ホーム > 泉区トップページ > 泉区の紹介 > 泉区のプロフィール > いずみ史跡今昔物語 (目次) > いずみ史跡今昔物語―第1回 朴沢めぐり 古街道を歩く
泉区
ページID:16308
更新日:2019年8月2日
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朴沢地区は、農村の原風景をとどめた純農村地帯が至る所に広がっています。水路や道筋には、かつて道案内であった石碑が点在し、道行く人の心を和ませてくれます。そして、村の鎮守、朴沢八幡神社が今なお地域の人々によって守られあがめられています。
今回は、そんな素朴さが息づく朴沢地区を紹介します。なお、この朴沢地区には、畑中遺跡、高野原遺跡、西小屋遺跡、壇ノ原遺跡など、多くの縄文時代の遺跡が点在しており、その当時、この朴沢地区がいかに豊かな場所だったかと思わせる縄文式土器が各地から出土しています。
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朴沢字八幡下にあり、応神天皇をまつっています。
七北田川の支流、支倉川と清川の合流点の左岸丘陵で、朴沢部落の中央に位置し、社殿は天保年間(1833~1843年)に建てられたと伝えられています。
社叢が見事で、スギ、ニレ、ヒノキ、ブナ、ヤマザクラなど村民が長い間大事に育ててきたことが分かります。
また、神社裏手には自然石の道祖神がまつられており、大きさは1メートル余りあります。
人里が近いにもかかわらず、ニホンカモシカなどが生息しています。
昔の写真 |
今の写真 |
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朴沢八幡神社(昭和50頃) |
朴沢八幡神社 |
朴沢八幡神社の貝孔石神 |
朴沢八幡神社の貝孔石神 |
朴沢字南61の地にあり、本尊を釈迦牟尼仏とする寺です。
寛正2年(1461年)ごろに創建されたと伝えられていますが、もともとは天台宗であったとされます。
大永7年(1527年)、朴沢の地頭であった朴沢加賀守が曹洞宗に改めて開山したことから、朴沢加賀守の木像がまつられています。
現在の建物は、文化6年(1809年)に全焼したことから、翌年建て替えられたものです。
昔の写真 |
今の写真 |
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興禅院 |
興禅院・手前右に建物 |
朴沢加賀の木像・興禅院開基 |
興禅院裏の古い墓石群 |
「風土記御用書出」には、勧進者・年月ともに不明と記されています。
所在地の「要害」は、仙台藩の要害とされるものですが、現在は建物もなくなっていて、民地になっています。
昔の写真 |
今の写真 |
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要害・薬師堂 |
要害・薬師堂(現在は建物はない) |
征夷大将軍・坂上田村麿の伝説に登場する阿久玉姫が使ったと伝えられる湧き水です。
亀の子石を右に過ぎた、民家の東側道路下の田んぼの中にあります。
現在は生活用水として使われています。
昔の写真 |
今の写真 |
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阿久玉姫の化粧水(ブロック積み) |
田んぼの中にある阿久玉姫の化粧水 |
長谷倉川沿いの雑木林の中に見える滝が光明の滝です。
この滝は区内随一のもので、落差7メートル、滝つぼ径12メートル、深さ2メートルあります。
滝のそばには眼病に効くと伝えられる不動尊が祭られ、霊験あらたかな場所として地元の方に大切にされています。
昔の写真 |
今の写真 |
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光明滝不動さま祀堂と梵天 |
光明の滝と梵天 |
光明の滝の上流部に、朴沢一体の農地を潤している朴沢用水の取水口があります。
「使い勝手にいい川」ということで別名「つかい川」ともいわれ、農業用水、生活用水として現在でも大切に使われています。
夏には、川の両側をゲンジボタルが飛び交います。
昔の写真 |
今の写真 |
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朴沢用水の取水口 |
朴沢用水(つかい川)の水口 |
朴沢のバスの終点から10分ほど北に向かって歩くと、もみの木の大木が見えてきます。
根元には沢山の石碑が並んでおり、その手前に亀の形をした大きな石が置かれています。
現在は亀甲方の側石で整備されてしまいましたが、昔は本当の亀の足のような台座の上に載っていました。
昔の写真 |
今の写真 |
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亀の子石(亀の足が見える) |
亀の子石(足元が整備されている) |
現在の興禅院に隣接する城跡です。
別名「要害屋敷」とも言われ、早坂市之進家の屋敷を中心とした、東西60メートル、南北50メートルの朴沢城郭として安永風土記にも記載されています。
昔の写真 |
今の写真 |
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朴沢新城 |
朴沢新城(興禅院付近) |
写真:昔の写真は、元泉市誌編纂委員会副委員長庄司健治氏のコレクション。最近の写真は「いずみまちづくり研究会」からお借りしています
出典:泉市誌、グラフ泉、いずみのふるさと(総集編)、続みーつけた、泉市の文化財、七北田川まるごとガイドブック
泉なつかし写真館では、「泉市誌」(昭和61年11月発行)の編纂(へんさん)に使用された貴重な写真などを使いながら、懐かしく、また、新鮮な泉について紹介しています。また、泉史跡めぐりでは、泉区内にある名所・旧跡を分かりやすく説明しています。
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