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更新日:2016年9月20日
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政権が変わって初めての予算編成という事情はあったと思いますが、決定の通知が時期的にかなり遅かったと思います。お互い予算編成の時期は決まっていますので、ある程度、地方の状況を配慮していただけるような時期にまず教えていただくということが必要だと思います。
減額については国でいろいろなお考えがあることですし、国会での議論も踏まえてのことですので、軽々にこれが多い少ないと申し上げるつもりはありませんが、私どもとしても必要であるということから事業をお願いしてきていますので、減額された個別の理由については今後きちんと確認し、また話し合いをしていく必要性が強くあるだろうと思います。
限られた予算ではありますが、現在進めている工事の中で、重要性や進捗の段階等を十分に見極めながら適正な配分に努めることにより、なるべくその影響を吸収し、全体として休止になるような事業が出ないように取り組んでいきたいと思います。
今回の待機児童の数については、あまり減らず横ばいという状況だと思います。保育所の入所定員はかなり努力しつつ、増に向けて今年度は数を確保したところですが、市民の皆様、特に女性の皆様にはこの経済状況もあり、長い社会のトレンドとして子育てと仕事を両立していきたいという方が増えているという趨勢が、待機児童が減らない一つの理由だろうと思っています。
全国的に見て仙台市は保育所で日中を過ごしている未就学児の子どもと、幼稚園で過ごしている子どもの比率が簡単に言えば幼稚園が8割、保育所が2割より少し多い22~23%になっており、8対2の状況で、これが少なくとも5対5ぐらいになるまでは、保育所に対するニーズは、傾向として増加し続けていくのではないかと、長期的には見ざるを得ないと思います。
仙台市としては、今後長期的に見た社会の保育所ニーズを踏まえながら、財政的な制約もありますが、新設に向けて努力していきたいと考えています。
ある意味、保育所を作ったことにより、ここに預けて働けるかな、という新たな意欲を喚起するという面もあると思いますので、私が希望します待機児童ゼロというものに近づけることは、近年の中ではなかなか難しいということは改めて認識しています。
そのような社会の流れ、気持ちを踏まえて仙台市として保育所の増設に向けてがんばっていくということを考えています。
保育所の場合、具体的には土地の確保の問題があります。また開設した後の受け皿の団体のキャパシティという問題もありますので、一気にアクセルを踏むということが可能かというと、必ずしもそうではないという側面もあると思います。現時点で申し上げられるのは、そのバランスの中でなるべく努力していくということです。
条件撤廃で自由に申し込みができ、入所できるようにという案を検討しているという報道だったと思いますが、私自身は仙台の今の状況の中でそういった方向に向かうことには大きな危惧を覚えるものです。
限られた保育所という状況がありますので、その中でいわば「早い者勝ち」という状況になることは、例えば情報へのアクセスや探そうにもいろいろなハンデを抱えている方がおりますので、一定の条件の中で審査し、ある程度優先順位を勘案しながら、限られた保育所資源を適正に配分していくということが、今の状況で必要なことではないかと思います。
早急に埋まりにくい状況になりつつあると、さらにわれわれの努力にもかかわらずというところは、やはり数字がそのように出てきていますので、それは認めていかなければならないと思います。あえてその数字を無視して3年、5年以内にゼロになると楽観的に申し上げることもやや現実離れしていることではないかと思います。
ただ長期的に見るとなかなか楽観的には考えにくい状況にはありますが、だからといって手をこまねいているということはさらによろしからざることですので、認可保育所を増やしていくということに基本を置きつつ、今、数的に多い幼稚園の機能を幼稚園であることの枠ではなかなか今の働きたいというお母さん方のニーズに応え切れない部分がありますので、ある意味では幼稚園をさらに保育所に近づけるような機能に移行していくことにより、保育所という名前ではなくても、実質的に働くお母さん方を支援する機能を幼稚園として高めていくことで、人数を吸収できるのではないかとか、そういう多面的な方法を考えていく必要がなお一層あるだろうと思い、そちらも鋭意努力したいと考えているところです。
