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更新日:2023年4月20日
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事業者 |
所在地:仙台市泉区市名坂字万吉前23-1 |
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採択 | IT導入補助金2021通常枠A類型 |
既存事業 | 一ノ蔵のお酒を中心に全国の地酒の卸売及び小売販売 |
IT導入補助金活用内容 |
導入したITツール:Shopify(ECサイト構築) 今回新たに開設したECサイトでは、一ノ蔵の商品に特化し、日本酒だけでなく、オンラインイベント等のサービスを提供。 |
IT導入支援事業者 |
所在地:福島県南相馬市原町区日の出町182-4(本店) 仙台市青葉区本町1-6-23インテリックス仙台ビル 8F(仙台オフィス) |
※「一ノ蔵酒類販売株式会社」(外部サイトへリンク):株式会社一ノ蔵の商品等を扱う酒類販売店で仙台市泉区に店舗を構えている。
「株式会社一ノ蔵」(外部サイトへリンク):大崎市松山にある老舗酒造メーカー。伝統的な清酒やスパークリング清酒などを醸造。
一ノ蔵酒類販売株式会社は、1980年に株式会社一ノ蔵の酒類卸売業として創業し、一ノ蔵商品を中心に全国の地酒の卸売と小売販売を展開してきました。
同社では、IT導入補助金を活用し、ECサイトを構築するためのITツール「Shopify」を導入。IT導入支援事業者の株式会社Gruneのサポートを受け、一ノ蔵商品やイベントチケット等を販売する「一ノ蔵公式オンラインショップ」を開設しました。
開設に至るまでの経緯や、補助金申請のポイントについて、一ノ蔵酒類販売株式会社の浅見社長にお話を伺いました。
- 今回、ECサイト「一ノ蔵公式オンラインショップ」を開設しようと考えた経緯を教えてください。
当社では、一ノ蔵の商品を中心とした酒類の卸売と小売を行っています。小売部門では、一ノ蔵の商品のほか、全国の地酒やビールなども取り扱っており、実店舗・ECサイトでの販売により、幅広いニーズに対応してきました。
一方で、「一ノ蔵の商品を売る」立場としては、「多岐にわたる一ノ蔵の商品を、お客様にご紹介しきれていない」という課題意識がありました。
お客様には、酒販店を通じて一ノ蔵の商品をご購入いただくのが通常の流れですが、一ノ蔵には、常時40種類を超える多様な商品があり、商品ラインナップ全てを一つの酒販店で取り扱っていただくことは難しいんですね。ですから、お客様に一ノ蔵の様々な商品を知っていただき、ご購入いただく機会を自ら作っていく必要がありました。
従来のECサイトでは一ノ蔵の商品だけでなく、他社商品を含む幅広い品揃えとなっているので、一ノ蔵の商品を求めてアクセスされたお客様にとって、100%一ノ蔵の商品の中から選べるという、シンプルな導線を作りたいと思い、「一ノ蔵専売のECサイト」を立ち上げようと考えました。
新たに開設したECサイト「一ノ蔵公式オンラインショップ」のトップページ
- 一ノ蔵に関心のある方が、ネットで検索して、すぐに購入できるようにしたということですね。
新たに開設した「一ノ蔵公式オンラインショップ」は、一ノ蔵公式サイトから直接アクセスできるようにしたので、お客様にもわかりやすく安心してご利用いただけると思います。
もちろん、お客様には普段ご愛顧いただいている酒販店を通じて購入いただくのが一番良いのですが、酒販店で取り扱っていない商品を購入したいときには、オンラインショップを活用していただくという流れを作りたいと考えています。
- 一ノ蔵専売のECサイトを立ち上げるにあたって、ほかに工夫したことはありますか。
モノだけでなくサービスも販売できるECサイトにしました。
一ノ蔵では、全国で「一ノ蔵を楽しむ会」という大規模の対面イベントを開催していました。コロナ禍でこのようなイベントができなくなったため、その代わりにオンラインイベントを開催するようになりました。
ECサイトの開設前には、オンラインイベントのチケットを別のサイトで購入いただく必要がありましたが、開設後にはECサイトで直接購入いただけるようになり、お客様の利便性も向上したと思います。
- ECサイトの構築にIT導入補助金を活用されていますが、補助金の情報はどのように得たのですか。
