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更新日:2025年1月7日

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その他質疑応答(令和7年1月6日)

選挙イヤーを迎えて

Q1

今年は選挙イヤーでありますけれども、まずは準備期間、先の衆議院議員選挙ではかなりタイトなスケジュールでの準備というところもありましたけれども、そのあたり市長としてどのように今お考えでしょうか。

A1

今年予定をされている選挙というのはあらかじめの選挙ですから、日程が来れば行うということです。衆議院の解散総選挙と違って、ある程度の余裕はあるのではないかというふうに見込んでいるところです。いずれにいたしましても、皆さまの大切な1票をしっかりと行使していただいた上で、皆さまの思いが通ずる、そのような選挙業務(に)しっかりと取り組んでいくということに尽きるのだというふうに思っています。

 

Q2

衆議院議員選挙のときには、(令和3年度に実施した)県知事選挙の投票用紙が出てきてしまったりだとか少しミスだったりも散見されましたけれども、そのあたりの体制の強化とかそういったところはいかがでしょうか。

A2

選挙管理委員会も、先の総選挙のときの幾つかございましたミスや、それからまたかねての県知事選挙の投票残票があったということについては深く反省をして、二度と同じような間違いを起こさないように取り組んでいるものというふうに認識をしております。これから迎える選挙イヤーにおいても、滞りなく、そしてミスのないように努めてもらいたいと思います。

 

Q3

ご自身の任期も迫ってまいりましたけれども、今のお気持ち(は)いかがでしょうか。

A3

任期いっぱい全力で駆け抜けたいと思っております。

 

Q4

今度の7月の参議院議員選挙で、安倍元総理の銃撃事件からちょうど3年、あの事件があった参議院議員選挙から初めての参議院議員選挙になろうかと思います。先の衆議院議員選挙でも、私も街頭演説等を拝見していましたけれども、いかに演説される方の安全を守るのかという観点といかに聴衆の方の安全を守るかという観点で、なかなかバランスが難しいのかなという印象を受けました。今年の選挙というのは全て読める、任期満了日があってそこに向けて選挙が行われる選挙ですので、基本的には要人警護であれば警察の方だったりするのかもしれないですけれども、道路占用許可とかそういった観点というのは行政側が担っている部分もあるかと思いまして、聞いている話だと、例えば首相クラスの方が来ると仙台駅の西側はなかなか使いづらいとか、東口のペデストリアンデッキだと街頭演説はできたけれども、なかなか西口の方でできないとか、そういったちょっと陣営関係の方から聞く機会があったのですけれども、そういった点で、本当はたくさんの聴衆の方がいらっしゃるところで街頭演説をしたいと思う陣営と、安全配慮の観点でなかなか申請を受け付けられないとか許可を出せないとか、そのあたりがやや不鮮明なのですけれども、そのあたりについて、自身も選挙に立たれる立場としてはどのように対応していきたいかというふうに(お考えですか)。

A4

私の知識が間違っているとあれですけれども、選挙の場合、道路(使用)許可ということについては、これはわざわざ行政にここでというふうに伝えずともでき得るものになっていたのではなかったかというふうに認識をしております。詳しいところは確認をしていただかないと私もはっきりとは申せませんけれども、基本的には、民主主義の根幹を担う選挙の運動に対して、それを安全に行う。あの痛ましい安倍総理の銃撃事件があったわけでして、それに対してさまざまな警戒体制を構築していくというのは、これは選挙の主体となる陣営だったり、あるいは警察だったり、あるいは民間の護衛の団体の方だったり、さまざまなケースが考えられるのだろうというふうに思いますけれども、私として行政の立場で今のご質問にはなかなか答えづらいところがあろうかというふうに思っているところです。答えづらいというか、答えるのが適切なのかどうかということです。選挙業務についてはしっかりとやってまいりますけれども、街頭演説、遊説等に関わることというのは本市の行政業務としては入っていないというふうに(認識して)いるところでして、申し訳ありませんけれども、今の質問には答えかねます。

 

能登半島地震から1年

Q5

発生から1年を迎えた能登半島地震について伺います。現状でインフラの復興がなかなか進まなかったり、あるいは災害関連死が熊本地震を超えたというところで、今の復興の現状について市長としてどういうふうにご覧になっていらっしゃいますでしょうか。

