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更新日:2016年9月20日
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今回は、気象台の特別警報も出る、大規模な集中的な豪雨の中、しかも夜間という大変厳しい状況の中での対応でした。市民の皆さまの迅速な避難等もあって、幸いにも人命に至る被害がなかったことは、私としては、まずは安堵したところです。
しかし、この前から続く長雨の影響もあって、市内の各地で小規模なものから、大規模なものまで、かなり土砂災害がありましたし、私どもの水防計画で想定していなかった地域において、河川からの越水や溢水がありました。今回の教訓をしっかり検証して、水防計画の見直しや、さらなる情報伝達の向上につなげていきたいと思います。
昨年の教訓を踏まえて、回線の容量を2倍半くらいに増大しました。夜ということもあったと思いますが、今回さらに多くの方が、情報を確認するためにアクセスいただきました。それ自体は、大変ありがたいことです。結果として、つながることが困難な時間がでたのは反省点であり、今後さらに容量のアップや、どのようにしたら適切な情報に早く誘導していけるか、われわれの情報の出し方の改善もないかなど、いろいろな点で検証していく大きな課題の一つだと思います。
Lアラートも、大変重要な情報伝達の手段です。特に今回のような、緊急に情報をお伝えしなければいけない、その切羽詰まった状況の中では、広報手段は多様であるのに越したことはないと思います。
その中で、Lアラートが、どういう理由かは県で調査をいただいていますが、仙台市の分が作動しなかったのは、われわれにとってもショックなことの一つでした。県で管理していただいているものですので、早急に原因の究明と改善に向けて県にお願いをしているところです。
聞くところによりますと、8月17日にあった雨の際には起動していたということですので、その後に何らかの不具合になったと思います。いつ起こるか分からない災害の中で、こういうことが起こるようでは、市民の皆さまも含め、不安ですので、平常時における点検確認のあり方や、万一緊急時に作動しなくなった場合に、例えばシステムのチェックができる専門家を確保しておく手段など、今後のことについても、なお県ともご相談申し上げたいと思っています。
今回の例えば茨城県における状況などを見ましても、情報の遅れは致命的になり得る可能性が高いものだということが、特に集中豪雨の場合は懸念されます。私どももホームページについて、さらなる能力のアップに向けて進んでいきたいと思います。また県のシステムについても、今回のいろいろな教訓をしっかりと踏まえて、同じ事故が二度と起こらないようにしっかりとレベルアップ、安全強化を努めていくことが大変重要だと思います。
今回起こったこと、例えば亡くなった方がいなかったから安心ということではまったくなくて、あるいくつかの幸運の中で今回の状況になったと思いますので、さらに安全のレベルを高めていくことを、仙台市としても関係機関と連携してしっかりとやっていきたいと思います。
われわれとしては、早急にコンサルタントと職員と共同で立ち入って、現地の状況を確認します。現在どのような状況で、復旧にどういう手法が取り得るのかを、早急に確定しなければいけないと思っています。現地では特に、崩れてきたところの下側の住宅の方々に、大変ご不安がおありです。
まずは大型土のうで緊急的な補強を進めることで、すでに皆さまにご説明し、ご納得いただいている状況だと思います。最終的には安全性の高い工法がどういう形で、どのくらいの期間で可能になるか、どういう手順で着手できるか。基本は民地ですので、土地所有者の関係もありますが、下側が仙台市にとっても重要なバス路線の公道ですので、仙台市としても民間の土地だから民間任せではなく、住民の皆さんの生活の再建が一日も早くという視点から、リーダーシップを取りながら進めていきたいと思っています。
夜のことでありましたし、ご自宅の直近で大規模な土砂崩れが起きたことで、ご不安をお持ちだと思います。しかし現在、応急措置もしていますし、また土の移動を計測する機器も備え付けますので、緊急のご不安はないものと思います。
一方、避難生活が長期化しますといろいろ負担がございます。われわれとしても早急に、避難所という形ではなく、例えば市営住宅の空き住戸とか、今回災害救助法が適用になっていますので、仮設住宅、みなし賃貸の利用が可能であると思います。そうした方向も含め、何通りかの緊急的な生活再建の方法についてご相談申し上げながら、まずはご安心いただくように努めたいと思っています。
