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更新日:2022年10月21日
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宮城野区蒲生3丁目にある蒲生御蔵跡は、江戸時代には、米や塩などの物資を城下へ運ぶ水運の中継拠点でした。この御蔵跡について、今年5月に遺跡登録後初めて発掘調査を開始し、これまでに当時使用されていた御蔵と考えられる建物跡7棟や、木簡150点などが発見されました。今後これらの分析を行うことで、御蔵に収蔵されていた「もの」やそこで生活していた「人」、そして江戸時代の蒲生地域の様相が明らかになるものと考えられます。
このたび、発掘調査の成果について、広く市民の皆さまに公開するための遺跡見学会を実施します。またそれに先立ち、報道機関を対象とした遺跡説明会を実施します。
蒲生御蔵跡は、仙台港から南へ約1.2km、七北田川から北へ約0.5km、海岸線からは約1km西に位置します。この場所は、江戸時代には塩竈湊と「御舟入堀」、七北田川と「高瀬堀」によって結ばれており、仙台藩領内北部の米や塩などの物資を城下へ運ぶ水運の中継拠点でした。
今回発見されたのは建物の基礎にあたる部分で、建物の土台を固定するために溝が掘られ、丸太や丸太杭が据えられた跡が確認されました。また、複数回建て替えられていることも判明しました。
土坑から木簡が150点ほど出土しました。この中には文字が読めるものや荷札と考えられるものも含まれています。
陶磁器や建築部材とみられるものが数点発見されました。
10月27日(木曜日)14時~15時
蒲生御蔵跡発掘調査現場(宮城野区蒲生3丁目9-1)
文化財課職員
取材を希望される場合は、10月26日(水曜日)17時までに担当宛てご連絡ください。
文化財課調査指導係 平間
(電話)080-4663-9503
10月29日(土曜日)10時30分~11時30分
蒲生御蔵跡発掘調査現場
文化財課職員
事前申し込みは不要です。開始時間までに、直接現地にお越しください。
木簡出土状況
建物跡(北から)
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