A5

能登半島地震の発生から1年が経過をいたしました。私も昨年、現地の様子を見させていただきましたけれども、9月には追い打ちをかけるように豪雨被害が重なった二重被害もあって、復旧・復興というのはなかなかままならない、時間を要するなというふうに承知をしているところです。本市では、被災地の一日も早い復旧・復興に向けて、発災直後からいろいろ応援職員を派遣して復興への支援を続けているところでございます。当初は6市5町に延べ414人の職員を派遣させていただきました。今でも、今年3月末までの任期付きですけれども、内灘町の道路、それから下水等の復旧、また志賀町の被災家屋の公費解体など、2市2町に7名の職員を派遣して支援を継続しているところでございます。しかし、派遣した職員からも話を聞いておりますけれども、あの地震による被害の大きさ、これまでの想定をやはり超えているものも多いようでして、なかなか難しいのだなということを感じているところでございます。いずれにいたしましても、全国から応援の職員も集結をしているわけでして、被災地の皆さま方が一日も早く安寧な暮らしが戻ってくるように努めてまいりたいと思います。

 

Q6

要請があれば、新年度、3月以降も(応援職員の派遣は)続けられるというお考えなのでしょうか。

A6

幾つかのところは、大体要請された仕事についてはめどが立っているのだというふうに認識をしておりますが、いまだもうちょっと時間がかかるというところもあるようです。最終的には、年度末までどのような状況になるのかということを見させていただきながら検討してまいりたいと思います。

 

Q7

昨年、仙台市はいわゆる(MCR2030)レジリエンス・ハブの自治体として認められましたけれども、今後の支援の在り方については何かお考えはありますでしょうか。

A7

今回のスキームについては、総務省のスキーム、あるいは全国市長会のスキーム、あるいは政令指定都市市長会の要請をまとめた上でのスキームなど、いろいろなスキームが既に構築をされているところでございます。それぞれの地域での知見を生かしながら被災地に入って応援をしているところでございますが、本市もそれなりの知見を持っている職員を派遣したり、あるいは東日本大震災を経験していない職員も派遣をさせていただいています。現地での被災の状況を共に学びながらこれからの災害に備えるということも兼ねながらの派遣というふうに理解をしておりまして、レジリエンス・ハブの取り組みとは一線を画しているものというふうに思っています。

 

Q8

震災を経験していない職員の方の派遣もというお話もありましたけれども、実際に今回の能登への職員派遣を通じて、仙台市への防災の教訓をどのように生かしていきたいと考えていらっしゃいますでしょうか。

A8

災害は時を選ばず、場所を選ばずやってくるのだということ、この認識は皆さま方共通のものであろうというふうに思います。そして、それを忘れず、どのような災害が起きてもそれを乗り越えていくという力を身につけていかなくてはいけないというふうに思っておりまして、本市で整備を進めることになっている中心部の震災メモリアル拠点複合施設も、そのような方向で市民の皆さま方と共に震災を乗り越える力をつけていきたいと考えているところです。加えて、今お話のあった職員についても、さまざまな勉強を重ねた上で、何が起きてもいろいろと迅速に対応できるような体力、知力というのでしょうか、こういうものを兼ね備えるということはとても重要だというふうに思っておりまして、いずれ生かすときが来るのはあまり望ましくありませんけれども、生かしたいというふうに思っています。

 

Q9

国で防災庁の設置に向けて検討が進んでいますけれども、郡市長自身、防災(環境)都市を掲げる市長としてその設置についてどのように受け止めていらっしゃるのかということと、あと以前、石破首相は会見で出先機関の地方設置を検討する考えも示していましたけれども、仙台市から例えば誘致とか、あとは何かそういう機関として要望していくとか、そういう考えはありますでしょうか。

A9

防災庁に名乗りを上げないのかということも含めての質問だったというふうに認識をいたしますけれども、これは国において、例えば、これから対応していくに当たって、どの辺り、日本列島を見渡したときに、どこがどのように効率的なのかということも含めていろいろ検討されるものと思います。防災庁に限らずそれぞれの出先があれば、そこに手を挙げるかどうかというのは、状況を見ながらいろいろ検討を研究も併せてしていかなくてはいけないことだというふうに認識しています。

 

ダイバーシティまちづくりに向けて

Q10

冒頭、仙台らしいダイバーシティーということでダイバーシティ推進指針について触れながらおっしゃられましたけれども、郡市長としてはどういったところが仙台らしいダイバーシティーまちづくりなのかというところを伺えればと思います。

A10

仙台のまちというのは、住んでいる私たちもなかなか気付かないのかもしれませんけれども、もう本当に古くから海外にも目を向けた伊達政宗公から始まって、いろんな意味で開かれたダイバーシティーの土台をずっとつくってきたまちではなかったかと私は捉えております。市民協働でさまざまなことに取り組んできたまちでもある。そしてまた、福祉の先進地域でもある。とっておきの音楽祭もそうですけれども、なかなか他の地域では見ることのできない、それこそ障害があろうがなかろうが、あるいはどういう帰属であろうが、みんなで力を合わせてまちづくりをするという、この精神というのはあるのだろうというふうに思っております。今後、外国人の住民の方々が増えることが見込まれているわけですけれども、住民の皆さま方がご不便に感じないように取り組んでいく必要もあろうかと思いますし、多様な方々の活躍がまちの持続的な発展につながるというふうに私は考えておりまして、そういう意味でも多くの皆さま方の住みやすいまちをつくっていく、それが仙台らしいダイバーシティーにつながるのだというふうに思っています。