待機児童ゼロを放棄したということではなく、やはりそれはニーズがある以上、それに向かってがんばりますと私は申し上げています。難しくてもやはりその難しい山にはチャレンジしなければいけないと思いますし、チャレンジする気持ちは十分あるということです。
幼稚園の保育所化という意味は、ちょっと私の言葉も足りない部分もありました。幼保一元化というのは制度としての運用は極めて難しく、例えば決算の問題や給食設備の問題がありますので、これはなかなか幼稚園として歩み入れる道ではないということを幼稚園経営者の方々からは伺っています。
しかしながら、今幼稚園が働こうとするお母さん方にとって不都合と感じられる大きな問題は何かとお聞きすると、長期休業中の預け入れ期間が短いということです。例えば夏休み、冬休み、春休みといった部分について、やはり幼稚園もだいぶ預かり保育をその期間もやるようになってきていますが難しいという部分があります。
また終了時間が夕方5時や4時であるという時間をもう少し後ろに下げて、例えば6時まで可能であるとか、そういうカバーし切れていない時間の問題が結構大きいと聞いていますので、その辺を幼稚園側との協議で何とかそのカバーできる時間を広げていくことにより、幼稚園の機能というものを高めていくことができるのではないかと思います。
5対5と先ほど申し上げたのは、ちょっと拙速な言い方でした。幼稚園は幼稚園のままでも、そういったニーズを受けとめ機能的に幼稚園として高度化、保育所化していくことにより、幼稚園という形態でありながら、社会的なニーズを吸収していけるように、幼稚園が進化することも含めてと言うべきかもしれません。
幼稚園の皆様には幼児教育というものと、保育というものは質的に違うものだというお考えも長年の中であるようでして、幼児教育というのは、ある意味ではいたずらに長時間お子様を預かるということではなく、限られた時間の中できちんと幼児教育としての教育性を発揮していくというお考えあります。
長時間の保育には、やはりお母様方が家庭である程度子どもさんを見る時間があるべきではないかというお考えもあるようで、そういった意味では、なかなか新しい保育的な機能の上乗せということについては、慎重な幼稚園も多かったと思います。
やはり社会的資源として幼稚園はこれまで培ってきた園舎という建物と園庭というお庭がありますので、子どもたちが安心して遊べる建物と土地という環境があります。この社会的資源をいたずらに無駄にすることなく、何らかの支援をすることにより、それが生かされるということになるように私たちも制度的に何ができるか、さらにもう少し考えていかなければいけないと思います。
保育所の民営化については、老朽化した市立保育所の建て替え事業の中で進めていくということで、これまでもやってきました。昨年の10月に2園民営化しましたが、この4月から新年度が始まったということで、民営化についての検証を担当部局で進めているところです。
民営化は保護者の方のご理解、ご協力もあり、新年度も順調に進んでいると理解はしていますが、なお現場としても評価をきちんとまとめるようにと指示しているところです。そうした運営状況の評価を受け、仙台市として今後民営化を進めていくという考えですので、どの時期に、どの保育所を対象として次の民営化の個所付けをしていくかは、次のステップとして進めていかなければいけないと思っているところです。
それは評価を踏まえた上でということになりますので、この夏になるのかどうか、しばらく評価を固めるには時間がかかるかとは思います。
働く女性の受け皿としての保育環境の整備については、認可保育所はもちろんですが、既存の大きな資源である幼稚園、そしてせんだい保育室、保育ママと、仙台市が持つ社会的機能それぞれをフルに活用しつつ、さらに全体でワンランク高めていくというぐらいでないと、先ほど来ご指摘をいただいている社会的なトレンドに追いつけないという状況だと思います。
待機児童対策の三本の矢ということを地域でお話させていただくことがありますが、認可保育所の設置、そして幼稚園の保育機能の拡充、またそれ以外のせんだい保育室、保育ママ等の増員、この三つをそれぞれにやっていかないとなかなか明るい光というか出口も見えにくいのではないかと思っています。
このことについて詳細な理由を監査事務局からお聞きはしていませんので分からないところです。一義的には監査委員の方が行う調査でそのような形が望ましいということになったのだろうと思います。
