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更新日:2024年4月5日
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社名:株式会社キュットライフ
設立:2005年
従業員:70名
本社:仙台市若林区沖野7丁目39-60
主な事業内容:タクシー事業、不動産事業、清掃事業、自動車整備事業
安心安全な地域社会づくりが必要
こどもたちが犯罪に巻き込まれ被害者にならないようにするため、タクシーならではの特性を活かし、平成25年より、「タクシーこども110番」を実施している。こどもが危険を感じたらすぐに助けを求め、逃げ込むことのできるよう、対象車両35台にこどもに分かりやすい絵柄のステッカーを掲示。万が一、こどもが助けを求めてきた際には、こどもを車内で保護した上で、110番通報し、警察の指示のもと安全確保を行うこととしている。
また、「タクシーこども110番」を広く知ってもらうため、平成25年度より、小学生を対象とした絵画コンクール「タクシーこども110番 Qっと(キュット)コンクール」を開催している。コンクールへの参加を通じて、こどもへの認知度を高めるとともに、入賞作品をタクシーボディー(外側)に掲出することで、取り組みにかかる地域への周知に努めている。
その他にも、振り込め詐欺事件を防ぐため、当社各車両に詐欺防止の呼びかけ広告を掲示し、積極的に乗客に対し声かけ運動をするなど、地域の安心安全のための取り組みを行っている。
取り組みを開始して以来、多くのこどもたちに、「何かあったら守ってくれる110番のタクシー」として親しまれている。
絵画コンクールの取り組みを通じて、「タクシー=こども110番」の認知を広めることができている。
若林警察署及び地元防犯協会と連携して、振り込め詐欺などの犯罪防止及びこどもの安全確保を実施するなど、地域社会への貢献を果たしている。
「タクシーこども110番のステッカー」
家庭の事情によりフルタイムで働くことが難しい女性の雇用拡大
平成27年に「シングルマザー応援宣言」を実施。シングルマザーに限らず働く女性を応援するべく、ワークスタイルや勤務に関する悩みなど何でも相談に応じるスタンスで、積極的な女性雇用に取り組んでいる。フルタイムで働くことが難しい場合やこどもの急病・学校行事などの女性が抱える悩みに対しても、一人一人の家庭の事情に合わせて勤務時間・勤務日数を柔軟に選択できるように配慮している。
ひとり親家庭の乗務員や、家族の看病・介護をしながら働く乗務員などから、「とても働きやすい」と好評を得ており、就労の定着にもつながっている。
「女性乗務員も多く活躍している」
「安全・安心な地域を目指し、今後もさまざまな取り組みを継続していきたい」と話す齋藤稔社長
大きな半球型の行燈(あんどん)に「Q」の文字。
印象的な車両で親しまれている「キュッとタクシー」や、不動産事業、清掃事業、自動車整備事業を展開するキュットライフ(仙台市若林区)。自社事業の集中エリアと位置付ける沖野・六郷・七郷地区で、地元密着企業として地域社会との連携に力を入れている。
同社の取り組み「タクシーこども110番」も、「地域の子どもたちを守るためにタクシーが貢献できるのでは」という齋藤稔社長の思いがきっかけで2013年から始まった。
絵画コンクールの入賞作品を車体に掲出し、「タクシーこども110番」の認知度アップを図る
当時、沖野地区では不審者情報が相次いでおり、特に小中学校の下校時間帯から夜にかけて治安悪化が懸念されていた。そこで齋藤社長は「子どもたちに『タクシーは子どもの味方、何かあったら駆け込んでいい場所』と知ってもらいたい」との思いから、地域の小学校へ「タクシーこども110番」を提案。目印になるよう35台の車体に「こども110番」のステッカーを掲示した。
さらに同年、若林区内の6小学校を対象とした夏休みの絵画コンクール「タクシーこども110番Qっとコンクール」をスタート。入賞作品を車体に掲出して、地域住民への認知度アップに一役買っている。コンクールの開催も昨年までで9回を数え、齋藤社長も地域への定着を実感しているという。
また、同地域では高齢の住民が多いこともあり、振り込め詐欺の被害防止を目指し、乗務員から乗客に注意喚起の声掛けをするよう指導を行っている。「『人が人に声を掛ける』ことが最も効果があるはず、と考えて始めました。普段から会話を交わし信頼関係を築いていれば、万が一の際の声掛けがより生きると思う。地域の防犯に貢献するため今後も続けていきたい」と齋藤社長。
同社では、女性乗務員も多く活躍している
勤務時間に比較的融通が効くタクシー乗務の仕事は、家庭を持つ女性が働きやすい仕事として近年注目の職業だ。利用客も、ソフトなイメージがある女性の乗務員を希望するケースが増えつつある。
同社は2015年に「シングルマザー応援宣言」を発表し、ひとり親世帯の女性の雇用推進に取り組む。今や共働き世帯は珍しくないが、子どもの急病、学校行事、家族の介護などで仕事を休まざるを得ないのは、まだまだ女性が多いのが社会の現状。
そうしたことを踏まえ齋藤社長は「シングルマザーに限らず、家族の看病や介護者など家庭の事情でフルタイムの仕事をするのが難しい方に、勤務時間の考慮や急な勤務変更にも対応できるタクシー乗務員の仕事はマッチすると考えています。積極的に受け入れて、そうした方々が働きやすい環境をさらに整えていきたい」と就職を希望する女性に向け広く門戸を開いている。
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