ホーム > 事業者向け情報 > 経済・産業 > 中小企業支援 > 支援メニュー > 支援金・補助金を獲得したい > IT導入補助金 > 補助金活用事例集volume16:三洋テクニックス株式会社(前半)
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更新日:2023年5月23日
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事業者 |
所在地:仙台市宮城野区苦竹3丁目1-40 |
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採択 | IT導入補助金2020 A類型 |
既存事業 | 建設機械・特殊機械の整備・販売・リース、駐輪場・物流搬送機等のメンテナンス等 |
IT導入補助金活用内容 |
導入したITツール: 1.就業・勤怠管理システム(クロノスPerformanceクラウド/X'sionクロッシオン) 2.顧客案件管理システム kintone(キントーン) |
IT導入支援事業者 |
所在地:宮城県仙台市青葉区五橋1-1-23 カメイ五橋ビル5F |
1984年創業の三洋テクニックス株式会社は、除融雪車をはじめとする特殊車両や建設機械等の整備・メンテナンス等の事業を行っています。2020年にIT導入補助金を活用し、顧客情報のデータ化と労務管理の省力化を図るためのITツールを導入。IT導入支援事業者の富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社からのサポートを受け、業務効率化を実現しました。
導入までの経緯や、補助金の活用方法について、三洋テクニックス株式会社の浅野社長にお話を伺いました。
─ 事業内容を教えてください。
当社は、特殊車両・機械設備などの整備・メンテンナスが主たる事業で、建設機械や特殊車両の販売、リース等も行っています。
─ 特殊車両とはどのようなものなのですか。
代表的なものは、冬季の道路保守管理のために国や自治体が保有している除雪・融雪車です。一般車両とは異なるメンテナンス技術・ノウハウが必要で、当社ではこうした整備を専門的に請け負っています。
─ 今回、IT導入補助金を活用しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
もともと、当社では「いかに生産性を向上させられるか」が大きな課題であり、売上を増加させるためには、無駄な時間を省くこと、作業効率を上げることが重要だと考えていました。
どうやったら課題解決できるかを富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(当時は富士ゼロックスさん)に相談したところ、たまたま富士フイルムさんがIT導入支援事業者で、「IT導入補助金を活用してITツールを導入しませんか」と提案を受け、IT導入補助金を活用することにしました。
─ 具体的にはどのような点が課題だったのでしょうか。
お客様から定期的に車両や機械をお預かりして整備する場合、過去の整備履歴を確認するのですが、この確認作業に時間がかかっていました。
整備のたびに、機械ごとに「いつ、だれが、どのような整備をしたか」を毎回記録しており、これまでは、エクセルや作業日報などの帳票に記録していました。整備依頼の都度、まずお客様ごとに仕分けしている納品書などにあたってから、エクセルのデータを見に行くという手順を踏む必要があり、非常に手間でした。
─ ITツールはどうやって選定したのですか。
富士フイルムさんからサイボウズ社のkintone(キントーン)を紹介いただきました。キントーンは、私たちのようにプログラムの知識がなくても使える上、業務に合わせて自分たちでカスタマイズできるので、当社にはすごく合っていると思いました。
─ キントーンはどのように活用されているのでしょうか。
整備案件ごとの情報管理に活用しています。整備依頼をいただいた案件と、顧客の車両や機械のデータを紐づけて、整備案件では、誰がどんな仕事をしたか機械ごとに入力するようにして、整備履歴が一目で分かるようになりました。
─ 導入の効果はいかがでしたか。
生産性向上に間違いなく役立っていると思います。
まず、紙の伝票やエクセルのデータから必要な情報を探してくる手間がかかっていたのが、ほぼなくなりました。さらに、整備業務の品質向上にも役立っていると実感しています。
当社では、例えば除雪車などは同じ車両を10年以上にわたって毎年整備させていただくことがあります。「この前の冬は雪が例年より多かったので、ここが壊れやすくなっている」とか「何年か経つとここから錆びてダメになっていく」とか、経験上、そうしたことが分かります。
これまでは、整備履歴の確認に時間を要していたため、その確認の抜け漏れがどうしても生じてしまい、社員が記憶で補っていたのが実情です。システム導入後、整備履歴の確認漏れはなくなり、若い社員もベテラン社員も同じように情報を把握できるようになったことで、整備業務の全般的な品質向上につながっています。
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