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更新日:2024年4月5日
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社名:株式会社日専連ライフサービス
設立:1978年
従業員:161名
本社:仙台市青葉区中央1-3-1
主な事業内容:クレジットカード事業
地域貢献プログラムへの持続的な支援の確保
福島第一原発事故による風評被害の払拭及び福島県産品の振興を目的とした「Fukurumカード」、SENDAI光のページェントの振興を目的とした「光のページェントカード」、気仙沼市物産品の振興を目的とした「気仙沼ホヤぼーやカード」を発行し、カード利用額の0.1%(法人カードは0.6%)を「地域特産品を使用した商品開発費への助成」や「光のページェント実行委員会への支援」、「利用額に応じた特産品の発送」等に拠出している。
「ベガルタ仙台」「仙台89ers」「リガーレ仙台」「コバルトーレ女川」等の地元スポーツチームを支援する提携カードを発行し、カード利用額の0.1%(法人カードは0.6%)をチーム強化費として拠出することでチームを支援している。さらに「ベガルタ仙台」「仙台89ers」「コバルトーレ女川」等のスポーツチームアカデミー生の月謝の集金代行を当該カードでも行っている。
また、震災後10年を機に、令和3年3月より「石巻エリアファンクラブカード」を発行。クレジットカードとプリペイドカードの2種の会員証があり、カード利用額の0.2%が石巻エリアの観光振興に役立てられる。
株式会社日専連ライフサービスは、上記取り組みに係る費用(カード利用額の一部を支援金として拠出すること等)を負担し、カード利用者が日常のお買い物で地域貢献できる仕組みを提供している。
「光のページェントカード」
「ベガルタ仙台カード」
役職者からのトップダウン方式による意思決定が多く、若手社員の意見がなかなか反映されない。
若手社員のトレンドを盛り込んだ意見が吸い上げられず、かつ若手社員の成長にも繋がっていない。
社内会議室を活用した社員懇親会「日専連コンパ」をスタート。
会社が費用を負担し、お酒を飲んだりおつまみを食べながら、ざっくばらんな意見交換を行うことで、幅広いアイディアを吸い上げられる意見交換の場を醸成。
セクション毎、年代毎、男女毎などの「日専連コンパ」が次々開催され、若手社員のアイディアから新商品やサービスが生まれているほか、社員同士のコミュニケーションを取る場にもなることで風通しのよい職場づくりに繋がった。
「日専連コンパの様子」
東北6県を中心にクレジット事業、ファイナンス事業などを展開している「株式会社日専連ライフサービス」。1978年の創業以来、地元密着の企業として、実績を積み重ねてきた。東日本大震災以降は、各地の物産振興を目的とした「Fukurumカード」や「気仙沼ホヤぼーやカード」、石巻エリアの観光振興を盛り立てる「石巻エリアファンクラブカード」など、地域との連携を一段と密にした事業に力を入れている。
「自社の取り組みについて話す地域連携事業部長の大沼直哉さん」
地域連携事業部長の大沼直哉さんは「地域の皆さんと連携し、キャッシュレスを通じてできる地域振興を全力でお手伝いするのが、弊社のもともとの立ち位置。震災後改めてそこに立ち返った感じです」と話す。また同社は地域のスポーツチームとの提携カードにも注力している。大沼さんは「市民クラブが多い宮城県で、それぞれのファンの皆さんが、生活の中でもチームを応援できる仕組みを作りました」と胸を張る。
「感染対策を講じて続けている「日専連コンパ」の様子」
今では若手社員も積極的にアイディアを出し、社内コミュニケーションも活発な職場を実現しているが「以前はトップダウンによる意思決定の機会が多かった」(大沼さん)。大手企業が次々と参入し、クレジットの仕組み自体が大きく変わり、時代の変化のスピードも上がる中、これまでの考えは通用しない。そう考えた上層部が、消費のリーダーである、女性、若者の意見を取り入れるために企画したのが、若手社員の社内懇親会「日専連コンパ」だ。年齢の近い若手が集まり、気軽に発言できる場づくりをおこなった。その中でSNSが話題に上り、外部講師を招いてSNSの活用方法を学ぶことにした。
「SNSに画像をアップする若手社員」
「講師の方のお話を聞いた時、若手の目がキラキラしていたんです。SNSを活用したいという若手社員の思いを受け、社内コンプライアンスに基づくインスタグラムでの発信の権限を預けて自由に投稿してもらうことにしました。枠にはまったところから解き放つことで、いいものが出てくる。そこをしっかり事業につなげていくことが、上の役目と思っています」と大沼さん。コンパから出たアイディアが社内ルールを変え、新しい取り組みにつながることが若手社員の自信になる。それが会社にとっては人材育成につながるという流れができつつある。
職場内の雰囲気にも変化が見える。部署間の活発なディスカッションが増え、風通しも良くなってきている。「この環境からまた新しいものが生み出されて、現場がさらに活気づく、そんな良い循環が生まれてくれば、と思います」。
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