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更新日:2016年10月1日
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少子化の進展に伴い、児童生徒数が減少し、多くの学校で小規模化が進んでいます。これは本市でも例外ではありません。
仙台市立小・中学校の児童生徒数は、ピーク時と比べて7割以下にまで減少しています。学校1校あたりの学級数は、平成元年では小学校は18~20学級、中学校は18~24学級の学校が最も多かったものが、平成27年では小学校・中学校ともに12~14学級の学校が最も多くなるなど、減少しています。
それぞれの学校が持っている歴史や地域性は様々ですが、特に、宅地造成によってできた戸建て住宅中心の団地では、世代間の入れ替わりが少ないため学校の小規模化が急速に進む傾向にあり、1学年1学級という学校もいくつか現れています。
今後も少子化の進展が予想されている中、子供たちの教育環境という視点から、これからの学校のあり方について、皆様とともに、考えていく必要があります。
一般的に、小規模な学校では、児童生徒や教職員がお互いをよく知っており、アットホームな雰囲気の中で学校生活を送ることができたり、学校行事などでは学校全体が一体となって活動しやすかったりといったよさがあります。その一方で、大勢の児童生徒の迫力ある運動会や学習発表会を行うこと、学年単位での活動に制約があることなど、課題もあります。
現在、小規模校では、それぞれの学校が持つよさを活かしながら創意工夫し、課題となることを補う努力をしています。しかし、学校の努力だけでは解決することが難しい課題もあります。
例えば、1学年に1学級しかなければクラス替えを行うことはできません。この場合、入学から卒業まで同じ人間関係が続くことになり、知らず知らずのうちに児童生徒の間で、互いの評価の固定化や、順番付けがされてしまうなどの可能性があります。
また、学校にはグループ別学習や部活動など、一定規模の集団があることにより大きな効果が得られる教育活動もたくさんあります。しかし、小規模校ではこれらについても、十分に行うことが難しくなります。
加えて、教員の数については、学級数により教員数の標準が法令で定められている関係から、小規模校では教員間での教科に関する研究などが十分に行えるような教員の配置ができないなど、学習指導面で充実を図ることが難しくなります。
これらは、学校の規模そのものが原因となって起きる課題であるため、小規模校のままで解決することは大変困難です。
小規模な学校が抱えるこのような課題は、なぜ解決しなければならないのでしょうか。
学校教育は、児童生徒に「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」をバランスよく身に付けさせることにより、変化の激しいこれからの社会を生き抜くために必要な「生きる力」をはぐくむことを目的としています。
この「生きる力」をはぐくむためには、基礎的・基本的な知識・技能を身に付けることはもちろん、児童生徒が、様々な意見や考え方を持った仲間と交流したり、議論することなどを通して、思考力や判断力、表現力を身に付けたり、多様な人間関係の中でも他者と協調できる社会性を身に付けていくことも大変重要です。
学校は、そのような教育活動を実現していくという役割を担っていますが、小規模校では規模に起因する課題があるため、その役割を十分に果たすことが難しくなります。
そのため、課題の根本的な原因である学校の規模を一定の大きさにすることにより、小規模校の教育環境を充実させることが必要になります。
学校として一定の規模を確保することにより、以下のような環境を実現し、学校が果たすべき役割である教育活動が十分に行えるようにしていかなければなりません。
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