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更新日:2024年4月5日
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社名:有限会社奥州秋保温泉蘭亭
設立:創業1964年、会社設立(蘭亭オープン)1995年、2017年に現在の社名に変更
従業員:80名
本社:仙台市太白区秋保町湯元字木戸保7-1
主な事業内容:旅館業
その他:仙台市奨学金返還支援対象企業
秋保地域の活性化
秋保地域は、仙台駅より車で30分の好立地にある。温泉だけでなく、美術館やガラス工房、ワイナリーなどの魅力的な施設のほか、日本三大瀑布に数えられることもある「秋保大滝」や迫力ある奇岩が続く「磊々峡」などの観光スポットが存在している。これらの観光資源を最大限に生かしながら、コロナ禍で大きな影響を受けている秋保地区の最大限の活性化を図るため、2021年6月より、蘭亭スタッフと秋保地域のクリエイターが月に数回、地域資源を洗い出し、地元のお店や人材とのネットワーク構築を図るための、ワークショップやフィールドワークを実施している。
「ワークショップの様子」
「フィールドワークの様子」
旅館業の接客スタッフは、業務中に社外へ出る機会がないだけでなく、1つの部署内で働くことが多く、マンネリ化やキャリア形成の機会が失われ、「やりがい」を失うスタッフが多かった。
令和2年より、YouTubeチームを結成し、若手スタッフを中心に、部署を超えて作品を制作し、社外へ発信している。
「YouTubeチームの活動の様子」
部署を超えて共同で作品を制作することにより、部署間の連携が強固になっただけでなく、自分たちの作品が社外へ発信されることに「やりがい」を感じ、積極的に参加するスタッフが増えている。
「秋保の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と話す伊藤正治支配人
仙台市太白区の宿泊施設「奥州秋保温泉 蘭亭」は地元の秋保エリアの活性化に向け、地域の名所を紹介するツアーの企画に取り組む。また、社員の意欲向上のため異なる部署のスタッフでつくるチームの活動にも力を入れ、2021年、仙台市の「『四方よし』宣言企業」に登録された。
ツアー企画は観光資源を生かした地域の活性化を目指し、2021年6月から取り組んでいる。若手社員ら6人が、イベント企画や映像、イラストなどのプロのクリエーター4人と共に「勝負の神」として親しまれている秋保神社や、天守閣自然公園、観光交流拠点「アキウ舎」、人気のピザ店「ドットーレ」など10カ所以上を訪問。アドバイスを受けながら地元のお店や人材とのワークショップを重ねることで地域のネットワーク構築を図り、オリジナル日帰りツアーの実施に向けて準備を進める。
秋保エリアで人気のピザ店「ドットーレ」を訪問したワークショップ
管理部支配人の伊藤正治さんは狙いを「地域と宿泊施設は共存共栄の関係。地元の方々やお店とのつながりを深め、新型コロナウイルスの影響で注目が集まる、地元地域を観光するマイクロツーリズムを盛り上げたい」と説明。「多くのお客さまに秋保の魅力を知ってもらい、滞在時間を長くしてもらえればうれしい」と期待する。
社員のやる気を高める活動として2021年2月、蘭亭や地域の話題を動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信するチームを立ち上げた。若手社員約20人が参加し、週1回程度、公開している。
秋保地区の観光スポットを紹介する動画。撮影・編集も社員で担う
「宿泊業界は、フロントや仲居など従業員の業務が細分化されがちで、マンネリ化、やりがいの低下といった課題があった。解決策の一つとして部署を超えた活動を導入した」と伊藤さん。互いの人となりを知る機会が増え、業務上のコミュニケーションがスムーズになったほか、作品の発信が業務への意欲向上につながり、離職率も低下傾向にあるという。
動画は「アイデアを最大限生かし、まずやってみる」のがモットー。ホテル内の施設や社員の独身寮紹介など内容は多彩だ。伊藤さんは「ユーチューブを見たお客さまから従業員に声を掛けていただくことが増え、張り合いになっている」と話す。さらに就職活動をする学生へのアピールにもなるなど、幅広い層への発信につながっているという。
コロナ禍で大きな影響を受けている秋保エリアだが、地域のネットワーク構築や動画配信の取り組みが、地域の魅力を再発見するきっかけとなり、訪れた人々の満足度向上につながっている。
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