深夜1時くらいだったと思いますが、他のあらゆるところで水位が上がっている中、市名坂の水位計は横ばいで、われわれもその情報の確度について疑問を持ったことがありました。結果としては、付近に出動していた消防隊が目視で、水位計が示しているウェブ上の数字以上に水位が上がっているという報告を上げてきたのを受けて、われわれとして次の行動に踏み出したわけです。
今回越水した赤生津大橋のあたりなど、これまでの観測地点には入っていないところで越水している状況もあります。県ともご相談の上になりますが、観測ポイントを増やすなどの対応が今後必要だと思っています。
今までの水防計画の水害の想定は、今後見直していかなければいけないわけですが、上流に降った雨がどんどん下流に流れてくることによって下流の水はけが悪くなると、下流付近から越水するという想定があったと思います。したがって名取川であれ、広瀬川であれ、比較的中下流域にきてから越水する可能性を中心に考えられてきた結果、小規模河川の上流域は、比較的水害の恐れの少ない地域という想定で、今までの水防計画が作られていました。この結果、赤生津大橋上流地域においては、水害が極めて少ない地域ということで対象世帯数の把握までいっていなかったということだと思います。
しかし今回の雨の降り方は、下流域の方でもどんどん降って、上流に降った特に泉ケ岳に集中的に降ったものと合わさって、想定よりも上流域で越水しました。こういう集中豪雨の降り方、持続的に降った場合の氾濫箇所が、上流から下流まで生じうるということが、今回の一つの大きな教訓だと思います。それについてはわれわれもしっかりと検証して、水防計画の中にさらに詳細に取り組んでいく。水位の計測と合わせて、対象世帯数や避難が可能な地域の把握など、より踏み込んだ対応に今後水防計画を変更して、生かしていく必要があると思いました。
昨日の段階で、大型土のうを2列に積んだとの話を聞いていましたが、後で確認してお知らせします。(※)
それも含めて後で確認してお知らせします。(※)
土砂災害の被害や冠水した水田、畑等の被害も含めて現在集計中です。各局に集計作業に入るようにと月曜日の朝の本部会議で指示しましたので、おそらく明日くらいまではかかると思います。最終的には財政局で金額を集計すると思います。ただ、だいぶ荒い数字になると思います。
そうです。
県との調整や、今回現場に出動している消防団のそれぞれの地点における反省など、いろいろなことを踏まえて、総合的に見直す必要があると思います。時期的には、まだ申し上げられない段階です。
基本的には、例えば国の河川事務所や、県の河川担当などの関係機関があります。われわれがこう思い、こういう形にしていきたいことが、可能であるというお返事をいただいた上でないと、計画改定まで踏み込めません。
私が確認しているのは、本市の水防計画です。
国民の皆さまの中に、日本の安保法制の今回の改正が、将来的にどういう影響を持つのかについて、いろいろな意味で危惧の念を持たれる方々が多いということです。国会は、ある程度時間をかけたという形で採決という動きになっているようですが、さまざまな不安を持たれる方々の行動も、今もって多くあるわけですから、現時点で必ずしも国民的な理解が十分であるとはなっていないところがあると思います。
政府としては、国会の可決がどうあろうとも、将来的には国民に対する十分な説明を引き続きやっていく必要があると思います。
全国と同じように仙台市民の中にも、まだ十分納得いくまでには至っていない方々がおられるということだと思います。
仙台市と山形市は、奥羽山脈を挟んで背中合わせになっている県庁所在地という珍しい構図の両市だと思います。今までもいろいろな形で、官民挙げて仙山交流の中で、南東北の活性化を図ろうと取り組んでまいりました。この流れについては、ぜひ新市長にも、引き続きお力を入れていただきたいと思っています。
また、東北六魂祭やいろいろな観光面での連携も進んでいます。新市長が仙台にとってより良きパートナーの一人として、これらのことについて前向きに発信していただけるように期待しています。
(※)太白区羽黒台の土砂災害現場復旧状況について
9月12日(土曜日)太陽光パネル撤去
9月13日(日曜日)、14日(月曜日)市道に大型土のう積み作業、法面雨水対策
9月15日(火曜日)上部宅地に「地盤伸縮計」設置準備作業、土質調査など
9月16日(水曜日)上部宅地に「地盤伸縮計」設置、市道に大型土のう積み作業(追加分。18日までの予定)
(*)設計コンサルタントは、9月12日(土曜日)以降、継続的に現場に入っている
仙台市長 奥山 恵美子
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