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更新日:2024年9月25日
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冷却塔は外部からレジオネラ属菌による汚染を受けやすく、かつ微生物の増殖に適する環境条件になりやすいことから、適切に点検、清掃等を実施し、レジオネラ属菌の増殖を防ぐ必要があります。
レジオネラ症防止対策においては、定期的な清掃と化学的洗浄によってレジオネラ属菌繁殖の温床となっているバイオフィルムを除去するとともに、殺菌剤等の添加を併用することでバイオフィルム形成を抑制することが重要です。
レジオネラ属菌は河川や土壌といった自然環境に広く分布している細菌です。アメーバ等の体内に寄生し、増殖するという特徴があります。36℃前後の水が停滞または循環する人口環境水で増殖しやすく、配管内等に形成されたバイオフィルム(ぬめり)はレジオネラ属菌の温床となります。
レジオネラ属菌を含んだエアロゾル(微細な水しぶき)を吸い込んでしまうと、レジオネラ症を発症し、重篤な肺炎等の症状を引き起こすおそれがあります。
増殖した微生物が形成したバイオフィルムの内部は、各種細菌やレジオネラ属菌の宿主となるアメーバの温床となります。アメーバ体内で増殖したレジオネラ属菌はやがて冷却水中に放出され、冷却塔から発生するエアロゾルに含まれて周囲に飛散することになります。
冷却塔の点検・清掃については建築物衛生法等に基づき、以下のとおり適切に実施することが義務付けされています。
定期清掃として毎月1回程度の物理的洗浄を実施しましょう。
バイオフィルム内には殺菌剤の効果が十分に及ばないため、レジオネラ属菌の増殖を防ぐためには形成されたバイオフィルムを除去することが重要です。
化学的洗浄は冷却水系に薬剤を一定時間循環させることで、バイオフィルムの除去と殺菌を図るものです。レジオネラ症防止対策のため、冷却塔の使用開始時及び使用終了時には化学的洗浄を実施しましょう。
冷却塔でのレジオネラ属菌の増殖を防ぐためには、定期的な物理的洗浄・化学的洗浄によるバイオフィルム除去を行うとともに、殺菌剤を併用してバイオフィルム形成を抑制することがポイントです。清掃頻度や使用する薬剤については各冷却塔の特性に応じて適切に設定することが求められます。
冷却水中のレジオネラ属菌検査を定期的に行い、レジオネラ属菌抑制対策が十分に機能しているか確認しましょう。
冷却塔及び冷却水に関するより具体的な維持管理方法については、厚生労働省による「建築物における維持管理マニュアル」をご参照下さい。
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