最初の場面から最後の場面まで報道のカメラが入るということでは、なかなかフランクにお話し合いがしにくいということがあるいはあるのではないかと思いますが、頭撮りもできない理由ということになると、具体的にお聞きしているわけではありませんので分かりません。
一般的に考えますと審議会などは頭撮りをして、その後の具体の意見交換になりますと話し合いが未成熟な部分もあるということを勘案し、報道陣には非公開ということも、それはケースバイケースであると認識しています。今回の場合もおおむねそういうことではないかと思いますが、監査の特殊性ということが、あるいは私の知らない範囲であるのかもしれません。
そうです。どういうご質問をどう組み立てるのかということは、監査人のお考えだと思いますが、審議会などいろいろなディスカッションをする場においても、それについてはいろいろなケースがあってもいいのではないかと思います。
議員の方全員が納得すればそのような方式が可能だと思いますし、そこは市議会と監査委員で調査が行われ、結果としてきちんとした監査が行われ、市民の方にもそのことが明らかにされることが大切ですが、監査の側もきちんとした説明を市民にする義務がありますので、そこにいたるプロセスでどういう道をたどっていくのか、最終的な責任を果たすためにいいことであるかを監査委員が考えて決定されるということではないかと思います。
議員の中には個人としてどんどん聞いて欲しいという方もいらっしゃるだろうと思います。ただ今回ヒアリングを受ける方の中に、自分としてはそういう気持ちにはなれないという方がいらした場合に、監査をされる側がどういう状況の中でこのヒアリングをしていくことが、ヒアリングの実を高めていく上でいいだろうかということで、この方式を選ばれたのではないかと理解しています。
今のお尋ねの趣旨は監査というものがきちんと行われない、従ってそれをきちんとしたものにするためには、全面公開という方式が望ましいというのが根本にあると思います。多分私とそこが一番違っていて、全面公開しない限り監査が絶対きちんと行われないと決め付けるのは、今の時点でやや早計ではないかと思います。
やはり監査委員が責任を持って、これだけ市民の方が注目し、マスコミも注目しているという状況の中にあるということは、しっかり自覚していらっしゃると思います。監査委員としての職務を果たさなければならないということも十分自覚された上で、そのプロセスの中では、この段階はクローズでやった方がいいだろうというのが今回のご判断だと思います。
最終的な結論にいたる前に、この方法では絶対明らかにされないものが出てくる恐れがあるというご発言は、それはそれとして分からなくはありませんが、そこにやや決め付けているところがあるのではないかという気がします。
頭撮りというのは場合によっては、こういうことが行われているという告知ですから、それは可能ではないかと思います。しかし今回監査委員がそこも勘弁してくださいとおっしゃった理由については、具体的に聞いているわけではありませんので、詳細は分かりませんがとお断りした上でそのような感想を述べさせていただきました。
私が申し上げているのは、例えば頭撮りが可能ではないかと思うけれども、進め方として今のものが根底的に非であるとは思っていないということです。そのことについてもっとはっきりせよというお話かもしれませんが、私としてはそう思っているということで、それについては記者のお考えとは隔たっている部分があるのだろうと思います。
私としては監査の結果がきちんと出るということが、市民の方に監査として説明責任を果たしていくことであり、それを大きく期待しているわけですので、そのことについては食い違いがないのではないかと思います。そのプロセスとして私の考えている部分がやや手ぬるいというご批判なのではないかと思います。
報道機関がずっと入っているということの中には、プロセスが全部公開されるということで素晴らしいという面と、話し合いがやや形式的になり、ややぎこちなくなるのではないかという懸念という、二つの側面があると思います。
今回は一回目のヒアリングだと思いますので、ある意味では市議会の議員と監査の方々できちんとしたお互いの情報の確認や細かな資料の確認といったような中では、必ずしも公開ではなく行われる部分があってもいいのではないかと思うということです。
自由な発言ができないということではないでしょうね。ぎこちなくなるということでしょうか。
