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We Know SENDAI
ページID:67187
更新日:2023年3月31日
Will Semiconductor Japan合同会社
パワーマネジメントデバイス開発
ディレクター
深澤 秀貴 氏
弊社はアメリカの半導体メーカー『OMNIVISION』グループの日本法人で、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)イメージセンサーと呼ばれる、スマートフォンや車載カメラに入っている撮像素子の開発を主力事業としています。世界の車載カメラや、日本ブランドのパソコンのカメラ、監視カメラ、医療用やゲーム機器などのエンターテインメント系のイメージセンサーはシェアNo.1。スマートフォン市場においてもシェアNo.3として採用していただいています。また仙台で開発するアナログ製品にも注力し、電源を管理・制御するパワーマネジメント及びモーターを回すモータードライバのLSI(大規模集積回路)設計開発を進めて事業分野を広げています。
日本法人の従業員数は49名。仙台オフィスは2020年に11名でスタートしましたが、2021年に18名、2022年には24名となりました。2023年1月にはフロアを増床し、さらにメンバーを増やせる体制が整ったこともあり、現在は新卒採用に向けた活動を始めています。また、埼玉県熊谷市で勤務する14名とも同じ開発組織(チーム)として設計開発をしております。
『Will Semiconductor Japan』は2020年に設立された会社ですが、実は仙台エリアで27年以上にわたりアナログデジタルミックスパワーLSIの製品開発をし続けているチームが所属しています。先を見据えた研究開発やチャレンジを長年に渡って続けてきた実績は我々の強みですし、慣れ親しんだ仙台の地で、阿吽の呼吸で仕事ができるメンバーとともに設計開発業務に携われることも当社の大きな魅力です。今後も我々がかつて一緒に働いていた方、そこからつながった方、またこれからは仙台で働きたいという皆さんと開発チームを作っていきたいと考えています。
LSI設計開発の業務は非常に高い知識やスキルを要求されます。神経を使う細かい仕事でもあります。そのなかで良い製品を提供するために大切になるのは、個人プレイではなく、チーム全体のことを考えられる謙虚な姿勢。仙台の方は控えめで謙虚な方が多く、土地が醸し出す人間のやわらかさもあり、それがとてもこの仕事に合っているように感じます。また仙台というのは東北を一度出てしまってもまた戻ってきたいと思える場所。UターンやJターン採用という点でも魅力のある街だと感じています。
今後の展望としては大きくふたつあります。ひとつは、今のチームの流れを若い人たちにつないでいくこと。かつては仙台で高機能なLSI設計開発業務を担っていた会社がいくつかありましたが、今はほとんどありません。半導体開発が日本で縮小されてきた経緯はありますが、今改めてこの業界への投資が見直されているので未来は明るいでしょう。競合相手がいてはじめて良い開発ができるので、他社の仙台進出が進めば、理系を学んできた学生が東北で設計開発業務に携わる機会も保てるはず。弊社としてはそういった若い人たちが、スキルアップしながら社会の発展に寄与していける場を設けていきたいと考えています。
もうひとつは、日本のお客様に対してアプローチしていくこと。今まではアメリカや中国のお客様に向けての開発業務が主でしたが、今後改めて国内のお客様に注力していく運営方針が追加されました。海外出張が多少難しい状況でも、国内のお客様であれば直接話す機会が設けられます。これは特に、若い設計開発者がスキルアップしてプロフェッショナルな半導体製品開発者になるために必要なコミュニケーションだと考えます。単に物を作って売っていく業務ではなく、お客様の将来を共に話し合いながらエンゲージメントを高めて、長いスパンでの製品開発を目指していきます。
(2023年1月24日取材)
Will Semiconductor Japan 合同会社
本社の所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-8-12 アテンドオンタワー
仙台の所在地:仙台市青葉区大町1-1-30 新仙台ビルディング
拠点開設年:2020年
仙台拠点の主な業務内容:半導体製品の設計と開発
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