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更新日:2016年9月20日
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東日本大震災により被災した「南蒲生浄化センター水処理施設」の復旧工事が完了し、全施設で運転を開始しますのでお知らせします。
市内の約7割の汚水を処理している南蒲生浄化センターは、東日本大震災の津波により甚大な被害を受け、一日も早い復旧を目指して工事を進めてまいりました。昨年11月に全体の半分の施設で運転を開始しておりましたが、4月の新年度から、全ての施設で運転を再開することとなりました。
新しい水処理施設は、従来の平面型でありました施設を箱型とし、全体を高くしたことにより東日本大震災クラスの津波にも耐えられる構造になったほか、最新の省エネルギー機器の導入や、太陽光発電および小水力発電設備といった創エネルギー機器も導入しています。太陽光発電設備の設置により、災害などで電源が喪失した際にも必要最小限の処理が可能となるよう工夫しています。
このように、新しい水処理施設は災害に強く、環境にも配慮した、未来志向型の処理場に生まれ変わりました。工事にあたっては、単なる原形復旧にとどまらず、より良い復興を目指して、従前よりも耐震性が高くコンパクトで、かつ、コストの負担が少ない施設として整備を進めたものです。この考え方は昨年の国連防災世界会議で採択された仙台防災枠組の中にも「ビルド・バック・ベター」として挙げられているものです。
東日本大震災から5年が経ちましたが、南蒲生浄化センターのような大規模な施設を、このような短期間で造り替えることは、ほかに類を見ないものです。ご尽力いただいた工事関係の皆さまや、ご支援を賜りました多くの方々に、心より感謝を申し上げ、完成をご報告したいと考えています。
仙台市長 奥山恵美子
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