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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > ホッキョクグマの仔 初めての健康診断(2025年2月22日)
ページID:79358
更新日:2025年2月22日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
1月下旬からポーラへ給餌を再開したことで飼育員が産室に近づくことに慣れてきたため、先日ポーラだけに放飼場へ出てもらい、2頭の仔の初めての健康診断と産室の清掃を実施しました。
壁に体をこすりつけるポーラ
プールで泳ぐポーラ
久しぶりに放飼場に出たポーラは体を壁にこすりつけ、プールで気持ちよさそうに泳いでいました。
ポーラ放飼後に産室に入ると、2頭の仔が寄り添って横になっていました。
ポーラが離れると鳴くのかなと思いましたが、2頭とも鳴くことなく落ち着いていました。
産室の様子
2頭を安全な場所に移動させ、身体測定と性別判定を実施しました。
体重測定の様子
どちらも体重は7kgくらいで頭からお尻までの長さ(頭胴長)が約70cmと体格に差はありませんでした。
気になる性別ですが、見た目だけだと正確には判断できない可能性があるため、毛をDNA検査し、判定する予定です。
検査結果が出るまで時間がかかりますので、判明したらお知らせします。
さらに、2頭の個体識別ができるように、1頭は毛の一部を刈りました。
1頭はお尻の毛刈りを実施
健康診断の結果、2頭とも日齢として十分な大きさに成長しており、健康状態に問題がないことがわかりました。
今回は健康診断と並行して、産室の清掃を行いました。
ポーラが産室で生活し始めてから一度も清掃していなかったため、産室内は糞が山積していました。
汚れたチップを交換する様子
汚れたウッドチップを新しいものと交換して、過ごしやすい産室になったのではないかと思います。
清掃終了後にポーラを産室に戻しましたが、すぐに仔に授乳し、仔のことをなめていました。
これまで長い間、カイとポーラの繁殖に向けて取り組んできましたが、ようやく2頭の仔を間近で見ることができました。
2頭のベストショット
今まで起こった悲しい出来事や大変だったことも吹き飛んでしまうほど嬉しく、報われた気持ちです。
繁殖にご協力いただいた方々、毎年諦めず応援してくださった方々、何よりも子育てを頑張ってくれたお母さんのポーラと、お父さんのカイに感謝の気持ちでいっぱいです。
もうしばらく2頭の仔とポーラはこの産室でポーラと一緒に生活してもらい、4月頃から親子で放飼場に出る練習を始める予定です。
放飼場に出る練習は、ずっと産室生活を送ってきたポーラに負担をかけてしまう可能性もあるため、細心の注意を払いながら、親子のペースに合わせてゆっくりと進めていきたいと考えています。
「早く見たい!」という気持ちでお待ちいただいているかと思いますが、慣らしの状況を見て公開の時期をお知らせしたいと思いますので、これまで通りあたたかく見守っていただけると嬉しいです。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159