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更新日:2023年3月17日
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私たちは、推計で約数万種類ともいわれる化学物質をさまざまな形で利用することによって、快適で便利な毎日の生活を維持しています。
大気や水、土壌などの環境中に排出される化学物質のなかには、大気汚染や水質汚濁の原因となったり、長期間にわたって土壌に蓄積したりすることで、生態系や人の健康に影響を及ぼすような環境汚染を引き起こすものもあります。
化学物質が生態系や人の健康に悪い影響を及ぼす可能性を「環境リスク」といいます。
化学物質は、安全なものと有害なものの2つにはっきりと分けることはできません。有害性が小さくても、大量にあるいは長期間にわたって呼吸や飲食、皮膚接触などにより体内に取り込むことで悪影響が出るおそれがあります。逆に有害性の高い物質であってもごく微量にしか接しなければ、悪影響が及ぶ可能性は低くなります。
化学物質の環境リスクの大きさは、化学物質の有害性の程度と、呼吸、飲食、皮膚接触などでどれだけ化学物質に接したか(暴露量)で決まります。
技術的、費用的な面での限界はありますが、暴露量を小さくしたり、有害性の低い物質を使用したりするなど、市民・事業者・行政がそれぞれの立場から取り組むことで環境リスクを小さくすることができます。
PRTR(外部サイトへリンク)とは、「Pollutant Release and Transfer Register」(環境汚染物質排出移動登録)の略称です。これは、有害性のある多種多様な化学物質(外部サイトへリンク)が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握し、集計し、公表する仕組み(外部サイトへリンク)です。
事業者が化学物質の排出量などを把握することによって、化学物質の自主管理の改善を促進し、環境影響を未然に防止することを目的としています。
対象としてリストアップされた化学物質を製造又は使用している事業者(外部サイトへリンク)は、環境に排出した量と、廃棄物として処理するために事業所の外へ移動させた量とを自ら把握し、年に1回、国に届け出ます。国は、そのデータを集計し、また、家庭や農地、自動車などから環境に排出されている対象化学物質の量を推計して、2つのデータを併せて公表します。
化管法に基づき、仙台市内の事業者から届出された化学物質の事業者が届出た排出量・移動量のデータ、及び国が推計した届出外データを分析してみました。
化学物質による環境リスクをできるだけ減らしていくためには、市民、事業者、行政が、化学物質に関する正確な情報を共有し、意見を交換し、お互いの立場を理解しながら、化学物質の使い方について考えていくことが必要です。
市民、事業者、行政がこのように環境リスクについて意思疎通を図っていくことをリスクコミュニケーションと呼びます。説明会・勉強会などによる意見交換もリスクコミュニケーションの一つです。
仙台市では、パンフレットやホームページなどを通じて、PRTR制度の理解推進を図っています。
また、環境省では、市民や事業者が化学物質に関する説明会・勉強会などリスクコミュニケーション行う際に、関係者が事前・事後に心構えのチェックや反省を行うためのチェックシートを作成しています。
環境省リスクコミュニケーションチェックシート集(外部サイトへリンク)
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