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更新日:2023年10月20日
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胸骨圧迫(心臓マッサージ)
- 胸骨圧迫によって心臓や脳に血液を送ることでAEDの効果を高めたり、脳の後遺症を少なくしたりすることが期待できます。
- 心停止でない傷病者に胸骨圧迫を行ったとしても重大な障害が生じることはないとされていますので、ためらわずに胸骨圧迫を開始してください。
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- 胸の左右真ん中にある胸骨の下半分を、重ねた両手で強く、速く、絶え間なく圧迫します。
- 胸骨の下半分に、片方の手のひらの付け根を置きます
- 他方の手をその手の上に重ねます。両手の指を互いに組む方法もありますが、必ず組む必要はなく、指先を持ち上げるようにし、手の付け根以外に力がかからないようにします。
胸骨圧迫部位 両手の置き方
- 両肘をまっすぐに伸ばして手の付け根の部分に体重をかけ、真上から垂直に傷病者の胸が約5センチ沈み込むようにしっかり圧迫します。
- 1分間に100~120回のテンポで連続して絶え間なく圧迫します。
- 圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、十分に力を抜き、胸が元の高さに戻るようにします。
両手の組み方と 垂直に圧迫する
力を加える部位
- 小児には、両手または体格に応じて片手で、胸の厚さの約3分の1が沈み込む程度に圧迫します。
小児への胸骨圧迫
ポイント
- 約5センチは、単三電池の長さとほぼ同じです。
- 胸骨圧迫の訓練を行う際には、メトロノーム等(スマートフォンのアプリなど)を活用して、1分間100~120回のテンポを体得しておくとよいでしょう。
- 心肺蘇生を行っている間は、AEDの使用や人工呼吸を行うための時間以外は、胸骨圧迫をできるだけ中断せずに、絶え間なく続けることが大切です。
- もし救助者が二人以上いて、交代可能な場合には、疲労により胸骨圧迫の質が低下しないよう、1~2分間程度を目安に交代するのがよいでしょう。
新型コロナウイルス感染症流行期の対応
- 傷病者がマスクを着用していれば、外さずそのまま胸骨圧迫を開始します。
- 傷病者がマスクを着用していなければ、マスクやハンカチ、タオル、衣服などで傷病者の鼻と口を覆ってから胸骨圧迫を開始します。
気道の確保へ