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更新日:2023年11月10日
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仙台市では、令和3年に策定した「史跡仙台城跡整備基本計画」に基づき、将来の仙台城大手門の復元に向けた5カ年計画による発掘調査を今年9月から実施しています。今年度の発掘調査では、大手門の礎石跡(柱の基礎の部分)と思われる遺構などが発見されました。
このたび、この発掘調査の成果について、広く市民の皆さまに公開するための遺跡見学会を実施します。また、見学会に先立ち、報道機関を対象とした遺跡説明会を実施します。
仙台城の大手門は、江戸時代を通じて仙台城全体の正門として存続し、藩主の出入りの時や特定の儀式の時にしか開門されない特別な門。この大手門は、仙台城が廃城となる明治時代以降も門として利用され、昭和6(1931)年には脇櫓と共に国宝に指定された。その後、昭和20(1945)年の仙台空襲で大手門と脇櫓が焼失。昭和38(1963)年には脇櫓が再建されたが、大手門は現在まで再建されず、その跡は道路として利用されている。
建物構造は木造2階建入母屋造りの瓦葺で、規模は1階が桁行約65尺(約19.7m)、梁間約22.3尺(約6.8m)、高さ12.5m。創建年代は、本丸造営時に建造したとする慶長期造営説と、二の丸造営時に建造したとする寛永期造営説がある。
古写真等によりかつて大手門があったと推定される位置の地下から、建物の基礎に当たる部分で礎石を据えるための根固めが3カ所で確認された。門の位置を推定するための重要な情報となる。
大手門脇櫓の西側で石組の側溝が検出され、南北方向と東西方向に延びている状況を確認。その位置や方向から、大手門や脇櫓に付属する雨落ち溝と考えられ、これらの位置は門の位置を推定するための重要な情報となる。
11月15日(水曜日)11時~12時
仙台城大手門跡発掘調査現場(青葉区川内)
文化財課職員
取材を希望される場合は、11月14日(火曜日)17時までに担当宛てご連絡ください。
文化財課仙台城史跡調査室 関根
(電話)022-214-8544
11月19日(日曜日)10時~15時
仙台城大手門跡発掘調査現場(青葉区川内、大手門脇櫓横)
文化財課職員
事前申し込みは不要です。
希望者は実施時間中に自由に見学でき、文化財課職員が質問等を随時受け付けます。また、10時から1時間おきに、文化財課職員が発掘調査に関する説明を行います。
なお、現地には駐車場がございませんので、ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。
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