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更新日:2024年1月5日
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仙台市内において,令和4年4月3日,友人から譲り受けた野草を事業場で調理して食べたところ,おう吐などの症状を呈しました。太白区保健福祉センターが山菜の残品を確認したところ、猛毒の「バイケイソウ類」であることが判明しました。
宮城県内において,平成28年4月25日,自宅に自生していた猛毒の「バイケイソウ」を食用の「ウルイ」と誤認し喫食したことによる食中毒が発生しました。
バイケイソウ類は,有毒植物による食中毒事件の中でも多く発生しています。仙台市内でも平成17年4月,平成18年4月,令和4年4月に発生しています。ウルイとバイケイソウ類は特に若芽の頃がよく似ており,誤って採られることがあるので注意が必要です。バイケイソウ類を誤食すると嘔吐,下痢,手足のしびれ,めまい等の症状が現れ、死亡する危険もあります。
嘔吐,下痢,しびれ,血圧降下(死亡することもあります)
名称 |
根 |
茎 |
葉 |
花 |
若芽 |
---|---|---|---|---|---|
【猛毒】 バイケイソウ類 |
太い 短い |
管状 中空 |
葉面に縦ヒダ なめらかでない 葉柄なし葉面裏面濃緑色 |
大型 円錐 |
ロケット状 |
[食] オオバギボウシ (ウルイ) |
太い 横に這う |
非常に短い 花茎(7月) |
裏面に葉脈 つやあり 葉柄あり 葉面濃緑色 裏面緑白色 |
ロート状 |
葉巻き状 |
写真提供:東北大学大学院薬学研究科附属薬用植物園
写真提供:東北大学大学院薬学研究科附属薬用植物園
バイケイソウ類以外にも食用と間違えやすい有毒植物は多くあります。
間違えやすい有毒植物は以下をご覧ください。
平成28年5月,北海道で「ニラ」と間違い「スイセン」を食べたことにより食中毒が発生し,死亡する事例がありました。
「スイセン」による食中毒は,有毒植物による食中毒発生状況(過去10年間)の1位を占めており,食中毒の発生原因として,自宅に自生している「スイセン」を「ニラ」などの食用植物と間違って食べたことによる事例が多くあります。
吐き気、嘔吐、頭痛など
葉:ニラ,ノビル
鱗茎:タマネギ
平成25年6月,石川県と札幌市で間違って採取した有毒植物の「イヌサフラン」を食べたことによる食中毒事件2件が発生しました。
「イヌサフラン」による食中毒は、過去に死亡例もあることから,注意が必要です。
嘔吐,下痢,皮膚の知覚減退,呼吸困難。重症の場合,死亡することもある。
別名:コルチカム、オータム・クロッカス
茎高 |
5~20cm |
---|---|
葉 |
開花後に葉を伸ばし6月頃に枯れる |
花 |
淡紫紅色、白、濃い藤色など |
球根 |
【間違えやすい植物】ジャガイモ、タマネギ、ミョウガ |
写真:厚生労働省ホームページより
写真:厚生労働省ホームページより
写真提供:東北大学大学院薬学研究科附属薬用植物園
舌や手足のしびれ,呼吸麻痺(死亡することもあります)
名称 |
根 |
茎 |
葉 |
花 |
---|---|---|---|---|
【猛毒】 トリカブト |
逆三角形をした2つの根 |
太い 充実 |
3~5葉深裂 表面光沢 |
8~11月紫色 カブト状 |
【食】 モミジガサ (シドケ) |
白いひげ根 |
太い 中空 若い時期 暗紫褐色 |
モミジ状深裂 表面光沢 厚く柔らかい |
8~9月 白色頭花 |
【食】 ニリンソウ |
黒い塊状 |
細い 中空 |
3~5葉深裂 表面淡黄色斑 |
3~5月 白色 2本の花茎 |
オクトリカブト
写真提供:東北大学大学院薬学研究科附属薬用植物園
写真提供:東北大学大学院薬学研究科附属薬用植物園
写真提供:東北大学大学院薬学研究科附属薬用植物園
写真提供:東北大学大学院薬学研究科附属薬用植物園
令和4年4月1日現在、山菜から放射性物質が検出されているため、宮城県内の一部地域で、「たけのこ」、「こしあぶら」、「ぜんまい」、「たらのめ」、「わらび」について出荷が制限されています。
詳しくはこちらをご参照ください。→林野庁ホームページ「きのこや山菜の出荷制限等の状況について」(外部サイトへリンク)
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