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更新日:2024年8月23日
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泉区で街路灯が倒れたという事案がありましたけれども、それでお住まいになっている女性がけがをされたということで、市長としてこの事案についてどういうふうにまず受け止めになられていましたでしょうか。
車で走行中に街路灯が倒れてきて被害を受けたということで、大変、被害に遭われた方はびっくりもいたしましたでしょうし、恐ろしい思いをされたことだと思います。お見舞いとおわびをまず申し上げたいと思います。その上で地域の住民の皆さま方もとても不安にお感じになっていらっしゃるのだと思っておりまして、今回倒れた道路照明灯については、周辺にある同じ型の照明灯について担当部署において今年度中に交換を行うということにしております。一刻も早くご不安を払拭できるようにしてまいりたいと思います。
市内に街路灯が2万6千基もあるということで、なかなか全ての点検というのは難しいのでしょうか。
通常、普段は日常的なパトロールを行っていて、目視で異常があるなというときには詳細の点検をするなど確認を行っているところでございます。今回倒れてしまった照明灯というのはデザイン型と言われているもので、継ぎ目のところが見えにくくなっていたということもあるようでした。そういう意味では、区役所の職員が緊急点検をして、この秋までに同じような街路灯についてはこれをしっかりと点検を終了したいと言っているところでして、私も、安心してもらえるようにぜひしっかりと取り組んでもらいたいということを伝えたところでございます。
郡市長は来年の夏までに残り任期があと1年になられたということについてお伺いしたいと思います。2期目のこの3年間やってこられたわけですけれども、まず振り返ってどう自己評価されるかというところ、特に公約でトップセールスによる企業誘致ですとか市役所の意識改革ですとかコロナ対策はじめ挙げてこられましたけれども、それぞれについてどのようにまずは振り返るか、ご自身で評価されているところ、それから課題に思われているところということで残り1年に向けてどのように運営されていくかということを伺いたいのですけれども、まずは自己評価されるところから伺いたいと思います。
私は仙台のまちが大好きで、私自身もこのまちに育てられてきたところでございます。この仙台をさらなる高みを目指していきたいという思いで、この間もいろいろと取り組みを進めてまいりました。コロナ禍において顕在化した、例えば孤立化の問題ですとかそれからまた子育て環境の改善、市民の皆さま方の安心をしっかりと守っていくという取り組みを進めてまいりました。また都心再構築プロジェクトや脱炭素都市づくりなど先行地域の選定も受けて、仙台の魅力や価値を高めるプロジェクトというのが着実に進んできて実を結びつつあるのではないかなと思っているところです。
また昨年は国連本部に招かれて、仙台防災枠組の仙台市としての中間評価を発表する機会をいただきました。防災環境都市として仙台というのがこれだけ世界の中でいろいろと貢献することができているのだなということも実感をしたところでございます。また国際的な首長ネットワークOECDチャンピオン・メイヤーからの招聘(しょうへい)を受けて行ってまいりましたけれども、それでも首長の皆さんたちといろいろ地域は違えども、熱い思いというのでしょうか、自分たちのまちに対してどう住民の皆さんと向き合っていくのかなどいろいろ議論できたことはとてもよかったと思っておりますし、それらを含めて海外から仙台というのを多くの皆さんたちが注目もしてくださっているなということも実感できたと思っております。また次世代放射光施設ナノテラスがこの4月から本格稼働いたしましたけれども、そしてまた半導体の海外からの企業誘致がなされそして工場がつくられていく中で、この地域というのがさらにまた世界から注目されていくのだろうと思っています。
そういう意味では、これまでも何度もお話をしているところですけれども、世界標準のダイバーシティまちづくりを強力に進めて「“The Greenest City” SENDAI」というのをさらなる高みに向けてつくり上げていかなくてはいけないなと、残りの任期で頑張っていかなくてはいけないなという思いをしているところです。
観光のことなどについてもポケモンの(国際的なイベントの)誘致ですとかトップセールスというところを努めてこられましたけれども、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
これも幾つかご紹介いたしましたけれども、Pokémon GO Fest 2024もあれだけ多くの皆さま方にこの仙台に来ていただいたというのも大変うれしいものでございました。これからも仙台というまちについて多くの国内外の皆さま方にアピールできるように進めてまいりたいと思います。
一方でいじめ対策ですとか、市役所の意識改革のようなところ、今触れられなかったようなところも前回の市長選のときの公約には掲げられていたと思うのですけれども、その点についてどのような取り組みをされてどのような実感が今あるのかというところと、課題観などについて今後1年でどのように取り組まれるかということをお願いいたします。