 

Q11

指針は3月まで、本年度末までに策定されるということで、来年度以降、いろいろな関連した事業が進んでいくと思われますけれども、現時点でいわゆる仙台らしいまちづくりを進めていくためにどんな施策が必要になるのか、市長としてのお考えはいかがでしょうか。

A11

先ほどちょっと触れましたけれども、これから外国人の住民の方々が増加することが見込まれるわけですけれども、その受け入れの環境整備が必要になってくるのだというふうに思っています。これはもう待ったなしではないかと。その意味で、入ってこられた方々、何も分からないで準備をするということではなくて、実際に今いる外国人の方々も含めて、入ってこられる方々にヒアリングを重ねたりいろいろ実態調査を行って、施策に生かしていくということがまず1つあるのだろうというふうに思います。それから、ジェンダード・イノベーション、例えば男女の性差ですとか国籍の違いなどに注目をして、技術開発やアイデア創出につなげていかなくてはいけないだろうと。そのためにも、本市も含めて産学官連携でやっていますスマートフロンティア協議会という枠組みがありますけれども、それを活用しながら、多彩な発想を掛け合わせてイノベーションを創出していく、このような取り組みに支援してまいりたいというふうに思っています。

 

Q12

先ほども一部おっしゃられたと思うのですけれども、仙台らしいダイバーシティーの実現に向けて課題に思われていることがあれば教えていただきたいのですけれども。

A12

多様性への配慮というふうなことで考えますと、それぞれの方々にとってやはりいろんな意味合いがあって、それぞれの考え方の違いみたいなものもあるのだろうと思います。具体的に言えば、例えば国籍、年齢、男女の性差みたいなものは目に見える形の違いですけれども、例えばその人の考え方、価値感ですとか、それから経験してきたこと、育ってきた背景ですとか、目に見えない、そういう深い、深層の違いというのでしょうか、こういうことも併せて多様性の一つだというふうに思っているのです。そこの理解をいかに醸成をしていくのかということ、このことも課題なのだろうなというふうに思います。同じような考え方の方々が集まりがちですけれども、違う考え方を持っている皆さんたちと議論をし合って、あなたはこんなふうに思っているの、私はそうは思わない、私はこういうふうに思うのですけど、あなたの言っていることはこういうことを意味しているのねみたいな話でいろんな議論が深まったり、あるいはそこから思わぬ発想と何か産業みたいなものが生まれるみたいなことも期待ができるのだと思います。そういうことをみんなで理解をしていくということがまず重要なことなので、その理解を深める土壌をもっと広げていくということが課題なのかなというふうにも思います。

 

戦後80年を迎えて

Q13

今年、戦後80年ということで、今、世界でも戦争も続いているわけですし、仙台市、あと郡市長が戦後80年に向けてどういった機運というか、平和に向けた考え方を発信していくかというのと、あと、今年の何か取り組みとして考えていることがもし今の段階であればお伺いしたいのですけれども。

A13

大きな節目を迎えることになります。もう戦争をご存じの方々はだんだん少なくなっていく中で、どのように二度と戦争を起こさないようにする取り組みをしていくのかというのは、やはり大きな課題なのだというふうに思っています。そういう中で、先般ノーベル平和賞に日本原水爆被害者団体協議会の皆さま方が選ばれたということは大きな意味を持っているというふうに思っておりまして、本市においても、日本原水爆被害者団体協議会の方々の一員でもある広島での原爆を体験された方、その二世、長崎で原爆を受けられた方の二世も含めてですね、いらっしゃるわけでございます。そういう皆さま方のお取り組みもやはりこれからまた多くの方に知っていただくことは重要なのではないかなというふうにも思っているところです。

 

大阪・関西万博について

Q14

今年は大阪・関西万博の年でもありまして、東北絆まつりが出張するということにはなっていると思うのですけれども、それ以外の関わり方で具体的に考えていることなどあれば教えてください。

A14

ちょうど前の大阪万博から数えても、何年になるのかしら。今回の大阪・関西万博は本当に久方ぶりの万博になるわけですけれども、ご承知のように東北絆まつりで東北の魅力の発信をというふうに思って出展をさせていただきます。パレードが主なものになりますけれども、その他にもさまざまな展示も含めて企画をしていたというふうに承知をしているところです。他に何かということについては、今のところ大きな計画は持っておりません。とにかく絆まつりで東北、宮城、仙台のよさをアピールして、多くの西(日本)の皆さま方あるいは海外からの方々にアピールして、訪れてもらいたいなと思っています。

 

仙台市長 郡 和子