気分的なものも含めてです。やはりお互い監査する側とされる側ですから、ある意味では正反対の部分も出てくるわけで、その中でやり取りをしていく者としては、最初からカメラが入るということに対し、神経質になる部分があるのではないかと思います。
カメラが入ったらまったく監査の体をなさなくなるということを申し上げているのではありませんし、入ってもいいという気持ちになる方も、それはたくさんいらっしゃるかもしれません。ただ受けられる方は同等の条件の中で監査を受けられる必要があるのではないかということで、やはりそこまで踏み込めないという方がいらっしゃれば、そうしたお気持ちも今の時点では尊重することも必要ではないかと思うということです。
審議会というのは議論のいろいろなプロセスを公開して、Aというものに対して、こういうBという見方がいい、Cという見方がいいという議論があったり、それに対していろいろなご意見の違いがあったりという紆余曲折、まさにプロセスそのものが市民の方のひとつの判断の材料になるという意味では、基本的に公開するべきだろうと思っています。
ただ、監査やいろいろな調査といった場合に、そのプロセス全部を公開しなければ、あらゆる調査や監査などが成り立たないのかというと、それは審議会の公開とは違ってくる場面があるのではないかという気がしていまして、それについて今私の考えをお話しているところです。
納得しないと思われるかどうかということ自体は、御社のお考えだろうと思います。私はぎこちなくなるだろうという部分について、ある程度考えてもいいのではないかと思っています。
ヒアリングというものは、今の考えではプロセスの途中だろうと思います。監査に対する請求があり、それに対する監査の回答があります。当然その監査の回答とそれに対する議員の方のこうだという資料やお考えがあります。
そのプロセスの中での今回のヒアリングについては、監査委員の方が現時点でそれを非公開でやりたい、やるべきだろうとお考えになったということですので、それについては監査委員の意見を尊重するということです。
これが最後まで、すべて非公開になり、なんら説明が果たされないということでは、そもそも監査請求がなされた趣旨が全うされないわけですので、私としても監査がきちんとプロセスを経た上できちんとした監査としての判断を示されると思いますし、またそれに当たって議員の方からもお話もあると思います。
監査からも指摘なり、所見なりもあるであろうということですので、今回のヒアリングについて、そのプロセスの中で公開にするか非公開にするかは、監査委員の判断があるのであれば、その判断を尊重したいということです。
頭撮りとか、入りとかという、技術的なことについては、これは事実行なわれるわけですので、取材することは可能ではないかと思うということは、冒頭にお話させていただいたかと思います。
ただ監査委員が現時点ではそう考えていないという話ですので、監査委員のご真意については聞いていないことなので、それの適否は差し控えさせていただきますが、私としてはそう思っていると冒頭申し上げたかと思います。
監査委員が協議なさって、今回の監査を決められたと思いますので、私としてはこの考えを尊重したいと思います。
基本的にはこれまでお答えしてきたとおりで、特にそのことに何かを修正して考えを変えたというようなことはありません。しかしながら、たくさんの市民の方が議会のお金の使い方について、いろいろな厳しい視点をお持ちで、またその改革に向けた大きな強い発意といいますか、お気持ちを示しているということは、市長への手紙などいろいろな形で承知しているところです。私としても今議会が進めている改革に向けた動きが着実に続くことを願っています。
いえ、ちょっとお話が具体的ではないので、承知していません。
あるマスコミの、ある報道の、あるコメントということで、私もちょっとどういう状況を想定していいのか、つかみかねます。
はい
現時点では特に具体的に影響があるというふうには承知はしておりません。あすと長町はちょっと不確実ですが、進捗率として確か80%か90%近くだったと思います。今後どう進めるかとか、ガイドラインを作るべきであるなど、いろいろなご指摘を都市再生機構がいただいていると聞いています。
あすと長町の進捗率からすると現時点では大きな影響はないのではないかと思います。なお都市再生機構に確認して情報収集するようにということを担当部局に指示しています。
平成22年4月27日 仙台市長 奥山 恵美子
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