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更新日:2024年4月5日
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社名:TLS仙台株式会社
設立:2018年
従業員:10名
本社:仙台市泉区南光台6-16-14(営業所:仙台市泉区長命ヶ丘3₋27₋3オメガコートビル306)
主な事業内容:ハウスクリーニング
障がい者の自立意欲の向上と共生の実現
(1)2020年より、就業支援A型施設と連携しながら、OJTによる日常清掃業務講習や業務発注等の就業に向けたサポートを実施。TLS仙台株式会社の営業所が入るビルにおいて、障がい者への就労機会の提供を定期的に行っており、就業に向けたトレーニングシステムを構築した。
(2)2020年より、宮城県障害者スポーツ協会と連携し、TLS仙台株式会社が事務局となり「スポーツトータルライフサポート※」の運営を開始。障がい者就業支援施設と共用の運動広場も創設した。スポーツを通じた社会参加を障がい者の就労につなげるべく、多くのスポーツイベントを企画している。
※「スポーツトータルライフサポート」とは、スポーツを通じ、障がい者と健常者・高齢者の共存を図るべく、2020年にTLS仙台株式会社が主体となり発足した会員制(入会に制限は無し)スポーツクラブのこと。
(1)就業に向けたサポートにより、計5名の障がい者が、ビルや企業の日常清掃員として就業。今後は、リモートによるPC・インターネット利用教習の実施やビル清掃の就労受入れ人数の増員等により就労機会の拡大を図る。
(2)2020年はボッチャやサッカー等のスポーツイベントを計4回実施。多くの参加者から好評を得ており、スポーツイベントが障がい者の就業への足掛かりとなっている。
「就業に向けて清掃に励む様子」
「スポーツイベントの様子」
福利厚生の充実による社員のスキル向上及びモチベーションアップ
福利厚生の一つとして、スポーツレクリエーションを実施。自他を尊重するコミュニケーションスキルの向上のため、参加者を社員だけではなく、就労支援施設に通う障がい者も対象とし、社員一丸となって楽しく汗を流している。
自他を尊重するコミュニケーションスキルの向上のほか、心と体の健康増進に大きく寄与し、モチベーションアップにつながった。
「スポーツレクリエーションの様子」
「障害者の就業機会拡大へ向けた取り組みを説明するTLS仙台の橘営業部長」
オフィスや店舗、住宅の清掃業などを展開する「TLS仙台」(仙台市泉区、佐藤友香代表取締役社長)は、障がい者の就業機会拡大やスポーツイベントを通じた共生社会づくりに取り組み、2021年、仙台市の「『四方よし』宣言企業」に登録された。
社名のTLSは、理念でもある「トータル ライフ サポート」の頭文字。2020年秋から、同社が入居する「オメガコートビル」の清掃業務を市内の障がい者就労支援施設2カ所に委託し、知的障がい者ら10人以上に就業の場を提供。月に3回程度、施設の支援員の指導を受けながら階段や廊下を清掃してノウハウを身に付け、2021年からは新たに民間事業所や公共施設の駐車場など10カ所以上の清掃も担っている。
「ビルを清掃する様子」
取り組みの中心となっている橘聖五営業部長は「オメガコートビルで訓練し、就業の場を外に広げる流れができつつある」と手応えを語る。TLSの従業員も、障がい者各自の特性に合わせ、作業工程の指示を具体的に行うことなど、共に働く上でのスキルを高めている。
「ノウハウを構築し、将来的には直接雇用につなげたい」と語る橘部長。障がい者を対象に、作業を分かりやすく伝える研修用の映像作りも進めている。
長年、バスケットボールの競技者、指導者としても活動し、障がいのある生徒らと関わった橘部長は、障がい者が暮らしやすい社会づくりや就労支援の必要性を肌で感じてきた。「取り組みの原点でもあり、企業として課題解決に少しでも貢献したい」と強調する。
「現状では、障がい者に作業を担ってもらうことに戸惑う人も少なくないが、顧客の満足度は高く、次もお願いしたいとの声が多く寄せられている」と橘部長。「実績を重ね、障がい者と健常者の壁をなくしていきたい」と力を込める。
障がい者への理解やコミュニケーションの促進に向け、スポーツイベントの企画や支援も行っている。
2020年からはほぼ月2回のペースで、TLSの従業員と、委託先の就労支援施設の障がい者らが参加するスポーツレクリエーションを実施。スポーツを共に楽しみながらコミュニケーションを深め、互いの健康増進を図ってきた。
「スポーツレクリエーション」
清掃業のほか、同社が手掛けるウェブサイト制作を通じ、知的障がい者らのスポーツ大会を支える組織「スペシャルオリンピックス日本・宮城」のホームページ(HP)作成にも協力している。
橘部長は「障がいの有無を超えて協力することによって、さまざまな可能性が生まれる。就労支援とスポーツの両輪で、共生社会の実現に貢献したい」と話す。
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