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更新日:2024年4月5日
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社名:クラシタス株式会社
設立:1990年
従業員:113名
本社:仙台市若林区卸町1丁目2-6
主な事業内容:住宅リフォーム・神社仏閣の新築改修工事・社屋等のリニューアル工事
その他:仙台市奨学金返還支援対象企業
かけがいのない「暮らし」に寄り添い元気な地域をデザインする企業 クラシ(暮らし)タス(+)
※その他にも、認知症サポーターへの受講促進や小学校と連携し「親子工作教室」を開催している。
(1枚目)「暮らしケア制度」、(2枚目)若手職人「多能工」の様子
働く人々がより活き活きと活躍出来る職場環境づくりが社会的に求められている中で、若い世代の価値観を組織に取り入れる必要があると感じており、課題認識を持っていた。
女性子育て世代活躍推進クラジョによる働き方改革と健康経営を推進する健康増進委員会ヘルシタス
(1枚目)「クラジョ」委員会開催の様子、(2枚目)「ヘルシタス」にてスポーツ大会の様子
住宅リフォームを手掛ける建築会社は数多くあれど、仙台市若林区卸町の「クラシタス」はちょっと異色だ。その象徴が「暮らしケア」と名付けた会員制サービス。「電球の交換」や「家具や荷物の移動」「空き家の管理」など、高齢者の困りごとを手助けする事業を2019年に始め、多くの利用者から「こんなサービスを待っていた」と喝采を浴びる。
「暮らしケアの様子」
「リフォーム工事を終えたら終わりではなく、末永く寄り添える企業でありたい」。新サービスに込めた願いを廣中聡社長(52)は力説する。年会費1万9000円で年5回まで計52種類のサポートが受けられるサービスは現在、仙台圏とその近郊を対象としているが、「四方よし」の理念を具現化する取り組みは今後、さらにエリアを広げる計画という。
1990年、屋根のふき替えを得意とする会社として創業した。そこから住宅のリフォーム、神社仏閣の新・改築と領域を広げ、現在は本社のほか宮城県内に5か所、岩手県に2か所、札幌市に1か所の拠点を構える。2016年には不動産業にも進出。住宅やマンションの空き物件を買い取り、それをリノベーションし売り出して、「暮らし提案」の選択肢を広げている。
スタッフはパートを含めて110人を数える。その半数近くが女性というのも特長で、廣中社長は「リフォーム細部の最終決定者は多くの場合女性。女性の感性を大事に接客や工事を進めている」と胸を張る。
「リフォーム物件」
リフォームの依頼は一般的に建物の老朽化に加え、住人の高齢化に伴い、「手すりや床の段差をなくしたい」といった相談をされる。クラシタスは当然、要望を踏まえてバリアフリー化を進めるが、大事な提案も忘れない。例えば脱衣所の寒暖差を和らげる断熱材もその一例だ。日本では交通事故犠牲者の3倍もの人がヒートショックで命を落としている。廣中社長は「社会の課題解決にリフォーム会社として少しでも貢献したい」と力を込める。
人材の育成にも熱心で、一人の職人が多様な分野の仕事を浅く広く手掛ける「多能工」へのシフトを遂行。自社で研修施設を整えるなど、オールマイティーに活躍する社員の育成に努める。また全社員が認知症サポーターの養成講座を受けていることにも、会社のスタンスが表れている。
「廣中聡社長」
廣中社長は営業職で入社した現場たたき上げだ。2011年の就任以来、さらに心地のいい会社にしようと、全社員と年2回ずつ個別面談を実施。働く人の声を企業成長の糧とし、風通しのいい職場づくりに努める。
今年は創業30年の節目。クラシタスはその社名通り、「暮らし」に「+(足す)アルファ」をもたらす歩みを進めている。
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