ホーム > 事業者向け情報 > 経済・産業 > 中小企業支援 > 支援メニュー > 企業価値や魅力の向上を図りたい > 施策 > 仙台「四方よし」企業制度について > 仙台「四方よし」宣言企業 一覧 > 丸幸自動車工業株式会社
ページID:55035
更新日:2024年4月5日
ここから本文です。
社名:丸幸自動車工業株式会社
設立:1955年
従業員:91名
本社:仙台市宮城野区扇町3-8-28
主な事業内容:自動車の整備、販売
全国的に、福祉施設での送迎時に福祉車両の事故が発生している。
福祉車両を操作・運転する福祉施設職員が、事故が起こりやすい場面を理解し、正しい使用方法を身に着けるための安全教室を、2016年より無料で実施している。
福祉施設に出向き、車いすの固定方法や乗降時の手順、安全運転講習などの自動車に関する内容だけでなく、転倒・誤嚥などの施設内外での事故に関する講習も行っている。
「安全教室の様子1」
「安全教室の様子2」
従業員の健康増進を図る。
従業員が健康であることが会社が健康であるための条件であり、従業員の健康の維持・管理を経営的視点で捉えて、会社で費用負担し以下の取り組みを行っている。
「保健指導の様子」
「社会のお役に立ちながら、事業を発展させていきたい」と語る丸幸自動車工業の阿部裕一社長
「丸幸自動車工業」(仙台市宮城野区)は1955年の創業から半世紀以上にわたり、自動車整備を軸に、車両の販売・リース、保険の取り扱いなど自動車に関するさまざまな事業を展開している。
同社の阿部裕一代表取締役社長が、近年力を入れているのが、介護・福祉施設での「福祉車両の無料安全教室」だ。
同社社員による福祉車両の無料安全教室
電動リフトなど特別装備が付いた福祉車両に精通した整備士をはじめとする社員たちが施設を訪問。1時間ほどかけて車両の適切な使用方法などを丁寧に説明する。
例えば、リフトが下がったまま故障してドアが閉まらず、車が動かせなくなるトラブルの場合、リフトやドアを手動で調整し、車を動かせるようにする手順を紹介することもある。受講者からは「習ってみて驚いた」「車の仕組みが分かる専門家ならではの教室だ」といった声が寄せられているという。
2016年の教室開始以来、2021年9月までに13施設180人に対して講習を行った。講習後に事故発生率の低下や職員の意識向上といった効果が表れているという。
教室を始めたきっかけは、経営理念である「社会のお役に立ちながら、事業の進展を図る」にある。同社が本格的に福祉車両を取り扱い始めた15年に、全国総合福祉車両協議会に加盟、勉強会に参加するなど、社員の技術と意識の向上を図り、翌年に教室をスタート。また、前社長(現会長)は、1948年生まれで70代。施設の高齢者たちの関わる車両事故は、決して他人事ではないとの思いもあった。
「福祉車両を販売することから、さらに一歩進んで、地元整備工場だからこそできる、きめ細かな社会貢献を目指している」と阿部社長は話す。
保健師による健康指導。社員の健康維持活動に取り組む
また、同社は「社員の健康と清潔な職場」を事業発展の前提条件として掲げ、社員の健康維持活動にも熱心に取り組む。
全社員対象のインフルエンザ予防接種(無償)を行っているほか、健康診断結果に基づく保健師による健康指導、歩数計を使った社員の日々の歩数チェックなどを行っている。ほぼ全ての社員が予防接種を受け、2019-2020年シーズン以降のインフルエンザ感染者はゼロ。また、喫煙率は2016年の47.3%から2020年に27%に低下するなど健康指導の成果も出ている。
創業66年目の同社が目指すのは、半世紀を超えて続く「100年企業」だ。阿部社長は「社会にとっての利益、社員の利益、企業の発展、すべてを考え、追求し、次の100年の節目を目指したい」と言葉に力を込める。
お問い合わせ
Copyright©City of Sendai All Rights Reserved.