ホーム > くらしの情報 > 自然・動物・農業 > ペット・野生鳥獣・生物多様性 > 生物多様性 > 外来生物
ページID:14188
更新日:2023年6月2日
ここから本文です。
外来生物(外来種)とは、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のことです。
学校や公園、道ばたなどでよく見かけるタンポポはどこから来たのか知っていますか。もともと仙台にはエゾタンポポという在来生物が生育していましたが、いつのまにか西洋から持ち込まれたセイヨウタンポポが街中や住宅地で増えていました。
また、このタンポポなどの花に蜜を吸いにくるハチの仲間にセイヨウミツバチという種類がいますが、このハチもその名のとおり外国から養蜂のため入れられたものです。このハチの影響で、日本にはもともと棲んでいるニホンミツバチが少なくなったと言われています。
その他にも、5月から7月にかけて黄色く目立つ花を咲かせるオオキンケイギクや、アライグマ、オオクチバス(ブラックバス)などは、繁殖力が強く、私たちの身の回りにもともといた生きものへの脅威となっています。
野生の生物たちは、地域ごとに長い進化を経て、それぞれの個体群が複雑で、多様な関係性の上にバランスが築かれています。そこに、突然もともといなかった生物が入ってくると、生態系のみならず、人間や農林水産業まで、幅広い悪影響が生じる恐れがあります。
国は、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)を制定し、生態系等に被害を与える生物を「特定外来生物」として指定しています。「特定外来生物」は、飼養・栽培・保管・運搬・譲渡・輸入などが原則的に禁止されています。
特定外来生物の例(出典:環境省ホームページ)
アライグマ
オオキンケイギク
オオクチバス
外来生物はある程度の数が増えてから被害が明らかになることが多いです。しかしながら、被害がわかってから対策をとっても、元の状態に戻すことはかなり難しくなります。そのためには、被害を未然に防ぐ努力が必要です。
被害を未然に防ぐためには、入れない!捨てない!拡げない!の3つが大切です。
野外で見つけた特定外来生物等に係る問い合わせは環境省東北地方環境事務所までお願いいたします。 ●環境省東北地方環境事務所 〒980-0014 仙台市青葉区本町3-2-23 仙台第二合同庁舎6F 電話 022-722-2876
関連リンク
お問い合わせ
Copyright©City of Sendai All Rights Reserved.