内部統制制度も取り組ませていただいて5年になりますけれども、市民の皆さま方に大きなご迷惑をかけるような事案については数が少なくなっているところではありますが小さなミスはやはりまだあるということで、これについてもしっかりと職員に対して何かあったときには素早くそれをリカバーできるようにしていかなくてはいけないし、他の部署で起こったことであっても自分のところに置き換えて同じようなミスは繰り返さないということに努めるということ、これは何度も何度もお話をしてきているところでございます。そういう意味ではもちろんその業務の改善など、さまざま職員の中からも意見が上がってきて改善施策というのも進んできていると認識をしているところです。
それからいじめ等々について、いじめ・不登校の問題、教育行政の問題、やはり課題としてありますけれども、これも私が最初に就任をしたときに一丁目一番地に掲げて取り組ませていただきました。各学校にいじめ対応の職員を置くということは他の自治体ではなかなかないことでありまして、ここについては検証委員会の皆さま方もとても評価をいただいているところです。いじめの認知件数が多いではないかとよく指摘をされますけれども、それについても解決に結びつく、これもまた仙台市は取り組みがしっかりしているのではないかと思います。ただ幾つか困難な事例が生じているのもまた事実でございまして、全てのお子さんたちがいじめで苦しむことのないように、さらにここも任期いっぱいまで取り組みを進めていかなくてはいけないと思っています。
最後にいじめのことについて1点、この前の8月1日に2021年の小学校1年生、集団的な暴行を受けたというところのいじめの問題がありましたけれども、そこで初めて市教委の方が保護者の方と対面して謝罪されるということもありました。こういったいじめに対する市教委の対応でかなり遅れが目立ったというような事案もありましたけれども、市長としてはどのように市教委に対してこのいじめの対応というところを求めていかれるかということを改めてお願いいたします。
教育委員会でもさまざまな取り組みを進めていると承知しております。やはり学校それぞれの現場、忙しい中で、しかしながら子どもたちが安全に健やかに学び育つ場であるということ、教師の皆さん一人一人が肝に銘じた上で取り組んでもらいたいと思っています。そのためのサポートというのは、それこそ私どももしっかりと連携しながらやっていくということでこの間も取り組みをしているところですけれども、個別具体の例について私は、申し訳ありません、言及を取り上げてするということについては少し、一生懸命に頑張っている教師の皆さんたちもいるわけでして、それが本市全体のことということにつながるのかどうか、ここについてはさまざまな見方というのをしていかなくてはいけないのではないかと思っているところです。ただ苦しんでおられるお子さんがいれば、そのお子さんに対してはみんなで、地域、家庭、そしてまた学校、全てが一丸となって子どもたちを守っていくのだということ、このことは学校の問題だけではなくて、やはり地域社会全体で守っていくという、この機運をしっかり高めていくということが重要なのではないかと思っています。
最後、ストレートにお伺いしたいのですけれども、来年の市長選に対して立候補されるご意向が今あるかどうかというところをお願いいたします。
今、それこそ眼前にあるさまざまな課題に邁進(まいしん)をしていくということです。全力で疾走するという気持ちで取り組ませていただきたいと思っています。
ご意向については今は明言されないということだと思うのですけれども、いつ頃までに今後のご意向について決められるかというようなところ、ありますでしょうか。
とにかく目の前にあるさまざまな課題をしっかりと課題解決に向けて取り組んでいかなくてはいけません。今般もいろいろ重要な、宿泊税含めてご議論をいただくことになっておりますし、市民の皆さま方のご理解をいただきながら、掲げたことをしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
自由民主党の総裁選挙と立憲民主党の代表選挙が間もなくというか、これからあると思いますけれども、仙台市長としてどういった論戦を期待するかというところを伺えればと思います。
まず、岸田総理が(総裁選挙に)立候補をなさらないというあのご発言には大変びっくりいたしました。この間、岸田内閣にさまざまなお願いもさせていただきながら、本市がそれこそさまざまな取り組みを進められたわけでして、例えば全国都市緑化仙台フェアもそうですし、G7(仙台)科学技術大臣会合もそうです。本当に防災環境都市のブランド力というのを高める施策に取り組めたのも、岸田総理はじめ今の閣僚の皆さま方には感謝を申し上げたいと思っているところです。
どういう議論を期待したいかということですけれども、やはりいろいろな問題も明らかになったところですし、そういうことも含めて政治の信頼ということをどのように構築していくのかですとか、これからの日本というのをどのように導いていくのかということをやはりしっかりご議論いただけるような、そんな総裁選挙になることを期待いたしております。少子高齢化が急速なスピードで進んでいく日本、世界の中でもいろいろ、GDPでもあちこち追い抜かれているような状況もございます。そういう中でどの方向に日本を導いていくのか、この辺には注目をしながらまいりたいと思っているところです。
仙台市長 郡 和子
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