現在位置ホーム > 市政情報 > 広報・広聴 > 記者発表資料 > 記者発表資料 2024年度(令和6年度) > 5月 > 令和6年度仙台市NanoTerasuトライアルユースの事業候補者が決定しました

ページID:74917

更新日:2024年5月30日

ここから本文です。

令和6年度仙台市NanoTerasuトライアルユースの事業候補者が決定しました

 本市では、令和6年度より運用を開始した3GeV高輝度放射光施設「NanoTerasu(ナノテラス)」の利活用を促進するため、「仙台市NanoTerasuトライアルユース事業」に取り組んでいます。このたび、今年度の事業候補者として10事業者を選定しました。

 今後、事業候補者は実際にNanoTerasuを利用して、自社製品の品質や生産性の向上等に取り組みます。また、その成果をNanoTerasu利活用事例として東北地方をはじめとする国内の産学官金関係者に広く周知することで、企業等によるNanoTerasuの利活用促進を図っていきます。

1 公募期間

4月8日(月曜日)~5月17日(金曜日)

2 応募数

13事業者

3 選定方法

書類審査

4 事業候補者

10事業者(下表のとおり)

事業候補者一覧
事業候補者(所在地) 提案概要

appcycle株式会社

(青森県青森市)

自社製品であるリンゴ残渣(ざんさ)を利用したビーガンレザーの耐久性をはじめとした性能の高さの要因と、残渣の含有率・乾燥度等が与える因果関係を把握し、より品質の良いビーガンレザーの生産方法を模索する。

株式会社金トビ志賀

(愛知県蒲郡市)

独自の製法で製造した小麦粉について、製麺性や食感(こし)などの小麦粉の性質に影響を与える物質の結合状態を確認し、その特長や優位性を科学的に評価することで、品質優位性の維持や向上、ユーザーニーズに対応した新規製品の開発につなげる。

久慈琥珀株式会社

(岩手県久慈市)

自社で販売する久慈産琥珀(こはく)と、海外産琥珀を測定し、それぞれの特徴や構造的な違いを明らかにするとともに、久慈産琥珀から抽出される新規物質の生成過程の手がかりを得る。

株式会社サン海苔

(佐賀県佐賀市)

佐賀県の名産品「佐賀海苔」における、良質な海苔と「色落ち」海苔を比較し、海苔の生育に必要な元素の化学状態を検討することで、「色落ち」の対応策を模索する。

3D Architech合同会社

(東京都港区)

自社の金属3Dプリント技術により作製した、水の電気分解により水素を生成する際に使用する部材(拡散層)において、気泡が生成する様子をリアルタイムで測定し、気泡生成挙動と電気分解性能の相関を調査し、製品の性能向上などにつなげる。

太子食品工業株式会社

(青森県三戸町)

豆乳や豆腐の加熱過程における構造変化のメカニズムをナノメートルレベルで解明することにより、製品の品質管理や製造プロセスの最適化、製品の品質向上につなげる。

株式会社舞台ファーム

(仙台市)

自社で栽培したレタスの元素の組成(量)と、元素の化学状態(質)を分析し、「おいしさ」の要因の定量的な把握を試みる。

マルニ食品株式会社

(宮城県登米市)

フリーズドライ麺の湯戻し時間に影響する多孔構造および麺の良好なつるみ(表面の滑らかさ)に影響する表面構造を可視化したのち指標化し、湯戻し時間の短縮と麺の良好なつるみを両立するための冷凍条件を検討する。

宮城東洋株式会社

(宮城県石巻市)

自社で製造する塩蔵処理済みの「生鮮ギンザケ」が、塩蔵処理済みの「冷凍ギンザケ解凍品」よりもおいしいとする科学的根拠を得るため、塩の浸透性および複数のミネラル成分の分布等を測定し解析する。

株式会社山形メタル

(山形県新庄市)

自社で開発中の完全無機塗装建築用金属パネルについて、極表層の結晶構造を明らかにし、塗膜の耐久性向上の要因を解明するとともに、カラーバリエーションの多様化による塗膜の化学状態と耐久性への影響を分析し、製品化につなげる。

お問い合わせ

経済局リサーチコンプレックス推進室

仙台市青葉区国分町3-6-1表小路仮庁舎9階

電話番号:022-214-3154

ファクス:022-267-6292