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更新日:2016年9月20日
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統合失調症に対しては、どれか一つの特別な治療法をすればよい、というものではなく、様々な治療法を組み合わせることが大切になってきます。下の図は、発症や再発を引き起こすものと、回復に導くものとのバランスを表したものです。統合失調症の治療の目的は、このバランスを回復の側に傾け、それを維持することです。もちろん、どの治療に重きがおかれるかは病気の時期によって異なります。
「前駆期」であれば、ストレスの強い環境から離れることなどで急性期を防げる可能性があります。
「急性期」は、薬物療法がより重要となりますが、刺激を避けた環境での休養も欠かせません。入院が必要になる場合もあります。
「回復期」の前半は、薬物療法を継続しながらじっくりと休息し、急性期に失ったエネルギーを充電する時期です。この時期は最小限の働きかけにとどめ、精神科デイケアへの通所など本格的なリハビリテーションプログラムへの参加は回復期の後半に入ってから進めるのが一般的です。
「回復期」の後半も多くの場合、再発防止のための薬物療法を維持していきます。加えて、家族の協力を得たり、社会資源を活用したりしながら、「ストレスに対処する力」を身につけたり、ストレスが少ない環境で生活できるようにするなど、いろいろなリハビリテーションプログラムや福祉サービスなどを利用することが大事になります。
精神科の治療で使用される薬は向精神薬と呼ばれ、代表的なものでは以下のような種類があります。
このうち、統合失調症の治療に最も重要なのは抗精神病薬です。これは、幻覚や妄想など急性期の症状を抑えるだけでなく、ストレスがかかっても神経が過敏になるのを防ぎ、再発や再入院の予防に役立ちます。
抗精神病薬についての詳しい説明は、「抗精神病薬はなぜ効くのですか?」を参照してください。
治療者と話をすることで、問題を整理し、気持ちを楽にします。そして、その治療者との人間関係を通じて、他人に対する信頼感の回復や自我の強化、更に病気にかかったことや障害を受け入れられるようになることを目指します。
回復期も多くの場合、再発防止のための薬物療法を維持していきます。加えて、家族の協力を得たり、社会資源を活用したりしながら、「ストレスに対処する力」を身につけたり、ストレスが少ない環境で生活できるようにするなど、いろいろなリハビリテーションプログラムや福祉サービスなどを利用することが大事になります。
また、家族が病気への理解を深めて本人への接し方などを工夫することで、再発率を下げることが可能です。
「同じ立場の人とお互いにアドバイスしあう」とういうのを実際やってみた。楽になるときがある。
夜中の3時ごろまで眠れず、薬を飲んでないことに気づいた。飲んだら安心したのか、すぐ寝れたということがあった。
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