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更新日:2016年9月20日
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このたび、仙台市下水道事業の管路部門が、国内で初めて、ISO55001を取得しましたので、お知らせいたします。
ISO55001は、インフラ資産を効果的かつ効率的に維持管理するための「アセットマネジメントシステム」に関する国際規格でございます。仙台市の下水道事業は、高度経済成長期に整備した施設の老朽化が進んでおり、管理や更新に多額の費用を要する一方、下水道使用料などの経営資源は減少傾向にあります。
こうした現状に対応するため、本市では平成20年度より、このマネジメントシステムを導入して効率化と最適化を図ってきたところであり、これまで整備してきた仕組みが評価され、認証を受けたものでございます。
アセットマネジメントでは、管きょの材質、設置年、劣化の度合い等の、詳細な情報を集積して、リスク評価を行います。それを事業の優先順位に反映させ、予算と職員を最適に配分してまいります。具体的には、管きょや設備について、標準耐用年数と比較して1.5倍から2倍の使用が可能になるなど、経費抑制につながる成果が上がっています。また、震災の際には、マネジメントの過程で整備蓄積してきた地図情報を活用し、被害調査を円滑に進めることができました。
今回の認証取得を通じまして、都市のインフラを長期にわたって維持していくうえで、計画的かつ継続的な取り組みの重要性を再認識したところでございます。今後は管路部門に続き、ポンプ場や南蒲生浄化センターといった施設部門についても、新年度内での認証取得を目標としてまいります。下水道事業のトップランナーとして、先導的な事業への挑戦を続けつつ、さらなるサービス向上と持続可能な運営に取り組んでまいりたいと考えております。
仙台市長 奥山 恵美子
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