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更新日:2024年12月25日

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園長ブログ 冬の見どころ(12月25日)

八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」

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冬の見どころ

当園は、冬になると来園者の数がぐっと少なくなります。
これは寒さが原因なのは間違いなく、当園よりも寒さが厳しい地域の動物園では、冬季の平日は休園としているところもあります。

今回は、そうした流れにあえて抗い、当園の冬ならではの見どころをご紹介したいと思います。
来園者が多くない分、じっくりと動物たちに向きあうこともできますので、しっかりと防寒対策をして、ぜひ足をお運びください。
 
ベーブルース像
雪にも負けずホームランを放つベーブ・ルースの雄姿。当園に「元祖二刀流」の野球選手の像がある理由について

見どころその1 寒い地域で暮らす動物たちの元気な姿

寒い地域で暮らす動物たちの魅力を存分に味わうには、やはり冬がお勧めです。
標高の高い地域が住処のレッサーパンダや、北極圏で暮らすホッキョクグマは、仙台の冬など全く問題にせず、暑い時期よりも活動的になっています。
なお、レッサーパンダは、午後2時ころのおやつタイムが特にお勧めです。
ホッキョクグマ
最低気温がマイナス1.1℃の日でも元気いっぱいの「カイ」。なお、子育てに専念できるよう、ホッキョクグマの展示は令和6年12月23日からしばらくお休みします。

 

人間以外の霊長目では最も北に生息するニホンザルや、冬には大きく気温が下がるモンゴルの草原が故郷のフタコブラクダ、南米の高地で暮らすラマも寒さに強い動物で、元気な姿を観ることができます。

 

ちなみに、当園で飼育しているペンギンは、温帯に属する南米の沿岸地域に生息しているフンボルトペンギンなので、寒くなっても特に元気が増すわけではありません。
むしろ、プールに入らなくなったり、風よけのために地面に掘った穴に入ったりして、寒さに耐えて暮らしています。

見どころその2 冬限定の装い

人間が寒さに耐えるために厚着をするように、動物たちの中には、冬用の装いを身にまとうものがいます。

例えば、先ほどご紹介したフタコブラクダ。夏は暑さ対策でつるりとした姿をしていますが、冬になると上の写真のように暖かそうな毛で覆われ、同じ動物か自信がなくなるほどに見た目が変わります。
春になるとこの毛が抜けはじめ、夏用の姿に戻ります。
なお、この毛を集めて洗浄したものを「らくだま」として販売しますので、ラクダファンの方はぜひお買い求めください。

フタコブラクダ
うらやましいほどの毛量となる冬季の「ラッキー」。
「らくだま」を手に入れれば、このもふもふがあなたのものに。

ホンドテンもお勧めです。
体が黄金色なのはそのままですが、顔の毛の色が黒から白に変わります。
黒い顔は精悍な感じがしますが、白い顔だとつぶらな瞳が目立ち、全体的なふわふわ感の増大と相まって、一層愛らしい姿に。
期間限定のこの姿をお見逃しなく!

夏場にホンドタヌキを観て、「思っていたよりスリムだな。」と感じたことはないでしょうか。
冬毛に変わった今なら、イメージどおりのふっくらとした姿を観ることができます。
ホンドタヌキ
冬毛の高い耐寒性を活かして雪中で元気に活動するタヌキたち

見どころその3 雪景色の中の動物たち

私が子供だった頃と比べると、仙台市内で雪が積もることはめっきり少なくなりました。
ワンシーズンに数回しかチャンスがなく、難易度が高いとは思われますが、雪景色の中の動物たちを観ることができるのも、冬ならではの醍醐味です。
当園は山の上にあり、平地に比べると雪が降り積もりやすいのも好材料です。

クロサイアース
雪の中をただ独り歩む「アース」

スマトラトラ
スマトラトラ展示場中央にある岩には暖房設備があり、冬季でも暖をとれます。

昨シーズンの雪の日の動物たちの様子は当園の公式X(旧Twitter)でも紹介しております。
こうした姿をじかにご覧になりたい方は、ぜひ当園へ。

なお、冬眠をする動物として知られているツキノワグマですが、動物園では、自然界と異なり冬季でも十分なえさを食べることができるため、冬眠せずに過ごしています。

また、当園で毎年開催している動物写真コンクールでは、雪の日の動物の姿を捉えた素晴らしい作品が多数寄せられ、入選を果たしています。
皆様も、この時期限定の動物の姿を写真に残してみてはいかがでしょうか。

動物写真コンクール入選作品
令和3年度 第33回仙台市八木山動物公園動物写真コンクール入選作品「寒~い」

 

動物写真コンクール入選作品
令和4年度 第34回仙台市八木山動物公園動物写真コンクール入選作品「ツララができたよ。」

 

動物写真コンクール入選作品
令和5年度 第35回仙台市八木山動物公園動物写真コンクール入選作品「雪見」

 

動物写真コンクール入選作品
令和6年度 第36回仙台市八木山動物公園動物写真コンクール入選作品「ラッセル!」

寒さ対策

このように見どころがいっぱいの冬の当園ですが、寒い思いをしながら園内を回るのはどうしても躊躇してしまうもの。
園内のあったかスポットをご紹介しますので、こちらに立ち寄って体を温めて、次の観覧スポットにお出かけください。

動物園にはぬくもりがある

ふれあい館

モルモットやウサギ、カピバラを間近で観ることができ、ウサギとモルモットのふれあい体験もできるふれあい館。
人気のふれあい体験も、冬場は少し競争率が下がります。

ビジターセンター

様々な動物の骨格標本やはく製などを展示しています。

グーグーテラス

本格的なピザ窯を備え、ビールや赤ワインも提供しているグーグーテラス。
東園にはあったかスポットが少ないので、こちらで温かい食事を召し上がってからお出かけください。

アフリカ園売店

軽食が楽しめるほか、当園オリジナルグッズ「キーパーズコレクション」を販売しています。

屋内展示場(カバ、アフリカゾウ、チンパンジー)

寒さが得意でない動物たちは、早めに屋内の寝室に戻ります。
その日の天候にもよりますが、屋外で観ることができるのは、カバは午後1時30分頃、アフリカゾウは午後2時ころまでです。
チンパンジーは、午前10時から11時ころまでは屋外におりますが、それ以外の時間帯では屋内展示場でご覧ください。

屋内展示場では、間近に動物を観ながら寒さをしのぐことができます。


この年末年始は、12月28日から1月1日までと1月4日は休園しますが、1月2日・3日は恒例の「正月開園」を行います。
新春くじ引きや温かな豆乳コーンスープのおふるまい、干支の動物の引き継ぎ式や動物たちへのえさのお年玉プレゼント、令和7年の1年間限りでの展示となる天然記念物「岩国のシロヘビ」のお披露目など、様々なイベントを予定しております。

この二日間は、いつもより少し遅めの午前10時開園(閉園は午後4時)ですので、初売りと併せてぜひお出かけください。

 

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お問い合わせ

仙台市建設局 八木山動物公園 管理課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159