮らすまちへ【1みどり/2環境/3防災・減災】
- 多様性が社会を動かす共生のまちへ【4人権/5地域生活/6健康・医療/7安全・安心】
- 学びと実践の機会があふれるまちへ【8教育/9子育て/10学び】
- 創造性と可能性が開くまちへ【11経済/12観光/13都市機能】
基本計画の推進
計画に掲げる理念の達成に向けて、計画の内容の積極的な情報発信を行うとともに、新たな協働を生み出す機会をつくります。
進行管理の方針
計画の着実な達成のため、中期計画としての実施計画を定め、進捗状況等について市議会に報告するとともに、市民に分かりやすい形で公表します。
「地域づくりの方向性」を踏まえつつ、区民参画イベント等を開催しながら作成を進めてきた「区ごとの地域づくりの方向性」について、区民をはじめ、様々な方々と幅広く共有しながら、個性あふれる地域づくりを進めていきます。
青葉区
青葉区は、近代的な都市機能と豊かな自然環境が共生する「多様性」が特徴です。都心における都市機能の更新や地域のつながりの確保、宮城地区の少子高齢化のさらなる進展や急激な人口増加に応じた多彩なまちづくりを進めていきます。
【地域づくりの方向性】
- 多くの人が集い、賑わいと交流の場となる活力あるまち
- お互いを認めあい、支えあう、誰もが健やかで心豊かに暮らせるまち
- 地域の防災・防犯力を高め、安全で安心して過ごせるまち
- 杜の都の自然、歴史が息づき、文化の薫るまち
宮城野区
宮城野区は、仙台駅東口から仙台塩釜港にかけて広がり、人口構成の特徴は地域によって様々です。開発が進む都心、若い世代が集まる北部や高齢者の割合が高い丘陵部、災害を乗り越えてきた沿岸部など、地域の特性に応じたまちづくりを進めていきます。
【地域づくりの方向性】
- 海辺のふるさとをつくる~集い、想いをつなぐまち~
- 都心のシンボルエリアをつくる~賑わいをつくり、可能性を活かせるまち~
- 心地よいコミュニティをつくる~支えあい、安心して暮らし続けられるまち~
- 新たな魅力に出会える場をつくる~ふるさとを知り、元気を体感できるまち~
若林区
若林区は、地下鉄東西線の開業により、人口が大きく増加しています。地下鉄開業に伴う生活環境の変化やコミュニティづくり、大規模な産業集積や歴史的資産の存在といった区の特色、災害からの復興を見据えたまちづくりを進めていきます。
【地域づくりの方向性】
- 田園・水辺・生物と共に生き、自然災害の経験を日常に活かすまち
- 新旧の住民が混ざりあい、支えあうあたたかなまち
- 歴史のなかで暮らし、地域の魅力を育あうまち
- 多様な協働を通じて、新しい変化を生み出すまち
太白区
太白区は、区名の由来である太白山や秋保温泉などの恵まれた地域資源を有するとともに、仙台都市圏南部の広域拠点としての役割を担っています。開発が進むJR長町駅周辺、住宅が連なる名取川右岸地域や丘陵住宅地域、豊かな自然を有する太白山周辺・秋保地域など、多様な地域特性を活かしたまちづくりを進めていきます。
【地域づくりの方向性】
- ともに支えあい、誰もが自分らしく健やかに暮らせるまち
- 災害に強く、安全・安心に暮らせるまち
- 豊かな地域資源を活かした賑わいと潤いのあるまち
- 幅広い世代が交流し、集い、活動が生まれるまち
- 多様な地域特性を活かせるまち
泉区
泉区は、充実した都市機能を有する泉中央地区、北部に集積する工業団地、快適な居住環境の丘陵住宅地域、豊かな自然を有する西部地域など多彩な個性を持った地域で構成されているのが特徴です。人口減少や高齢化も踏まえながら、それぞれの地域の特性を活かしたまちづくりを進めていきます。
【地域づくりの方向性】
- 一人ひとりが自分らしい心豊かな生活を送ることができる「安心」のまち
- 魅力的なコンテンツを上手に活かし、人を呼び込める「にぎわい」のまち
- みどり豊かな風景や四季折々の自然を身近に感じ、体験できる「癒し」のまち
- 洗練された街並みや日々の居心地のよさで選ばれ続ける「定住」のまち
仙台市総合計画審議会審議経過
平成30(2018)年10月31日から令和3(2021)年1月15日にかけて、総合計画審議会11回、地域とくらし部会4回、まちと活力部会4回開催
市民参画事業経過
市民まちづくりフォーラム、せんだい中高生会議、地域づくりシンポジウム、区民参画イベント、中間案説明会、全市民アンケート、パブリックコメント等を開催
仙台市総合計画審議会委員名簿
仙台市総合計画審議会条例
仙台市総合計画策定推進本部設置要綱
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