もともと、製造元の株式会社一ノ蔵でIT導入補助金の活用を検討していたので、当社でも補助金の情報は把握していました。
今回、IT導入支援事業者としてサポートいただいた株式会社Grune(グルーネ)さんには、一ノ蔵公式サイトのリニューアルや管理をしていただいており、ECサイト構築についてもお願いすることにしました。
- IT導入補助金の申請はスムーズに進みましたか。
補助金の申請は不慣れだったので、Gruneさんにサポートしていただきながら進めました。
Gruneさんには、申請の内容を何度も確認いただいたり、書きぶりについてアドバイスをいただくなど、大変お世話になりました。
ECサイト構築だけでなく、補助金申請に関することにも支援をいただき、ありがたかったです。
- 申請の際のポイントを教えてください。
一般的なモノを売るだけのECサイトではなく、「サービスも販売する、コロナ禍の新しい形のECサイト」を構築したいということを盛り込みました。
この補助金を利用してどのようなものを導入したいか、導入することで、何ができて、どう展開していけるのかを、しっかり検討して申請する必要があると思います。
- ECサイトの構築にあたって、Gruneさんに要望したものなどがあれば教えてください。
最も大事にしたのは、既存の一ノ蔵公式サイトと同じテイストにすることです。公式サイトからECサイトに入ったときに違和感のないように構築していただきました。
また、ご高齢の人や、ECサイトでの購入に慣れていない方でも検索しやすいよう、できるだけシンプルに分かりやすい導線の構築をお願いしました。
- ECサイトを開設した反響はありましたか。
「一ノ蔵を楽しむ会」のオンラインイベントのチケットをECサイトで販売したところ、450人分が、2日間で完売して驚きました。
一ノ蔵公式サイトと一体となってECサイトがあるので、動線がスムーズになったことと、お客様が「一ノ蔵主催のイベントなんだな」と安心して購入していただけるようになったのだと思います。
オンラインイベントチケット完売のお知らせ
また、酒販店で扱われにくい商品がいつでも手に入ることが喜ばれており、特に近年人気が高まっている発泡清酒の「すず音」の売れ行きが好調ですね。
これまで関東圏までだった商圏が、大阪や福岡などの西日本まで広がり、一ノ蔵の商品を身近に感じていただけるようになったのではないかと思います。
- 今後のECサイト活用についての展望を教えてください。
コロナが落ち着き、リアルで人が集まれるようになったら、リアルイベントのチケットもECサイトで販売していきたいと考えています。
一ノ蔵では、米作りから自社で行っています。家族で大崎市松山の田んぼに来ていただき、生き物調査などの自然体験をして、蔵見学もしていただく。実際に自分で入った田んぼから作られたお酒を購入していただく。そういったストーリー性のあるものを提供していきたいと思います。
また、現在のECサイトは一般のお客様向けに限って活用していますが、将来的にはBtoB取引もECサイトで行いたいと考えています。今は、どちらかというと、電話やファクスなどの方法で注文をいただいているので、既存事業のDX化にも活用していきたいと思います。
- 本日はお話ありがとうございました。今後のますますのご活躍を祈念しております。
取材日:令和4年8月12日
株式会社Gruneは平成28年11月に設立し、ECサイトを始めとするWeb開発やVR・AI等のシステムの構築支援を行っています。今回は、IT導入支援事業者として一ノ蔵酒類販売株式会社のIT導入補助金活用の支援をされました。
同社のIT支援事業者としての支援のきっかけや具体的な支援内容などについて、代表取締役 山下敏義さんにお話を伺いました。詳しくは株式会社Gruneのインタビューページをご覧ください。
仙台市では、新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越えるために、国の補助金などを活用し、前向きな投資や事業活動を実施する市内事業者に対し、その取り組みを後押しする『仙台市地域産業応援金』を支給しています。
今般の原油価格高騰等の影響を踏まえ、新たに「原油価格・物価高騰等加算」を新設し、支給額を増額してます。詳しくは地域産業応援金のページをご覧ください。
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