現在位置 ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > サルたちの日向ぼっこ(2025年1月8日)

ページID:78370

更新日:2025年1月8日

ここから本文です。

サルたちの日向ぼっこ(2025年1月8日)

八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」

ブログ記事一覧ページ

サルたちの日向ぼっこ

日に日に寒さが厳しくなる今日この頃、仙台にもついに厳しい冬が来たと肌で実感しています。
私たち人間は服を着込んで暖かくして過ごしますが、動物たちはどのようにして寒さをしのいでいるのでしょうか。
風の当たらない場所を探す、他の動物とくっついて暖を取る、など様々な方法がありますが、日向ぼっこをするというのも寒さをしのぐ1つの方法です。
当園の東側にある類人猿舎は暖房が付いていて室内では暖かく過ごすことができますが、室内の掃除のために動物を一時的に屋外の展示場に出す必要があります。
その際、飼育しているサル類を観察していると、それぞれ個性的な日向ぼっこをしていたので、皆様にご紹介します。

ワオキツネザル

ワオキツネザル
お腹を出して、両腕、両足を広げて全身で日光を浴びていました。
背筋をピーンと伸ばして良い姿勢をキープしています。
暖かくて気持ちいいのか少し眠そうですね。
ワオキツネザルは代謝が低く、体温調節が苦手な動物のため、日光が効率的に体に当たるようにこのような姿勢で、体を温めようとします。
複数頭で集まって日向ぼっこをしている様子は、なんだかほっこりします。
このポーズ、本当に暖かいので寒い日にぜひ真似してみてください。(飼育員もよくやります。)

クロシロエリマキキツネザル

クロシロエリマキキツネザル
ワオキツネザルと同じく、お腹を出して日向ぼっこをします。
そのまま仰向けに寝転がってゆったりすることもあります。
ワオキツネザルはお腹が白いのに対し、クロシロエリマキキツネザルはお腹が黒いのでより熱を吸収しそうです。
ちょうどお腹を出して仰向けになっている様子を写真に収めようとしたところ、気付いて起き上がってしまいました…。
ぜひご自身の目でご覧ください!

ジェフロイクモザル

ジェフロイクモザル
ジェフロイクモザルの展示場を見ると、「あれ、動物がいない!」と思う方がいるかもしれません。
そのような時は、上を見上げてみてください。
天井ギリギリに張り付いて日向ぼっこをしています。
この場所が太陽に一番近くて暖かいのか、全頭でこのように日向ぼっこをしているのをよく見かけます。
長時間ぶら下がっていて疲れないのかな?と思いますが、ジェフロイクモザルは尾だけで全体重を支えることができるほど尾の筋肉が発達していて、5本目の手足として駆使しているのでへっちゃらなようです。

アジルテナガザル

アジルテナガザル
床で仰向けになって気持ちよさそう寝ている姿を発見しました。
アジルテナガザルを含むテナガザルの仲間は、本来野生では樹上で生活しており地上に降りることはほとんどありません。
ですが、動物園という安全な場所で安心しきっているようで、このような無防備な姿を見せてくれました。
それにしても、本当に気持ちよさそうですね。
見ている私もなんだか眠たくなってきました…。

シシオザル

シシオザル
展示場の少し高い台に2頭揃って座って日向ぼっこをしていました。
「フグ(オス)」(写真右側)は足を台から投げ出していい感じに腰かけていますね。
この2頭は普段はお互いに毛づくろいし合うなど仲が良く、近くで休んでいることも多いです。
ですが、柵越しにおやつをあげようとすると「フグ」が「ソラ(メス)」(写真左側)を威嚇して追い返し、おやつを1人占めします。
群れの個体間には順位があり、この2頭では「フグ」の方が順位が上のため、「ソラ」はなかなかおやつを食べることができません。
そのような時は2頭に同時におやつを渡すことで解決しています。
もう少し平和に餌を食べてくれたら良いのに…と思っています。

 

みんな気持ちよさそうに日向ぼっこをしていましたね。
冬季は1~2時間ほどしか展示場に出ない日が多くなりますが、室内にいるときは建物の裏側のガラスから中の様子をご覧いただけます。
来園された際は個性豊かなサルたちをぜひご覧ください。

 

ブログ記事一覧ページ

お問い合わせ

仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159