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更新日:2023年2月1日
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引き続き、聴覚障害がある当事者の対談(その4)をお送りします。
そうなのですね。私も知らず知らずのうちに困らせていたかも…。
お二人に共通のお悩みや伝えたいことがあればお聞きしたいです。
私は外出するときや、友人などと会うときは補聴器を装着していますが、家の中では補聴器を外してストレスフリーで音のない生活を過ごしています。私の場合は、補聴器を装着すると、言葉がそのままストレートに聞こえるのではなく、言葉にぼやかしが入り込んだようなはっきりしない歪んだ言葉が聞こえます。その歪んだ言葉を理解するには話の内容の推測が欠かせず、常に集中している状態なので、結果的に疲れやすくなります。補聴器を装着し、強制的に音が入った状態で仕事などしているため、心身共に負担がかかりやすくなっています。
静かな環境、口元の動き、手話、要約筆記などといった聴覚障害者に対する配慮があれば、話の内容がつかめやすく、気持ち的にも少し楽になるということを知ってもらえたら幸いです。
人工内耳も同じで、装着すれば音のする方向や話す人の言葉が聞こえるので大変重宝していますが、ほとんどの方は、補聴器や人工内耳を装着すれば完全に聞き取れると思っているのか、こちらから「すみません、聞き取れなかったです」と言うまで、普通にお話を始めちゃう。補聴器も人工内耳も昔と比べれば、聞き取りの性能が良くなってきているとは思いますが、それでも人工的に造られた機械ですから限界があります。付けないよりは付けたほうがいくらかマシというのが現状だということを多くの方に理解してほしいと思います。
私も補聴器や人工内耳をしているから聞き取れるだろうと思っていました。
こうしてお二人からお話を伺い、これからどうすればよいのか考えさせられて有意義な対談でした。
当事者との関りが少なく、ほかの人はどうしてるんだろうと気になっていましたが、あんこやカナコと対談して、私だけが思い悩んでるんじゃないんだって励みになりました。また、少しでも同じ悩みを持つ人の救いになれたらうれしいです。
次回も対談の機会があったら、その時はお二人ともよろしくお願いします。
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